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昨晩、あるメールが届いた。本掲示板の投稿の低調さを憂慮された某おじんからであった。全くもって同感である。掲示板をおじんの道楽にさせておく手はない。おっさんも立ち上がらなければならない。
そこで、久しぶりに鉄分補給をしてきた数日前を振り返って写真レポートをお届けしたい。
◎正調ボンネット【写真1】
11月4日午前5時20分、まだ明けやらぬ大宮駅のホームに特派員はいた。これから東上する夜行列車群を迎え撃つのだ。といっても、黄金時代とは比べるべくもない凋落ぶりだが、いっときだけの賑わいはある。トップバッターは急行「能登」。ご存じ、金沢489系H編成、関西では定期列車でもう見られない、原型に近いボンネット編成である。しかし、車両の老朽化だけでなく、列車そのものの廃止も噂されている。事実、連休にもかかわらず、車内は超ガラガラの状態であった。対向ホームから停車中をとらえる。デジカメだと感度をウンと上げれば手持ちでも充分可能だ。ノイズもほとんど出ない。デジカメになって、持っていく荷物から三脚が消えた。体力の衰えたおっさんにはありがたい、デジカメの効用だ。
◎ネタ釜はロクイチ【写真2】
イベントなどで走る機関車をネタ釜と呼ぶらしい。本日のネタ釜はEF5861の牽く「EL&SL奥利根」だ。高崎線は岡部〜本庄間の中間にある鉄橋付近へ行く。通称“オカショウ”と呼ばれるお馴染みの場所だが、関西在住者にとってはなかなか行きにくい場所ではある。例によって、続々と同業が蝟集するが、みんな自動車で来て、大型三脚、中判カメラの持参である。そのいずれも所持しない特派員は、いささかの妬みと疎外感を禁じ得ない。写真はクルマではない、バケペンでもないと自分に言い聞かせながら、彼等を無視するようにただひたすら1時間半前から通過を待つ。9時27分、ロクイチはアッという間に目前を通過した。ヘッドマークも付けない、素のままのロクイチはやはり美しかった。
◎TX見学会は大賑わい【写真3】
ここからは東京在住のF本さんと同行である。その熱意と実績はつとに知られたF本さんであるが、最近またそのパワーに磨きが掛かってきた。氏のお誘いを受けて、つくばエクスプレス総合基地のイベントに訪れた。高架やホームドアで、普段まともに撮れないTXにあって、車両写真を撮る絶好の機会である。特派員も会場の守谷までTXに乗車した。開通直後に夜間に乗車したことはあるが、昼間乗るのは初めてで、その速さには改めて実感する。開通後、付近の人の流れが激変し、休日の行楽客も予想以上とはF本さんの話であった。守谷駅前もまだ整備の途上ではあるが、その発展ぶりを予感させる。車庫では、直流の1000系、交直流の2000系、両者仲良く並んだところを収める。
【写真1 急行「能登」.jpg : 118.3KB】
【写真2 5861「奥利根」.jpg : 103.8KB】
【写真3 TX見学会.jpg : 122.5KB】
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