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シーニーゲ・プラッテ鉄道 その1
ルッツェルンを発した軌間1000mm、リンゲンバッハ方式のラック区間が何か所かあるスイス国鉄(SBB)ブリューニック線は、日本人観光客でごった返すインターラーケン・オストで終わる。ここからはグリンデン・ヴァルド、ラウター・ブルンネンと二股に分かれる、やはり軌間1000mmのベルナー・オーバーラント鉄道(BOB)が接続している。
その一駅目ヴィルダースヴィルから分岐しているのが軌間800mm、直流1500Vのシーニーゲ・プラッテ鉄道である。起点は海抜584m、そこからリンゲンバッハ方式ラック最急250‰、最小曲線半径60m、7.26kmを経て海抜1,987mのシーニーゲ・プラッテに達する。開業は1893(明治26)年と古い。
小さな箱型B電気機関車がボギー客車を2輌押し上げる。客車はボギーの側戸式で、窓にはガラス等がないものもある。天候の悪いときは普段巻き上げているキャンバスを下ろすのである。
この日は朝8時から興奮し続けたブリエンツ・ロートホルン鉄道で幸運を使い果たしてしまったか、福沢諭吉・新島襄も佳人2人の支援に疲れたのか。それとも御神酒(ビール)の上げようが足らなかったのか、多分最後者が真因であろうが天候が悪くなってきた。それに蒸機と電機の違いもあり、興奮することもなくまあ気楽に乗ってみた、というところであった。
やはり2個列車が続行して登る。電機は11〜14がオリジナルの1914年製、他はグリンデル・ヴァルド、ラウター・ブルンネンでBOBに接続しユングラウ・ヨッホーに登るヴェンゲルン・アルプ鉄道(WAB)のお古で1909〜1914年製である。
起点の車庫にはBOBと書いた蒸気機関車=軌間800mmがいたが、BOBは1000mmだから、所有がBABということなのだろうか。誰か教えて下され。
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