ドイツ風的 中国蒸気機関車の撮影の旅 Part7  阜新炭鉱(阜新煤礦鉄路)その2

第6日目(訪中38日目) 3月27日

 


▲ 6:39、
今日の朝の通勤列車は、高徳駅発車で撮りました。1210号機でした。


▲ 6:58、 直ぐに蒸気機関車が来るとの情報で、待ちました。1378号機牽引です。


▲ 7:15、昨夕の追い出し勧告にもメゲず、平安駅踏切にまたきました。堂々と線路際での撮影です。ドイツ人と来て良かったと思える瞬間です。昨日朝より多くの蒸気機関車が集まってきました。
左から、1319、1818、988、770号機でした。


▲ 7:271319号機と運転手が乗り込む1818号機。

▲ 7:421818号機は一足先に五龙炭鉱へと仕事に向かいました。

▲ 車庫で休む1320号機


▲ 8:00までに平安駅ヤードに集まった蒸気機関車は、SY770、988、1210、1319、1818、1320、1378号機の7両でした。


▲ 8時になると警備責任者の出勤時間だそうです。引き上げて、8:13五龙炭鉱上のズリ捨て山に上がりましたが、今日の朝は、かなり霞んでいます。待ちましたが、列車が来ないと言うことなので、降りました。
8:58、途中でズリ捨て列車が発車しそうだとバスを降りて向かいましたが、残念ながら蒸気機関車の方が先に来てしまいました。
10:12西部駅付近まで移動しましたが、好撮影地に着くまでに、ここでも列車が来てしまいました。
11:06、再び 五龙炭鉱上のズリ捨て山に戻ると既に列車が来ていました。谷案内人、迷走の連続です。


▲ 全員駆け足でズリ捨て路線に上がって撮影開始です。各自、目指す撮影ポイントに散りました。列車の後ろを追いかける者、終点近くまで向かう者、足に自信のない高年齢者の私たちは、近場の高台に登りました。もう撮影は無理かなと思われましたが、この列車は空転ばかりで前に進みません。おかげで終点を目指したO氏他6人は、絶好のポイントまで行けたようです。

ズリ捨てが始まると、見たことのない爆煙が舞い上がりました。採炭が終って、捨てるズリではなく、発電所からの廃土のフライアッシュです。

▲ この瞬間を撮られたO氏の写真を送っていただきました。まあ、凄いとしか言いようがありませんね。O氏は、6人が現場にいたが、列車がどこに止まるかが不明で、絶好のポジションを確保できたのは3人だけだったとの事です。バスに戻ると、撮れなかっったドイツ人は、「どうでもいい所をタイミングも悪く、連れまわしておいて、どうしてもって早くに肝心の場所に連れて来れなかったのか。これを撮るために阜新に来ているのに・・・。」とクレームを言っていたそうです。

阜新での最大最高の撮影ショーです。残念な気持ちは私も一緒でした。 ちなみにこのショーは毎日11時に開催されるそうですが、不定期です。

フライアッシュは、石炭燃焼時に灰が生成されます。燃焼ガスとともに吹き上げられるレベルの球状の微粒子です。産業廃棄物ですので、電気集塵機などで回収されて、厳重にタンクに詰めて保存され、相性の良いセメントに混ぜられて建築材料として使用されています。

ここ阜新には、3つの発電所があって、2つは直ぐにセメントに混ぜられたり、水で溶かしてから廃棄されていますが、もう1つの発電所は設備がないために、そのまま捨てられています。粉塵は空に舞い上がって阜新の町に降り注いでいます。他の国でしたら大きな環境破壊、健康問題として取り上げられるでしょうね。


▲ 13:44阜新での撮影が終りました。山を降りる途中で、信じられな~い。止まってとみんなで撮りました。氷も張っている黒い泥池に入って、スコップで底を掻き混ぜているおじさんがいます。石炭粉を溶かした泥水で、このまま蒸発させて乾かして「タドン」のようなものを作るそうです。そのために時折掻き回す必要があるそうです。何箇所も同じ泥池がありました。

▲  一旦ホテルに戻ってシャワーで汚れを落としてから、15時前にバスに乗って北台に向かいました。併走する国鉄線を見ていましたら、トラス橋が見えました。多分、戦前の満鉄時代のものでしょうね。中々見られるものではありません。DLでも良いのでここを走るシーンを撮ってみたいものです。


▲ 阜新から快調に走り続けましたが、瀋陽を通過する高速道路がないので、夕方ラッシュに巻き込まれて、北台には19:40着でした。お箸が初めてだった人も使い方が慣れてこられて、10数品の料理も直ぐになくなりました。

明日から今回の最大イベント、北台製鉄所での撮影です。期待が膨らみました。
  Part8  へ続く

 

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