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藤本氏の飯田線の現況に対する分析を読んでなるほど、と思った。
国鉄管理局時代の官僚的体質、現在の分割会社化における問題点も
然りである。
何事もやる気のある人は居るのだが、全体の見えていない人が
立場上、上にいると、手を打たない、これも世の失敗の常である。
小生は近年、伊那に縁が出来、飯田線沿線によく行くようになった。
辰野の駅前、築100年の駅前旅館のことを知ったのも最近である。
鉄道ファンが自動車で行くのは後ろめたいが、三州街道とその裏みち、
恵那山トンネル以前の旧道である大平峠と木曽に抜ける旧権兵衛峠の
風光など、これは別の魅力がある。
また辰野ー塩尻間の元中央線区間など、今では蛍の名所として知られ
関東からも季節客を集めているようである。
地図を見るのが楽しい。それを久々に感じたのは木曽谷を走る
歴史の重い中央西線山岳区間と伊那谷を走る軽やかな飯田線の対比。
街道風景の違い、植物、花の色、地酒の味まですべて違って見えるので
ある。
あと、これは是非やってみたいと思うのが飯田線南部の山岳区間、
大嵐や佐久間ダム周辺を1970年代に流行った分解型の自転車、
輪行ランドナーで走ることである。
これは数年前、自動車の運転に倦むような体験があり、その横を
自転車のツーリングの一群が駆け抜けていった時に気付いた。
そう、体力で行ける範囲を自転車旅に費やして、最後は飯田線の
最寄りの駅から電車に乗れば、豊橋から先は新幹線で帰れるのである。
孤独な駅の旅情も「俺一人」の旅も楽しめる。
豊川や浜名湖付近から関西まで疲れきった体で車を運転するより
何百倍も精神的にも健康であろう。
こだまで帰っても、渋滞の高速より遥かに楽だ。ビールも飲める!
ローライ35一台で鉄道の写真も写しながら。
まだ実行に移せていないが、これからのおじん旅を開拓したいと思う。
おまけ
893-2君、阪和線の旧型時代、よく撮られてましたね。
そういう小生も可部線17mや宇部線を撮っていますが。
私は東羽衣に幼い時にいたので阪和線の古い電車は遠い日の原風景です。
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