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京都新聞より転載
「合格できた」との手紙も 京阪の砂 予想上回る8000個配布
合格した人から返ってきたグッズ「勝利を砂ポート」や喜びの手紙(大津市・京阪電鉄大津鉄道事業部)
受験生に喜んでもらおうと、京阪電鉄大津鉄道事業部(大津市)が車輪の滑り止めの砂を使って作った合格祈願グッズ「勝利を砂(サ)ポート」の配布が、31日に終了した。全国の受験生や保護者たちが予想を上回る約8000個を持ち帰り、「合格できた」という喜びの手紙も寄せられている。
グッズは、雪の時などに線路にまく砂をビニール袋に6グラムずつ詰め、昨年12月19日に大津市内の石山坂本線の4駅で無料配布を始めた。
当初は1500個を用意し、「余るのでは」と予想していたが、初日だけで約1000個が持ち帰られ、追加分の1500個も1週間ほどでなくなった。志望校を目指す受験生だけでなく、漢字検定や会社内の昇任試験を受ける人も持ち帰った。愛知県や岐阜県などから問い合わせがあり、広島県から来て、30個を受け取った塾講師もいたという。
合格した人の縁起の良い砂を来年のグッズに入れようと、1月中旬に返却箱を4駅の構内に設置し、すでに24個が返却されている。このうちの幾つかには「第1志望に受かりました」との手紙や5円玉が添えられていた。
来年は、グッズの数を増やすことを検討しており、大津線管区の山本秀雄駅長(56)は「こんなに利用されて、うれしい。合格した人の砂が、たくさん戻って来てほしい」と話している。
(京都新聞) - 1月31日19時39分更新
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