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オーストリー国鉄マリアッェル線
標準軌間2軸貨車を軽便線で運ぶ特殊な台車について、まだ良く分からんという御仁が居られ問い合わせを受けたので、三度目の正直の写真を入れる。
違法駐車を強制移動するときに、タイヤの下に小さな車輪での台車様のものをかます。これと同じ発想で、当初は標準軌間2軸貨車の各車軸の下に小車輪の一種の台車をあてがい、若干持ち上げた格好で軽便線を引張っていた。
その後写真のような特殊な貨車?が開発されて今日に到っている。標準軌車輪の固定は車両のブレーキと、車輪両側のストッパーのみである。
機関車との連結は長い連結棒により、専用貨車にもエアあるいは真空ブレーキが装備され、長いゴムホースを引き回している。
逆に標準軌間貨車に軽便車両を積んだ写真もご覧頂く。これは鎖で前後を固定している。2軸車だが一人前にビールやワインが飲めるサロンカーである。ワイングラスをデザインした塗装がしゃれている。
我国軽便は線路が極めてお粗末だったから、客貨車は2軸車もいたが、大方はボギーだった。伊予鉄道(非電化線)は機関車とも全てドイツ系で、ともかく2軸車ばかり。ボギー車は戦後ディーゼル化と共に古い2軸客車を2両つないだものであった。
また我国軽便に3軸車があったとは聞かない(1067mm軌間客車にはごく僅か、貨車にはかなりあった。戦時設計のトキ900などをご記憶か?)。オーストリー国鉄では軽便線に少数だが3軸が健在だった。
客車はかなり古い木製車で、流石に現役ではなく、駅からかなりはなれた側線に何両か放置してあったのを車窓から見てアッといったがそれっきり。
貨車はまだ現役のようである。
【標準軌間貨車輸送台車.jpg : 140.1KB】
【標準軌貨車に乗る2軸車.jpg : 115.6KB】
【3軸貨車.jpg : 122.1KB】
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