ドイツ風的 中国蒸気機関車の撮影の旅 Part1  瀋陽鉄道博物館(沈阳鐡路陳列館) その1

2012年冬から春への中国鉄路一人旅 Part26ですが、今日からは一人旅ではなくO氏とドイツTANAGO中国蒸気機関車の撮影ツアに参加します。TANAGOは、現在世界中に残る蒸気機関車や歴史ある内燃車の撮影ツアーを企画されています。昨年、東アフリカに行きましたのも彼らのツアーでした。今回は、元宝山・平庄・阜新・北台とまわりますが、北台では製鉄所内に3日間撮影する事ができます。
中国鉄路撮影に慣れている我々が、単独ではなく費用のかかるツアーに参加したのは、単独では行くことが不可能で特別なルートを通さねば許可が得られない、北台製鉄所撮影が含まれているのが、大きな理由です。勿論、日本のツアーにはありません。加えて、ドイツ人から見た中国鉄路撮影は一体どのような視野を持った内容なのか、好奇心がありました。
よってタイトルは、ドイツ風的 中国蒸気機関車 の旅として発表させていただきます。

第1日目(訪中33日目) 3月22日

朝食後に瀋陽駅まで切符を買いに行きました。このツアー後にO氏と瀋陽近く錦州の発電所の専用線で走っている蒸気機関車撮影に向かうための切符です。ツアーには含まれていなく我々だけでの単独での訪問です。二人いますと、一人が荷物番をしてもう一人が切符窓口へ軽装でいけるのでとても楽です。約20分ほどで難なく往復の切符を購入できました。
リムジンバス停留所は駅前からではなく地下鉄で1駅戻ります。ただ地上に上がっても、直ぐの分かりやすい場所にはなく、人民に聞きながら探すことを強いられました。瀋陽からは、短中長距離と多くの方向へのバスが発車していますが、一括のターミナルはなく、それぞれ別々の街角やこんな所にと思える場所から発車していますので探すのはとても大変です。
乗車して合流場所の瀋陽空港国内線到着ロビーに向かいました。 彼ら本隊一行はドイツから上海に着き入国手続きを済まして、国内線で瀋陽へと到着します。

11時前には空港に到着して一行を待つことにしましたが、12時過ぎには予定より早くのご到着です。この国は、遅れることはあっても早くなることはないとの常識は通用しません。早めに着いていて正解でした。
細かい行程表は受取っていません。今夜は、平庄方面へ行く夜行寝台列車に乗車するだろうとのO氏の予測でしたが、時間がありすぎます。どうするのかと現地中国人通訳の史超さん(女性26歳)に聞いてみますとMuseumと流暢な英語が返ってきました。”Museum???!” もしかして反共分子、憎むべき非友好国国民として罵られている日本人には絶対に見せないと拒まれ続けている瀋陽鉄道博物館ではないでしょうか。

空港からチャーターされたバスに乗って、約1時間20分、到着したのはやはり瀋陽鉄道博物館でした。
ここは以前にも投稿しましたように開館して10日目の2010年10月27日に飛び込み訪問して、日本人として始めて入場許可されて見ることができました。
その時はまだ入場者を制限する規定ができていなかっただろうと思いますが、その後訪問された日本人各位はことごとく入場拒否にあわれています。

入場を待つ間は、O氏と私は拒否されないかと不安でしたが、12名の他の一行と一緒に入場できました。入場している間は、お互いに目立つ行動をしないように、日本語で話し合わないように気を付けました。



▲ 正面右には前進型1043号機、左には人民型1247号機が新たに屋外展示してありました。
前進型は、ロシアLV型をコピーした現役最大蒸気機関車で、軸配置1-E-1、全長26,254mm、3,000馬力、動輪直径1,500mm、1956~1988年までに4,708台が製造されています。
一方の人民型は、満鉄のSL6パシロをベースに改良設計されました。 軸配置2-C-1、全長23,252mm、最高速度110km/hの旅客用で、動輪直径1,750mm、1958~1966年までに258台が製造されています。


【 パンフレット 】 前回にはなかったパンフレットですが、粗雑な2種類が用意されていました。




展示車両荷ついては膨大ですので分けてご紹介させていただきます。
    Part2  へ続く 

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