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今日の記事にこんな話がでていました。可能なのでしょうかね?元JRマンだそうですのでずぶの素人ではありませんが、2階建てにしたら定員が2倍になるとか1階と2階と別のホームを造るとかちょっと首をかしげる内容です。われわれ素人にも分かるように解説して下さいませんか。
(記事より転載)
通勤苦を解消する大胆な案を発表した人がいる。『満員電車がなくなる日』(角川SSC新書)の著者で、交通コンサルティング会社「ライトレール」の阿部等社長(46)だ。JR東日本での勤務経験もある鉄道マンが訴える運行方法と運賃の改革案を紹介する。
満員電車をなくすには輸送力の大幅アップが不可欠。阿部さんはまず総2階建て車両を導入して床面積を倍増させる案を提唱する。当然現在の駅ホームでは運行できない。大きなターミナル駅などでは線路の両側にホームを作り、それぞれ高さを変えて1階用と2階用にあてる。中小規模駅ではエレベーターを設置して乗り降りさせる。
運行間隔の短縮には、信号システムを改善するとともに、都営大江戸線などに導入例がある「鉄輪リニア方式」を使うのが効果的。通常の電車よりも車輪の空転や滑走が少なく加減速性能に優れた車両で、短い間隔でも安全な運行ができるという。
比較的低コストで可能なのは複線(2線)と複々線(4線)の中間にあたる「3線運行」だ。真ん中の線路を朝は上り用に、夕方は下り用に使い、輸送効率を高める方法で、複々線化するより用地買収しやすいのが利点。「これらの対策をかけ合わせれば、輸送力を現在の3倍強〜5倍にできる」と阿部さんは言う。
設備投資の原資として阿部さんが提言するのが、ICカードを活用した有料着席サービスだ。跳ね上げ式座席にカード読み取り機を付け、座りたい人はタッチして席を倒す。着席した区間や時間によって課金する仕組みだ。首都圏の数百万人の通勤客が片道200円ずつ往復負担すれば、年間3000億円の増収が見込めるという。
「交通を公共サービスでなくビジネスという視点でとらえれば実現されて当然の施策。関係者が一致団結すれば今後10年で満員電車はなくせる」と阿部さん。通勤時の体力的な負担が減れば、居住エリアはさらに郊外に広がる。同じ経済的負担でより広い家に住め、消費は活発になる。利用者はもちろん、沿線開発に力を入れる鉄道会社にもメリットは少なくない。「満員電車は仕方ない」とあきらめる前に、もっと知恵を出し合う必要があるかもしれない。(海老沢類)
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