スカイレールは令和6年4月末に営業を終了してから4ケ月余りが経過しました。電車で瀬野駅を通過する度に、急勾配を登るレールがまだ撤去されずに残っているのを確認していましたが、今回は瀬野駅に降りて、様子を見てみました。
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広島通信(その1)山陽本線西高屋駅について
異常な暑さが続き 外出を控えていましたが、少し暑さが和らいできたので近場の取材に出かけました。まずは、橋上駅化工事が進む西高屋駅の様子から。この駅は山陽鉄道開通時の明治27(1894)年からあったかというと そうではなく、大正6(1917)年7月13日に当時の鉄道院によって信号場として開設されています。輸送量の増大に伴い、白市・西条間(9Km)のほぼ中間に交換設備として開設されたようです。正式に西高屋駅に昇格し、客貨扱いが始まったのは大正15(1926)年10月1日でした。この駅に以前から注目していたのは、上り下りのプラットホームにレンガ積みの開業時のホームの痕跡がしっかりと残っているからです。スケッチ図は現在の様子を示します。
中央に待避線のある2線2面の配線です。赤線で示した部分にレンガ積みのホーム跡が残っています。
広島から新聞ネタ3題
まずは広電のイベントから。
10月14日の鉄道の日にちなんで、13日に宮島線の荒手車庫で撮影会が開催されます。参加費が7000円というのは法外なような気もしますが、参加費を高く設定することで申込者を絞ろうということかもしれません。少し前までは、車庫の事務所にひと声かければ、「入出庫車に充分注意して下さいネ」程度で構内に入れてもらえましたが、今ではそんなわけにはゆかず、このような公開イベントに申し込むか、正式に見学願いを出すなどの手続きでもしないと車庫には入れない時代になりました。今回の荒手車庫は横を走る一般道から、少し構内の車両を撮影できますが、かと言って7000円を払うのはためらわれます。
いろいろやります〈湖西線50年・江若廃止55年〉 (4)
高島市「琵琶湖に沿って~思い出の江若鉄道」写真展 終了しました
7月19日より、湖西線近江今津駅近く、高島市の今津東コミュニティセンターで開催していました、湖西線開業50周年、江若鉄道廃止55周年記念「琵琶湖に沿って~思い出の江若鉄道」写真展は、去る8月1日に滞りなく千秋楽を迎えました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。▲14日間の開催期間、多くの皆さんに来ていただきました。手許の芳名録では約250名、無人の時間帯もあり、正確なカウントは出来ていませんが、実際は1000名超と思われます。会場の今津東コミセン館長からは“館が始まって以来の人出”と驚きの声。地元の皆さんが親身になって、広報、拡散に当たっていただいたお陰です。私にとっての今津は、何の地縁もないところ、それだけに地元の皆さんの応援なしでは出来得なかった写真展でした。
広島から新聞ネタ2題
テレビをつければオリンピックばかり。かと言ってカメラを提げての「不要不急」の外出はご法度ということで、時間を持て余し気味の毎日です。皆様はどのようにこの猛暑のときを過ごされているのでしょうか?さて、いつものように新聞ネタでお邪魔します。まずは一畑電鉄の話題から。
最終電車の運行を終えた遅い時間に、電車を運転してみたい人がどれくらい現れるのか気になりますが、地の利を活かして松江温泉のホテルか旅館と提携したパックツアーにすれば集客できるのではと思います。一畑百貨店も閉店し、苦しい経営が続いているものと思われますが、山陰地方唯一の私鉄としてがんばってほしいものです。
三菱三原の保存DLが九州へ旅立ちました(速報)
三菱三原構内に保存されていました昭和26年製の三原製DLの初号機が本日福岡県筑紫野市に向けて旅立ちました。昭和26年にふそうバス、トラックの部品を多用して作られた5Ton機で、隣接する浅野セメント工場の構内入換え用として使われたのち、三菱糸崎工場で余生を送っていました。すぐ横に展示されていたC5776(三菱神戸製)は、鉄道車両工場のある和田沖工場構内に移設されましたが、この5Ton機はスクラップになる運命でした。幸いにも福岡県の㈱ワンマイルが運営されている「保存車両ヤード福岡」に引き取られることになりました。糸崎から一歩も出たことのない5Ton機が、九州に安住の地を得たことで、私も安堵しています。筑豊本線原田の次の駅、筑前山家駅の側線を利用した保存施設だそうです。すでに西鉄北九州線621号、西鉄北方線324号、筑豊電鉄2002号、加悦鉄道キハ51,鹿児島市交 花2号、国鉄検重車ケ15が保存されているそうです。OTOME様ほか九州在住の会員諸氏、機会があれば現地レポートを是非お願い致します。私も是非出かけようと思っております。
なお、報道関係者や鉄道マニアの誰も取材に来ておらず、三菱もあまり公開したくなかったような印象を受けました。
いろいろやります〈湖西線50年・江若廃止55年〉 (3)
大津市歴史博物館で「わたしの湖西線」
奈良の駅名研究家さんからも予告していただいたように、本日20日(土)から、大津市歴史博物館で湖西線開業50周年企画展「わたしの湖西線」が開催されます。昨日は今津、今日は大津と、「琵琶湖周航の歌」のように2日連続の催事スタートです。
湖西線開業50周年記念 企画展「わたしの湖西線」
2024年7月20日(土)~9月1日(日) 9:00~17:00 (入場は16:30まで)
大津市歴史博物館 企画展示室
・休館日 月曜日(8/12を除く)、8月8日(木)正午以降、8月13日(火)
・アクセス 京阪電鉄 石山坂本線「大津市役所前」駅下車徒歩5分、
JR湖西線「大津京」駅下車徒歩15分
▲開業日の昭和49年7月20日、トンネルを抜け築堤を快走する113系700番台車。湖西線は踏切なしの全線高架複線の高規格線であることはよく知られているが、車両においても、走っていた113系、153系は全車冷房化されていた。当時、ほかの国電区間でも完全冷房化の線区はなく、車両設備においても先端の線区だった。
いろいろやります〈湖西線50年・江若廃止55年〉 (2)
つぎつぎやります! と言っておきながら。前回の(1)から一ヵ月半が経過し、「やってへんやんか」と言われそうですが、いえいえ、報告が遅れただけです。一人で黙々と準備を進めていました。気がついたら、本日から、つぎの催事の開催となりました。
江若鉄道廃線55年 湖西線開業50周年
写真展「琵琶湖に沿って~思い出の江若鉄道」
会期 7月19日(金)~8月1日(木)
9:00~22:00 (期間中無休)
会場 今津東コミュニティセンター1階展示ホール(JR湖西線 近江今津駅下車)
▲写真展会場の最寄り駅、近江今津に掲げられた「湖西線開通50周年」のフライヤー、113系2700番台も忠実に再現された。「あと2日」は、今津にとって重要な意味を持っている。
広電 1900引退セレモニー 他
まずは 涌田浩氏の訃報に接し、お世話になった先輩諸氏が一人、また一人と旅立たれるのが寂しくてなりません。穏やかな語り口とにこやかな表情が忘れられません。丁度10年前のクローバー会広島ツアーの前日に、I氏と3人で夜が更けるまで伊予鉄松山市内線を撮りながら歩いた思い出が強烈です。心よりお悔み申し上げます。
広電1902と1903の引退セレモニーが昨日、千田車庫で行われました。私はあいにく行けませんでしたが、中国新聞記事の引用でご報告します。
15両が並んだ圧巻を現地で見たかったです。残る13両は当面現役で残るようですが、次第に出番が少なくなることでしょう。広島新駅に乗り入れる1900を早く見たいものです。
広電1900に ついに引退の日が!
今朝の中国新聞を見て、とうとうこの日が来たかとショックを禁じ得ませんでした。
京都市バスに 6月から “観光特急”
京都市交通局では、6月1日にバス系統の再編成、ダイヤ改正を行い、社会問題化したオーバーツーリズムによるバス混雑の緩和のため、観光特急バス、EX100号、EX101号の運転を開始しました。ほかにも、朝ラッシュ時に、主要停留所のみ停車の「快速」や、観光客の多い東山、金閣寺方面の路線などを増便しています。▲観光特急は2系統あり、EX100号は「観光特急“楽洛”清水寺・祇園・銀閣寺ライン」が副称で、京都駅~五条坂~祇園~銀閣寺の往復、EX101号は「観光特急“楽洛”清水寺ライン」が副称で、京都駅~清水寺・五条坂の往復、いずれも主要停留所のみ停車で、運転時分の短縮も狙った。EX101は、京都駅を出ると、次は終点の清水寺・五条坂となる。
5月の晴れ間に 日常+αを記録する ①
阪堺電車、大阪メトロ、南海を記録する
5月に入って連休期間中、いい天気が続いています。連休の人出とは、関わりを持たないようにしている高齢者ですが、新緑と青空を見ると、ついカメラを持って外へ出たくなります。デジ青投稿最高齢を誇る準特急さんも、散歩がてら近くを徘徊するとコメントに寄せられています。準最高齢の私も、これに刺激を受けて、昨3日(金)は大阪へ出掛けました。大仰なタイトルとなりましたが、要は、準特急さんのように、日常の鉄道をこまめに記録しておくこと、さらに自分なりの撮影スタイルもプラスすることが大事と感じた一日でした。皆さんからも、日常の鉄道、ぜひ投稿お願いします。▲最初はコレ、阪堺では連休期間中、旧型車モ161を連日運転するとリリースされていた。午前中に、我孫子道~浜寺~天王寺駅前を2往復するもので、あべのハルカス狙いで行ったが、間に合わず、途中の併用軌道区間となったが、クルマにも被られず、赤電カラーの162号を、まず一枚。
スカイレールが運行終了しました
代行手段の電気バスの準備が遅れたために、スカイレールの廃止日が延期されていましたが4月30日をもって25年余りの運行が終了しました。
なお、ゴンドラが「ヌマジ交通ミュージアム」に寄贈予定とされています。「ヌマジ交通ミュージアム」とは、かつて「広島市交通科学館」と呼ばれていた施設で、アストラムラインの長楽寺駅すぐそばにあります。アストラムラインの車両基地に隣接しています。交通科学館ですので、陸海空すべてが対象で、どちらかというと子供向けの体験型施設です。屋外展示ですが、広電650型654号が保管されています。「ヌマジ」とは何かと思われるでしょうが、命名権料の関係で現在の施設名に変わったのですが、「ヌマジ」とは「沼田自動車学校」の略称で、地元の人にしかわからない 一般受けしないネーミングです。
広電原爆ドーム前電停から少し北に公園内を進むと、「広島市こども文化科学館」横にC59161が保存展示されています。それを見て、紙屋町か県庁前からアストラムラインに乗って長楽寺に向い、ヌマジの654号を見学するのもいいかもしれません。
「お城と鉄道」 発売 !
本日、主要書店でいっせい発売の「レイル」130号に、わが準特急さんが企画・原稿・写真を担当された「お城と鉄道」が30ページにわたって掲載されています。一日千秋の思いで、各方面から発売が待たれていた待望の特集です。
「お城」と来て、ピン!と来る方は「デジ青」読者の証拠、そう2022年7月から、掲示板に「お城と電車」のシリーズで25回に渡って連載されてきました。今回の記事は、「デジ青」をベースに、さらに加筆追加されたもので、タイトルも「お城と鉄道」と広範に、鉄道に近接した城、残存天守閣のある城に分類されて、全部で26の城が紹介されています。
準特急さんは、車窓から城が見えることに着目されて、ライフワークとして、全国各地に何度も取材、撮影に向かわれていました。文章については、準特急さんならではの城に関する知識、雑学が満載。「デジ青」でも強調されているように、鉄道を語ろうと思えば、車両の知識だけではなく、鉄道の背後にある歴史。文化など、あらゆる事象を知らないと鉄道は語れない、その発露に他なりません。また写真については、高校生、DRFC現役時代から、ずっと撮影を続けてこられた準特急さんならではの厚みが感じられます。併用軌道を行く京阪2000形と大阪城、江戸城桜田門付近の都電5000形、田んぼばかりの近鉄竹田付近の背後の伏見城など、昭和40年前後の写真は、準特急さんならではです。ためしに、30ページ分の撮影日を分類すると、なんと延べ40日にわたって撮影に行かれて、その熱意、行動力には脱帽です。▲始まりは高松城から。堀端を走るのは元京急230形とは、昭和の電車大好きの準特急さんらしい。
もうひとつ準特急さんを喜ばせたのはクローバー会を中心とした皆さんの写真提供だとおっしゃっています。松山城だと、お城の前を走るのは旧色時代の元京都市電2000型と、ズバリの写真が提供されています。同じ四国では、土器川橋梁を渡るDF50と丸亀城と言う、今まで見たことが無い写真も提供されました。今回の特集は、準特急さんの力によることは言うまでもないことですが、これらクローバー会の連帯感で実を結んだことは、たいへん嬉しいことです。ただいま、全国の主要書店で発売中です。ぜひお手に取って見てください。
二日市・大宰府をめぐる鉄道交通の発達史 展示会開催中
昨年の西鉄宮地岳線廃線跡探訪、貝塚線多々良車庫見学の際お世話になった吉富さんが主宰されているNPO法人福岡鉄道史料保存会が「二日市・太宰府をめぐる鉄道交通の発達史」展を開催中です。西鉄大牟田線が開業100周年、3月には新駅桜並木駅も開業しました。皆様この機会に福岡、太宰府、筑紫の国へお越しください。
場所 福岡共同公文書館 JR二日市駅からバス・徒歩で約10分
開催期間 9月29日まで 5月26日13時30分~15時30分は講演会「二日市・太宰府をめぐる鉄道秘話あれこれ」も開催されます。
写真展「鉄路輝く」 トークショー行われる !
第10回DRFCクローバー会写真展のご案内
3月20日(水)~26日(火)11時~18時(最終日の26日は16時まで)京都祇園西利ギャラリーで第10回DRFCクローバー会写真展を開催いたします。従来の「鉄路輝く」のテーマに加え、今回は「まちとまちをつなぐローカルな鉄道」と題して地域に密着した鉄道にスポットを当ててみました。両テーマに82点の作品を展示いたします。また、近年物故された湯口徹さん、沖中忠順さん、吉田耕司さんを偲ぶコーナーも設けております。
多くの方のご来場をお待ち申し上げます。尚、24日(日)は15:00よりギャラリートークを予定しておりますので合わせてごらんください。
癒しの島 台湾鉄道2024年厳冬の旅 Part 7 台中港線
第7日目 1月29日
① 台中 8:46(区間車 2604次)⇒9:33 台中港
▲ 8:04 今日は前回12/2にも訪問しました台中港線へと参ります。その前にまだ保存改装が終わった台中站をまだ見ておられない方々とご一緒しましたがまだ開店前で外から見るにとどまりました。
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阪堺電車に詣でる ~路面電車あれこれ噺⑧
「デジ青」読者の皆様、新しい年もお健やかにお迎えのことと思います。正月早々、地震・事故で、気も滅入りますが、今年も、外へ出て大いに写し、昔話もたっぷりして投稿に励みます。今年も、 事始めは 阪堺線としました。正月に必ず阪堺線に行かれていた沖中忠順さんの思いを引き継ぎ、初めて阪堺線に行ったのが2010年で、路面電車を見直す契機ともなりました。以来、ほとんどの正月に、阪堺線を訪れるようになりましたが、少しずつ変化していく初詣風景や車両に、時代の推移を感じました。
▲明るいうちは、住吉、大和川、浜寺で撮り、暮れて来ると、いちばん手軽なブルーモーメントスポットの「松虫」へ寄ってみた。あべのハルカスをバックに、停留場の佇まいと堺トラムの組み合わせとした。
芸備線の行く末はいかに・・・
デジ青読者の皆様、明けましておめでとうございます。新年早々、能登、羽田、小倉と惨事が続いていて、遠く離れているとは言え 何だか落着かない新年です。こちらは穏やかな新年を迎えた広島ではありますが、鉄道の世界では芸備線の行く末に注目が集まっています。従来、ローカル線の存続は地元自治体と鉄道事業者との協議で存廃が決まってきましたが、初めて国が加わった3者で芸備線の行く末についての議論が始まります。中国新聞は以前から「鉄路のあす」と題した特集記事を不定期で連載していますが、この度の元旦朝刊では2面を割いた特集記事が掲載されましたので、ご紹介致します。広い紙面なので、8分割でスキャンしました。重複部分も多いのですが悪しからず。では本年もよろしくお願い致します。