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会社の近くのOCATの丸善に置いてあったのを見つけ、買ってきて読み終わったところです。非常にオリジナル性の高い貴重な本、情報というのが第一印象。
買って損はないのと、おそらく南北朝鮮がドイツのようになれば、この差は雪が溶けるようになるだろうから、2007年という今の時代に読んでおくべき書でしょう。
私は2004年にイスタンブールからブルガリア、ルーマニアを通り、ハンガリー、オーストリアを経てドイツミュンヘンからケルンでタリス特急に乗り換えベルギー経由でパリまで乗りっぱなしの旅をしたことがあります。
古代遺跡の中を出る深夜列車、旧共産圏のため息が出るような前近代的で鉄道ファンにとり懐かしい風景、最後の独、仏の西側先進国の300km/hの世界まで、それは時間旅行のように楽しく驚きに満ちた旅でした。
山下君の韓国のレポートと併せ戦前の旅のようなルートがとれる日がくれば、この時に似た単一性でない面白い旅ができることでしょう。
政治的なことに言及するつもりはありません。
ただ世界中でいまお召し列車を持ってる国はここと日本くらいでしょうか。興味深い事実です。
東欧やロシア、スイスからセコハン車両を買ってきて新車の代わりに導入する手法も地方私鉄のようです。
鉄道書としては異色の本ですが、第2次大戦後草の根のように鉄道趣味を立ち上げた人たちの労苦はこれに似て、大変だけど面白い仕事だったのではないかとふと思いました。
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