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JR西日本和歌山線北宇智駅のスイッチバックが廃止になりました。昨日17日夜から徹夜、18日は朝から夕方まで吉野口駅と五条駅の間を代行バスに切り替えて
突貫工事が行われました。従来から使ってきたダブルクロスのポイントを取り除き吉野口からの線路と五条からの線路を直結し、そこへローカル私鉄によくある簡素な二輛用のプラットホームを作るというものです。複線に対向ホームと跨線橋のある終着駅のようなまとまった今までの駅とは、えらい落差です。
廃止直前には報道陣から鉄ちゃんまで大勢の人が来て、地元の人たちは何事が起こったのかと思ったそうです。でも駅前の丁稚羊羹屋さんは特需は無かったと残念そうでしたので二個買ってしまいました。また戦時中スイッチバックをゆっくり行ったり来たりする列車がB29から狙われて爆撃され、死傷者を近くの神社へ運んだなど古老の話も聞くこともできました。それにしても米軍もよく偵察していたものです。
その昔、東京から関西本線湊町駅とを結んでいた夜行急行列車「大和」のうち三等寝台車一輛が、関西本線王寺駅で切り離されC58やC57が引く普通列車に併結されて、北宇智駅を通って和歌山まで走っていました。そのころ何度か蒸機の撮影にここを訪れたものです。21パーミルの勾配に挑んだ蒸機時代の遺物北宇智のスイッチバックも過去のものになります。
画像1 旧駅ホームより。右手に新ホームが見える。
画像2 新ホームと吉野口方向への線路。
画像3 踏切から吉野口への線路。右には廃線になった引き上げ線。
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