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Ybbstalbahn (その1)
オーストリー国鉄(OBB)軽便線で最も有名なのは先回までのマリアッェル線だが、やっぱり非電化線がいい軽便ファンとしては、このイップス線及びその支線たるイプシッツ線のほうが、はるかにムードがあって好ましい。
いい地図が得られず、分かり難いのを承知で全線の図を入れておくが、本線リンツからザンクドぺルテンのちょうど中間、アムステッテンから南に分岐する支線のヴァイドホーフェンを起点とする。ホーフェンとは港=河港であろう。
軌間760mmの軽便線は川の流れに沿いW型に、海抜376mから585mのランツ・アム・ゼーまで53.5km。それから先はまた標準軌間線だが、連絡は絶たれているようだ。わざわざこんな線区を乗り継ぐのは、深名線あるいは静岡鉄道駿遠線を全線乗潰すよりまだ物好き?だからであろう。
起点から3つ目のグシュタッドから東へイプシッツまで、5.7kmのイプシッツ支線が分岐しており、ドド田舎をのんびり走る、本当に気分のいい線区である。採算は別にしてだが。トーマスクック時刻表の新しいのは点検を怠ったが、1992年現在では辛うじて掲載されていた。
この線もボランティアの手によって蒸機はじめ古い2軸客車などがかなり保存され、トラディショナルトレインも運行されているが、普段は姿を見せない。機関車は先のマリアッェル支線と同じ箱型、BBロッド式のディーゼル機と、一見BBに見えるが、その実1B1の凸型電気式ディーゼル機。
客車はボギーとナハ10を縮めたような2軸車などがおり、追ってご覧いただくとしよう。
【イップス線地図.jpg : 277.3KB】
【イップス線1.jpg : 164.7KB】
【イップス線2.jpg : 166.8KB】
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