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【667】おじん2人ヨーロッパ軽便 その11-1
 湯口 徹  - 06/10/25(水) 15:56 -
  
MARIAZELLERBAHN (その1)

リンツを早朝に立ち、130km東のザンクト・ペルテンへ。先ずは宿舎を駅近くに確保し、バックパックを預けてデイバックだけの身軽になる。

ここは標高276mで、24番線から軌間760mm、25ヘルツ6,500Vの交流電化軽便線マリアッツェル線が分岐している。一人前のOBB=オーストリア国鉄線で、巡礼地・保養地として名高いマリアッツェルは標高849m。谷に沿って延々84.2km、線路はその先ゲスヴェルクまでまだ9.1km伸びている。

1898年一部開業、1907年に全通。蒸気動力だったが、27‰勾配のため、1911年電化された。その機関車はジーメンス/クラウス製F型機(C+C)で、大型のモーターが各1個、台車にデンと座り、スコッチョーク・ロッドで内側2軸を駆動、さらにコネクチングロッドで外側軸連動するクラシカルなもので、1911〜14年に16両が誕生。

1959年以降順次車体をスマートなものに載せ換え、1両を事故で失ったが15両が1099型として健在である。パンタグラフがやたら大きいのが何とも勇ましい。

機関区などの車輌基地は1駅目のザンクト・ぺルテン・アルペンバーンホフにあり、下をくぐった標準軌間支線の駅との間、かなり広い敷地に車輌がたむろしている。

線は48.3〜61.0kmの区間ではほぼ同じところを3回折り返し、一気に300m程も上って2,368mのトンネルをくぐる。

当時のトーマスクック時間表では150〜160分ほどを要し、直通7.5往復だが、他にローカル列車もあったはずである。奥まで往復するとほぼ1日潰れてしまうので、電化線だからとしてサワリだけ乗車。同じ760mm軌間の非電化線を主力に撮影することにした。

小生が事の他興味がある軽便鉄道としての連結器は、中央にピンリンクがあって当然これがメインだが、その片側だけ(これも珍しい)に小型の螺旋連環式連結器も併用しているのが極めて珍しい。貫通ブレーキは真空式と思われる。

たまたま標準軌間のどでかい貨車(ホッパー?)を、特殊な台車に載せ760mm軽便線で牽引してくる列車に出くわした。貨車の屋根をご覧頂きたい。6,500V架線とあまり離れていないのが分かろう。

日本では到底考えられない運輸方式だが、ドイツやオーストリアでは至極通常の風景であった。あったというのは、トラック輸送に敵う筈もないからで、昨今特殊台車は残っていても、現実の列車仕立てとなると、そう見られるものではない。

その後ろの客車には作業員?が一個連隊といいたい程、うんとこさと乗っていた。これだけの人員が要るとも思えず、当然採算など度外視であろう。これは1992年だが、どこの国でも国鉄は「親方日の丸」であったようだ。

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