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ロマンスカー、12月9日から長野電鉄に移籍
北信濃観光の目玉に 北信濃路をロマンスカーが走る!! 長野電鉄(笠原甲一社長)は3日、12月のダイヤ改正で長野−湯田中間にお目見えする新型特急列車1000系「ゆけむり」の報道陣への公開と、一般公募などの試乗会を行った。この新型特急は、箱根観光の足として活躍中の小田急電鉄(東京)のロマンスカー。先頭部は180度のパノラマが楽しめ、風光明媚な信州にうってつけの車両で、小田急から無償譲渡を受けた長野電鉄では「北信濃観光の目玉として観光誘客につなげたい」と意気込んでいる。
「ゆけむり」は、小田急では10000系と呼ばれ、昭和62年から運行を開始している四代目のロマンスカー。現在も11両編成で新宿−箱根湯本間で多くの行楽客を運び続けている現役バリバリの車両だ。ロマンスカーとしては、初めて座席の位置を高くして車窓からの眺めを良くしたハイデッカー車で、優れたデザインから鉄道車両の権威であるブルーリボン賞を受賞し、鉄道ファンのみならず多くの人たちから愛され続けている。
長野電鉄では昨年、小田急の新型ロマンスカー導入に伴って余剰となった2編成について無償譲渡を受け、改装作業を行っていた。塗装デザインは小田急当時のままだが、赤い帯の部分は伝統の“長電カラー”に更新。1編成当たりの車両数も4両と短くなるものの、流麗で堂々とした面構えは華やかなロマンスカーそのもので、「ここにロマンスカーが走っているという、それだけで多くの観光客の関心を呼び、乗っていただけると思う」と笠原社長は話す。
正式デビューは来月9日で、特急料金は現行の100円のままという。
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