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旧GMF(Gruyere-Fribourg-Morat)=現TPE(Transports publics fribourgeois)その1
標準軌間貨車をメーターゲージで輸送し、また戻す風景をご覧頂く。過去しつこく書き続けたからもう結構という向きも少なくなかろうが、従前とは若干異なるランプ利用方式で、貨車もボギー車であるとして「押し売り」しておく。
標準軌間貨車は当然ながらバッファーと螺旋連環式=左右逆ネジを利用し、連結遊間をなくす欧州標準連結器で、車輪をメーターゲージ小車輪で支えているから、バッファー中心高は更に上がる。この方式はアップ写真でご納得頂きたい。
牽引する電車は連結器がドイツ・スイス軽便独特の密連で中心高が低い。このためメーターゲージ電車牽引区間では貨車との間には有蓋貨車を控車として間に挟み対応している。
ビュールまで電車に牽かれ到着した貨車は、ここでB凸型電機に引き継がれ、構内のランプに押し上げられる。貨車が長いフラットカーなので、そのランプも長い。電機はこのためだけのものだから、標準軌間貨車対応のバッファーを備えている。
先ずメーターゲージ線を車軸アダプターのまま、ランプに押し込んでいくと、途中から標準軌間の鋼桁が貨車の車輪を受け止め、メーターゲージとの高低差により自然にアダプターが外れる仕組み。その逆も同様である。
ただこの作業には警戒色作業衣姿の職員と電機運転手とも4〜5人は掛かっていて、何が何でも鉄道で運ぶという姿勢だけでなく、ほぼ各電車とも貨車を牽いているようだから成り立っているのかもしれない。日本ならこんなことは物理的に無理だし、例え出来ても採算に合わずとして、トラック輸送以外発想すらしないだろう。
【ビュールで.jpg : 193.1KB】
【標準軌間に.jpg : 197.6KB】
【標準軌間に戻す.jpg : 196.6KB】
【異軌間アダプター.jpg : 195.4KB】
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