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【1101】おじん2人+1人ヨーロッパ軽便その21-6
 湯口 徹  - 07/12/26(水) 16:30 -
  
Blonay & Chamby=BC/ブロネイ−シャンビー保存鉄道 その1

地図をご覧頂きたい。先回と重複するがスイス最西にあるレマン湖、その東端に位置するモントレーが右下。そのすぐ南東には、かつては素朴な古城=現在では結構な観光地であるシオン城がある。レマン湖に添って走る(地図では点線)のはスイス国鉄SBB、いやここはフランス語圏だからCFFである。

モントルーから勾配と急曲線で一挙に高度を稼いだMOB(Montreux-Oberlands-Bernois=黒細線)はモンボヴォンを経、ツワイジンメンで標準軌間のレッチュベルク鉄道と接続。インターラーケン・オストに結ぶ Golden Pass Panoramic ラインである。

一方地図左のヴェヴェイから黒線で表されているのが先回のCEV=Chemins de fer Electriques Veveysans で、ブロネイから奥のレ・プレイヤードまではシュトルプ式のラック区間である。

ブロネイからMOBのシャンビーまで(赤線)が今回のブロネイ・シャンビー保存鉄道で、全線は僅か3.0km、最急勾配50‰、最急曲線半径60m、直流900V。元来CEVの一部として1902年10月1日開業し、1966年5月21日閉業した。最終時点では乗客が1日14人だった由である。

同年保存団体が発足し、1968年7月20日列車を運行。1973年以降車庫・車両を整備拡充し、1998年5月24日公共鉄道として再開したものの、何分1日3往復では乗客も5人という有様で、200年5月27日再び閉業。

その後ボランティアによる保存鉄道として、5〜10月の土日に電車・蒸気列車を運行し、2007年の運行状態は時刻表を見られたい。丸で囲んだ6、7の数字は、トーマス・クック時刻表でもおなじみの欧州独特=月〜日曜を1〜7とする表示で、6は土曜、7は日曜。ブロネイ11時発列車は、土曜日なら電車、日曜は蒸気列車、同16時発は各月最終日曜日に限り蒸気である。

運賃は保存鉄道だから結構高いのはやむを得ず、片道大人8/往復16スイスフラン。Musee 込ならブロネイ-シャンビー-シャンビーが15フラン、ブロネイ-シャンビー-ブロネイが18フラン。乗り放題だと25フラン。

我々はヴェヴェイからCEVでブロネイへ。ここまではスイスパスが使えるが、常識的にかような鉄道はユーレールパスだと割引もなく、スイスパスなら半額割引である。先回電車が3本並んだ写真の右端、赤シャツの肥えたおばさんがいる小屋がBCの駅事務所で、出札もしている。

たった1人の制服駅員(当然ボランティア)に料金を問うと、スイスパスが100%有効=無料で縦型硬券を発券し、パンフにダイヤまでくれた。小屋の横には「オズの魔法使い」のブリキ人形か、西洋甲冑の鉄仮面かのような古い閉塞器があり、それを今でも使っている。

さすがに電車の中では検札があり、短いトンネルをくぐってシャンビーのすぐ手前の何もないところに停止。ここは Bifurcation で、車庫= Musee である haulin へのスイッチバック、それもかなりの勾配線が分岐。地図では盲腸状の短い線で、先が白く表されている。

まあ狭いところにぎっしり車両がいる。1〜5までの庫には主として展示のみの車両、シャンビー側の庫には可動車両とレストア中の車両が。しかもその間をかき分けるように次から次へと可動車両が行き来する。蒸機以外の動く車両はともかく全部動かしてみるのであろう。

正面・真横どちらから見ても凸型という、ペックハム2軸台車の軽電気機関車、散水車、路面電車等々。興奮状態で何やら分からんがともかく撮りまくるが、デジタルカメラはフイルム交換の必要がないから便利ではある。

28号という旧ローザンヌのトラムカーは何と何と、2軸ならず3軸車。本来ホイルベース4,000mmの2軸車だったが、流石に長すぎて1948年SLMで改造、4,200mmに伸ばし3軸化したもの。動軸は両端で、スイス式表示では2/3となる。モーターは120馬力×2というからこれにも驚く。ギヤ比5.93、座席28人、立席46人。車体長10,000mmという大型単車である。

レストアも勿論ボランティアで、中には連れてきた男の子をキャブに乗せて運転している若い父親もいたが、ボランティアの特権なのだろう。蒸機列車も盛んに蒸気を上げ満を持しており、年齢合計200歳のおじん3人は興奮が収まりそうにない。

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