広電 新線開通まで1ケ月を切りました

広島駅ビル2階に乗り入れる駅前大橋線での乗務員訓練が続いています。7月9日の中国新聞朝刊には、広電のダイヤ改正の記事も載りました。

令和7年7月9日 中国新聞朝刊

新駅ビルの商業施設「ミナモア」は、広電開通を待つことなく、連日大勢の人で賑わっており、6階の食堂街は10:00頃から 人気店の前は11:00開店を待つ人で長蛇の列です。7階、8階の展望フロアからは、新線の様子がよくわかります。訪れた6月26日には3806号と5008号が交互に勾配区間で途中停車、勾配部発車等の練習運転をしていました。すべての乗務員があらゆる形式の運転でカン、コツをつかむまで試運転が続くそうです。

ダブルクロスを渡って入線してくるグリーンムーバー5008号

稲荷町まで新線が遠望できます

このような高い位置から路面電車を眺めていると、遠い昔、旧京都駅のタワー部が食堂街で、母に連れられてエレベーターで昇り、お子様ランチを食べながら出入りする市電を眺めていた淡い記憶が蘇ってきました。

新聞記事にあるように、初めて「快速電車」が走るようです。朝の2本だけの試行のようですが、京都市電で「急」のマークを付けた急行電車が全市を走り回ったことも思い出しました。昭和37年3月から昭和53年まで平日の朝に急行運転は続きました。通過電停の利用者からは不満の声も上がっていたように思いますが、時間短縮の効果もあったのでしょう。果たして広島ではどうなるでしょうか。広島市内では比較的道路が広く、クルマが軌道敷内で電車の走行を妨げない意識が定着しているようですから、ラッシュ時の時間短縮には効果があるかもしれません。

ここのところ猛暑日の連続で、カメラを提げて歩き回る元気がありませんが、8月3日の開通日か、あるいは旧線の最後の姿を撮りに行こうと体力温存中です。

広電 新線開通まで1ケ月を切りました」への9件のフィードバック

  1. 西村雅幸さま
    いよいよ迫ってきましたね。ダイヤ改正に伴う輸送力増強により、残念ながらますます1900型の出番は減るのではと不安が募ります。快速運転は収容力の大きい連接編成に乗客を誘導し、結果的に短縮に結びつけようと考えてのことではないかと思っています。西村さまもやはり京都市電の急行運転を想起されましたか。私もそうです。あの計画が発表された時は通常の普通と急行がある運転だと早合点して、一体どこで追い越すのだろうと考えたものでした。しかし全電車が急行運転するとわかり、先の疑問は氷解しましたが、今度はもし最寄り停留所が万一通過になると、通学時間が10分~15分余計にかかるのを心配しました。わら天神前が急行停車停留所に指定されて安堵したものです。この急行運転は電車を早く回転させて輸送力を増やすことを目的に実施されましたが、後にもその効果については余り喧伝されたようなフシが無かったように思います。とはいえ実際に利用してみると、ほぼ一つ置きに停留所をスッ飛ばしての走りはいくらかの短縮効果もあって面白いものでした。

    • 1900生様 半世紀も前の思い出話をありがとうございます。当時、私が住んでいた五条坂(東山通り)は国道1号線でもあり、今と同様に歩道も無いような狭い道でトラックを含む自動車の通行が多く、せっかくの急行運転も効果が薄かったように思います。そういう意味では、道路も広い広島市内での急行運転は時間短縮に効果があるように思えます。一方、最近では続行する車両が停留所に停まる際、追突防止のためでしょうが、後続電車は前の電車のかなり手前で一旦停車し、ゆっくり間を詰める運転方法がとられているようです。全長の長い連接車が増えて、走っている時間より停留所や交差点の信号待ちでの時間の方が長いようにも思えます。広島県は横断歩道での横断者優先のマナーが日本一悪いということで、路面電車も例外なく横断者を待つという指導をされているようで、果たしてどの程度の効果があるか、まさに試行の結果に注目したいと思っています。1900型の試運転車が新広島駅に入線する画像をニュースで見ると、広島へ出かけたくなりますが、「熱中症警戒アラート」、特に高齢者は「不要な外出はするな!」の掛け声に 自宅謹慎の日々が続いています。

  2. 西村雅幸様

    いつも情報発信をありがとうございます。いよいよですね。地元民ではありませんが、高揚感に満ちあふれています。

    残念ながら、旧ルートに一度も乗る機会が無いまま新線開業を迎えそうです。ですが、新線開業の暁にはぜひ乗りに行きたいと思います。

    結局、スカイレールサービスにも乗れなかったので三度目の正直です。

    https://youtu.be/MAQkFoHM79E?si=IbUFVOM4u64S_dn8

    • 西村雅幸様

      西村さんに質問です。

      現時点では、本線(広島駅~広電西広島(己斐))、
      皆実線(的場町~皆実町六丁目)、
      なのですが、駅前大橋ルート開業後はどうなるのでしょうか。

      具体的には、

      広島駅(駅ビル2階)~稲荷町間は新しい本線となるのか、駅前大橋線となるのか。

      稲荷町~比治山下間は新しい皆実線となるのか、ここも駅前大橋線となるのか。

      一時休止となる区間は、再開後はどういった路線名になるのか。

      分からないことだらけでして、もし御存知でしたらご教示ください。よろしくお願いいたします。

      稲荷町~

      • 奈良の駅名研究家様 コメントありがとうございます。ご質問の、各区間の線名がどうなるのかについては、不勉強ですので調べてからお答えさせてください。話は違いますが、この新線開業に伴い、バスを含む広電社員の制服も8月1日から新しいデザインのものに変わります。広島にお越しの際は、乗務員の制服、制帽にもご注目下さい。

        • 西村雅幸様

          ありがとうございます。

          駅名データベースを更新するにあたり、どうしても所属路線を知っておく必要があります。実用面では系統を覚えておけばそれでよいのですが。

          私も引き続き調査してみます。

          新広島電鉄の誕生に注目です。

        • 快速つくばね様

          ありがとうございます。

          「広島電鉄株式会社からの軌道事業の特許申請(軌道延伸)の審議資料(2019)」とありますので、信用できそうですね。

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