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引続き、昭和40年代の野田線に在籍した電車を紹介したい。今回は3200系以外の車両を紹介する。
1.モハ5456 七光台検修区 昭和43年9月16日
昭和17年日車製、デハ10系と呼ばれた戦前の日光線特急車の流れを汲むスタイルで、旧番はデハ1201形の1208、戦後の改番で現車号になった。時節柄ロングシートでスタイルも簡素化されていた。
2.モハ5461 大宮公園駅 昭和43年9月16日
昭和17年日車製、旧番はデハ1201形の1203、元は前述のモハ5456と同じグループであったが戦災で焼失、昭和23年戦災復旧車として復活した。車体はベコベコでいかにも戦災復旧車という感じであった。
3.クハ424 七光台検修区 昭和43年9月16日
昭和23年日車製で、戦後の混乱期に運輸省規格形(規格A´)で作られたが台枠、台車は中古品を流用した。昭和36年に正面に貫通扉が付けられた。
4.クハ425 七光台検修区 昭和43年9月16日
前述のクハ424と同じであるが、こちらは貫通化されずに原型を保っていた。台枠には木製車特有のトラスバーがそのまま残っていた。
5.クハ452 七光台検修区 昭和43年9月16日
元国鉄のモハ31083の戦災復旧車。車体を見た限りでは、モハ31(後のモハ11200台)そのものであり、旧車体を整備したのかと思いきや、昭和24年富士産業で新製したというから話がややこしい。
【4207】で井原 実氏が昭和45年8月2日にカラーで撮影された貴重な写真を公開されたが、nodasen1、nodasen2、ともにオール3210系のきれいな編成で、昭和30年に日光快速用としてクロスシート、クハ250と固定編成に改造したグループである。
nodasen1は先頭からモハ3236−クハ259+モハ3235−クハ258
nodasen2の車号は不明であるがモハ3230〜3233とクハ254〜257の組み合わせである。
nodasen3の貨物列車の電機は、野田線の前身、北総鉄道→総武鉄道から引継いだED3000形の3001〜3003のいずれかである。尚、ED3000形は昭和4年イングリッシュ、エレクトリック社製で、東武と合併後も引続き野田線貨物廃止まで使用されていた。
【モハ5456@.jpg : 94.2KB】
【モハ5461@.jpg : 86.3KB】
【クハ424.jpg : 108.3KB】
【クハ425.jpg : 91.6KB】
【クハ452.jpg : 104.8KB】
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