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7月19日、上海〜北京間を初めて昼間走行するCRH2に乗車するため、出発1時間半前に満を持して、ホテルからタクシーで上海駅に向かいました。D列車の切符は、全国主要駅で20日前に購入出来るようになったので、前もって友人に頼んで確保しておきましたが、希望の1等車でなかったので、変更すべく和諧号専用の切符売場に並びました。
夏休みに入ったようで、並んでいるのは、若い礼儀正しい学生ばかりでしたので、いつも横から列を無視して入ってくる無礼者もなく、直ぐに窓口につきましたが、他の駅で買った切符の変更は出来ないと言います。
乗ってしまってから、乗務員に変更を申し出れば良いかなと思い、久しぶりの上海駅の構内を散策しました。上海駅からだけでも7月1日現在で、1日78本のCRH2の発着があります。どの待合室を散策してもCRH2の告知広告で一杯です。CRH2磁気切符自動改札口も設置されています。
北京行きD32待合室は、軟座待合室と同じく柔らかな応接椅子が設置された専用待合室になっていましたが、既に満席状態で、人気は上々なようです。
発車時刻30分前に改札が始まりましたが、入口は2ケ所ですので、あっという間に列は崩れ、我先状態です。それでも早めに入れ、一目散にホームに向かいました。
編成番号は、CRH2-002A です。これはひょっとしたら、神戸港から輸出された日本製完成車3編成の内の1つではないだろうかと、その証拠がどこかにないかと列車内を隈なく見て回りましたが、すべての表示は、中文で、確認個所は見つけられませんでした。
列車編成は、先頭車8号車(北京方面から)から
ZE200200+ZY200207+ZE200206+ZEC200205+ZE200204+ZE200203+ZE200202+ZE200201
ただ、1月中旬に走り始めた時の日本のTVニュースでは、電気湯沸器が会社や一般家庭でもある丸いポリタンク式で、これでは、車内でお茶を飲んだり、カップラーメンを食べる習慣の多い中国人の列車内生活には、とても足らないと不評をかったタイプです。前回乗車した天津〜北京間の大容量の一体型とは違っています。初期タイプである事は間違いないようです。
予備ポリタンクは、7本も積んでありました。また、魔法瓶も15本置いてあります。これをどうするのかと思っていたら、乗務員が20分おきぐらいに車内を持って回り、その都度乗客サービスをしてきました。サービスはお湯に止まらず、黒いビニール袋を持ってのゴミ集め、ホウキでの清掃と、終着北京まで、ずっと続きました。
これ程までのサービスは、今までの中国列車旅行では経験した事がありません。さすが、サービスの改善をうたい料金アップしただけの事はあります。
ただ、問題点がないわけはありません。
車両の連結部の各自動ドアが1等車を除き、2等車全車の作動は切られ、全開されています。そのためにデッキ部分の走行音は勿論、手洗器の乾燥器音が直接聞こえてきます。これでは、新700系と同様に連結器部分を完全にポロで密閉して、走行音を消す。手洗器のある洗面所もドアを付けて密閉しないと快適とは言えません。特に連結器ドア横の座席では、乾燥器音がうるさ過ぎます。まあ、10時間近く乗っていましたので、慣れて気にならないようになりましたが…。
【上海駅和諧号切符売場.jpg : 300.7KB】
【和諧号D32_上海駅発車前.jpg : 222.6KB】
【CRH2-002A_給湯器・魔法瓶.jpg : 238.4KB】
【乗務員業務.jpg : 300.3KB】
【CRH2-002A_全自動洗面器.jpg : 155.8KB】
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