客車廃車体訪問記内地編12 福島県-1

【いわき市戸作田のナヤ11】 37.074152, 140.805767 2018年4月30日撮影

ナヤ11 1
いわき市好間町大利戸作田(よしままち おおり とさくだ)の「とさくだえき」という屋号の、廃業した軽食&喫茶店跡で、ご覧のとおり荒れ果てている。道路から距離は近いがとても近づく気になれない異様な雰囲気である。たとえば車で雨降りの薄暮に走っていて、カーブを曲がった所にこれが現れたら肝を潰すかもしれない。訪問したのが天気の良い日中で良かった。実際はすぐ近くに小学校や郵便局があり、前後に人家も少しある。ワラクロ屋のツアーではこんな所には来ないだろう。
ナヤ11は3両在籍し、 1と2は水戸鉄道学園の交直流電車用教習車であった。
◆ナハフ11 29(1958年9月新製 日車)→(1959年度電暖追設 大宮工)ナハフ11 2029→1972年7月20日体質改善B2 大宮工→(1976年改造 郡山工)ナヤ11 1→1987年廃車



↑ナヤ11 1 那珂川駅 1985年1月2日撮影
元車掌室側外妻に3連窓を設置し、運転台のようになった。元便所化粧室側の出入台は埋めている。


↑ナヤ11改造時に出入台を塞いだ鉄板が腐食し、元の出入台の輪郭が戻りつつある。


好間といえば、わが国初の営業用ガソリンカー使用の好間軌道が有名である。この軌道の終点は、常磐道のいわき中央インターチェンジの北東、国道49号線平バイパス向町田交差点の近くにあったというから、この戸作田から遠くない。

 

客車廃車体訪問記内地編12 福島県-1」への4件のフィードバック

  1. 井原 実様
    とてもヨーロッパ(スイス)スタイルの軽量客車ナハフ11には見えませんね。お伺いしますが、いわきと言えばC62、C61、C60等旅客用蒸機の華であったハドソン機がたむろしていた平を思い出します。いわきは福島県の浜通りの中心ですがこのような辺鄙な場所には通常どのようにしてアプローチされたのでしょうか。中にはレンタカー利用もおありだったと思います。いわき市は市域面積が日本ではトップクラスに大きいと聞いたことがありなおさら大変であったことと思います。私がやっていました保存蒸機は駅前か、その街の中心部の公園とか学校とか公共施設などが多く、バスにでも乗れば何とかなるような所ばかりでした。ケチなことを言いますと昨年行きました聖博物館保存のD51769は篠ノ井線聖高原駅(昔は麻績と言っていました)からタクシー往復4600円でこれはこたえました。

    • 準特急さんにとっては、いわき(平)=常磐線のハドソン機 ですか。私には、いわき=スエ31 21,57です。
      廃車体巡りはレンタカー利用が多いです。この時は4月29日に会津若松に泊まり、翌30日レンタカーで日中線熱塩駅跡→とさくだえき跡→磐越東線小川郷駅をまわり、福島空港で乗り捨てました。途中、磐梯山がとてもきれいに見えたSAで十分休憩しながらまわったのですが飛行機の時間まで2時間以上早く着いてしまい、時間をつぶすのに苦労しました。

  2. 井原さん、
    お説の通りわらくろ屋の主催するツアーではこんな秘境には行きません。なぜなら社長にリベート(主にサイダー)を渡してくれるところに限ります。よければご参加下さい。

    • 昨今は全国各地に、地サイダー・ご当地サイダーがあるようですので、行き先には苦労しませんね。「ラムネ」より品が感じられてよろしいと思います。
      隼のような所へ行くツアーが企画されましたら参加させてください。

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