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【957】天津現代電車 ちょっと変わってます 中国特派員便り Part16 07/7/22(日) 23:11 [添付][添付][添付]

【970】あらためて、天津現代電車ご紹介 中国特派員便り Part18 07/8/3(金) 22:39 [添付][添付][添付][添付][添付]
【973】Re:あらためて、天津現代電車ご紹介 中国特派員便り Part19 07/8/4(土) 14:51 [添付][添付][添付][添付][添付]

【970】あらためて、天津現代電車ご紹介
 中国特派員便り Part18  - 07/8/3(金) 22:39 -
  
先ほど掲載の中で“トランスポート”は、“トランスロール”の間違いです。訂正します。

今出川浄福寺さんよりいただいた当局発表と、現地記者の記事をまとめて翻訳しますと、この近代的なタイプのトラムは、フランスのラウール社が研究開発し、現在ヨーロッパのたくさんの都市に急速に普及してきている。日本も積極的に導入を検討している。天津開発区では、ヨーロッパ以外で初めての採用を試しました。

1、現代電車のシステムは、比較的簡単で、都市内の一般道路に設置する事が
  できます。
2、総工費1.9億元(約30億円)。1kmあたりの建設費(含む電車)は、
  0.24億元(約3.8億円)です。地下鉄の6億元(約96億円)と路面電車の
  1.5億元(約24億円)と比較すると、格安です。
  ※日本では、地下鉄の建設費は、150〜300億円と言われています。
3、1本の誘導レールを挟んでゴムタイヤで走行します。走行騒音は低く、
  振動がありません。
4、美しい流線型の車体。車両の内部の設計は、人間工学的で、広々として
  明るく、側面の70%のとても大きな窓は、車窓観光ができます。
5、車体両側に6枚の自動扉があり、すべてのドアの入口は、IC及び切符支払機
  が設置されています。
6、ドアの内外には、緑色の押しボタンがあり、乗客は自分で押して乗下車できま
  す。
7、座席は、充分に広くてゆったりしています。
8、100%の低床構造で、地面までは25cmと乗下車は、とても楽。
9、3連接から5連接までと、運送量によって変更できる適応性。
10、今回運行した第1号線は、全線7.86km。14駅数、運行時間;7:00〜20:00、
  朝夕ピーク時は、7〜10分間隔、中間は、15〜20分間隔、所要時間は、
  30〜35分。
11、運賃は、全線均一2元(約30日本円)。ICカード利用は、50%引、
  学生割引は、70%引、軍人障害者、視覚障害者、当局が特別に認定する者
  は、無料で乗車できます。ICカードは、軽軌と共通。
12、第2号線は、全線20kmで計画済み。第3号線については、計画中。
13、現在の車両編成ですが、全車3両連接車で8編成が運用されています。
14、詳細な性能等の内容は、http://www.mitsui-tr.co.jp/goods/translohr.htm
  ご覧下さい。

【初乗車感想】
7月20日、天津駅までの建設が進む天津海濱軽軌に約20分乗車して、洞庭路(泰達駅)で下車。早速、地上に降りますと、周囲の風景とは場違いのような美しい車体が待っていました。第3回目の挑戦で、実際走行中の初対面です。

片側3ドアの中央が乗車ドアです。ICカードを見せると、若い女性車掌が受け取って自動読み取り機に触れてから返してくれました。車内は、奇麗に清掃されていましたが、座席の数は少なく立ち席優先設計と見ました。直ぐに運転席に向かい、いつものようにビデオを設置して、全線の乗車撮影を始めました。

泰達駅を出ると直ぐに大きく90度右カーブ、ここからは、片側3車線、まっ直線に延びた洞庭路の中央専用軌道を走行します。しかし、走行速度は、25〜40km程度で、どんどん横を走るタクシーやトラックにさえ追い抜かされていきます。瀋陽や大連のLRTも一緒ですが、折角の最高速度70kmの性能が発揮できていません。高加速と高減速度を誇るトランスロールです。せめて、50kmぐらいは出してくれないと、イライラ状態になります。

加速は、足がふらつくほど速く、さすがゴムタイヤ車と感じましたが、上下左右の震動が結構あります。誘導車輪が外れそうにもなろうかとの揺れです。コンクリートの路盤の水平性に問題がありそうです。これは、乙訓の老人が大阪の実験線で体験された以上かもしれません。

途中、立体交差する鎮海橋の下り走行では、減速、減速でのゆっくり走行でした。
ここから、周囲の雑然とした街並みは一変します。沿線は、日本企業の工場が多くなり、トランスロールは、新しい開発区の街に溶け込んでいきます。ただ、走っている車の数も激減します。
S字カーブを過ぎると、終点の学院北駅です。10数名の乗客が降りて、大学生が数10名乗り込んできました。バスもなく、周囲は開発途中で、ときおり車が走ってくる程度で、タクシーなんかいません。

学校近くの食堂を見つけ、水餃子をあてに冷たいビールで喉をうるおし、ここからは、徒歩での沿線撮影の開始です。しかし、待っても、待っても、トランスロールは来てくれません。やはり、中間時の撮影は辛抱忍耐が必要です。

ようやく、タクシーが通りかかったので止めて、タクシーからの追跡撮影に切り替えました。
浜幸さん同様、車の窓を全開にして、身をのり出しての決死の撮影です。トランスロールの運転手も気付いたのか正面ライトをつけてくれたり、手と振ってくれたりと、サービス良く答えてくれます。

全線をまわっての撮影、約300枚の中から1部を掲載させていただきます。
今、中国では、各大都市で地下鉄や軽軌の建設がものすごいピッチで続いています。でもこういった地上を走り街に溶け込んでいくLRTは、庶民的で親しみやすさを感じます。
またどこかの街で開通しましたら、カメラを持って訪れてみたいと思っています。

続いて、上海→北京CRH2初乗車記を掲載させていただきます。

添付画像
【余裕の運転席.jpg : 94.5KB】

添付画像
【乗客まばらの車内.jpg : 143.7KB】

添付画像
【DSC_0090.jpg : 126.5KB】

添付画像
【学院駅間のカーブ.jpg : 146.9KB】

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【終点の学園北駅.jpg : 132.6KB】
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・名前 : 終点の学園北駅.jpg
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<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@218-251-37-222.eonet.ne.jp>

【973】Re:あらためて、天津現代電車ご紹介
 中国特派員便り Part19  - 07/8/4(土) 14:51 -
  
トランスロールは、都市景観上から見て、車体重量がかかっていない1本の案内レールが見えるだけで、路面上は、すっきりとしていますし、都市交通を建設する費用が格段に安くつきます。

また、最小曲線半径も鉄輪や連接バスと比較しても小さく、ゴムタイヤゆえの登坂力は、鉄輪に勝り、運送量に応じて5輌連接も組めるといった優位性は、良いことづく目ですが、もし案内レールに異物が挟まったり、砂泥等で詰まってしまった場合は、小さな案内輪先端のフランジだけの強度だけでは、心もとない気がします。特にカーブでの加重は、相当なもので、スピードを出しすぎたりしたら簡単に脱線しそうです。

 降雪の朝は、案内レールに詰まった圧雪や氷は、運行に致命的な影響を与えそうです。
車体重量がかかっていないだけに、跳ね飛ばしたり押しつぶす事が出来ず、乗り上げて脱線しないかと心配します。
札幌市電のような、案内レールをラッセルする竹ぼうき車が必要になったりするのでは・・・。

後、心配な事は、こういった直面するであろう問題点への対策が充分に行われるかです。この国では、新しい物が出来ると、直ぐに行くように言われます。後々に行くと、壊れていたりしても補修復旧が行われず、また初期段階での欠陥もそのままほったらかしが多いからです。
この点、フランスロアール社との完全なサポート体制が出来ているのか?

フランス地元でも走り出したばかりですので、まだまだ解決すべき問題点も発見されると思いますが、日本では、まだまだ実現出来そうもない路面交通システムです。
何事にでも、無謀と言われようが無視して、まずはやってみようとする積極的に挑戦する国民性を持っています。失敗は成功の元と、チャレンジを続けていただきたいと思っております。

ただ、遅い鈍いと言われようが、安全性は乗客を運ぶ交通システムの基本中の基本です。
自らの過信、不注意での事故を起こさぬよう安全走行に努めてもらいたいと願っております。

添付画像
【DSC_0075.jpg : 102.8KB】

添付画像
【DSC_0069.jpg : 82.2KB】

添付画像
【学院区北駅で乗車する学生.jpg : 96.1KB】

添付画像
【DSC_0144.jpg : 121.1KB】

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【立体交差.jpg : 124.0KB】
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