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Erste Museums-Eisenbahn Deutsuchland[その1]
このブレーメン南方約30kmに展開する軌間1000mmの小私鉄は1950年代廃止されていたが、1964年以降ファンが基金を募り、自らの労力を注ぎ込んで再生し、1966年7月2日運行を開始。英語ではThe Oldest Museum Railway of Germanyと表示している。ご当地に限定せず各地から精力的に車両を収集し、現在蒸機7、DL5、動車6(バッテリーカー1含む)、客車31、有蓋貨車6、無蓋貨車や標準軌貨車輸送台車など多数を保有。Bruchhausen-Vilsenで隣接する標準軌間線用にもDL1、DC4、貨車7がいる由。車両の手入れが行き届いているのはスイスも同じだが実に見事で、ゲルマン民族らしさが表れている。しかも使用時以外立派で感心するほど大きい車庫に収められ、扉がぴたりとしているのは、車両保存のイロハなのであろう。
運転のみならず車両や線路・施設保存、復元、管理等もすべてボランティアによるため、列車運行は4〜12月の土・日・祭日が中心で、2005年では4月は27、28日のみ、5月は延べ11日、10月も1〜3日だけ、12月は3、4、10、11、17、18日などという具合である。
我々が尋ねたのは事前情報ほぼ皆無のままの1993年7月17、18日で、土・日曜を選んだのはまさに正解であった。お目当てのWismar双頭車は明日走ると聞き、当然翌日も訪れた。バンコックに取り残されていた2人のバックパックが当日朝ブレーメンの宿に届き、4日ぶりに下着と靴下を着替え、小鳥のようにウキウキした気分で幸せを体感し待望のWISMAR車乗車・撮影を果たした。それが[418]でご覧頂いた写真である。
凸型のバッテリーカーは1931年Elektrische Fshrzeuge A.G.製。一見機関車だが、キャブ?内に10人程の座席がある。マイリンゲン(スイス)から引き取ったものだが、相棒は2軸客車牽引列車が頸城鉄道を思い出すと大喜びし、翌年の年賀状に使っていた。
地図がないとさっぱり分からんとの声が山積(実は1人だけ)し、12年前のリーフレットを掲載するが、いささか見にくい。地図左上がBremen、中央が基地=Bruchhausen-Vilsen、そこから虎の尻尾状に下方Asendorf(自動車のマーク)にのびる線がメインの1000mm軌間。基地から左上と右に伸びるのは1435mm線で、当時は試走程度だったが現在では3本運行している。
【Yilsen-Ostでの列車.jpg : 153KB】
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