半世紀以上非武装地帯に放置されていた京義線長湍駅SL(登録文化祭第78号)が
59年ぶりに化粧直しして一般に公開された。
臨津江(イムジンガン)の通称「帰らざる橋」の隣の上り線側橋梁跡の延長線上に、復元SLが保存された。
先日訪問してみた。
当日はあいにくの雨だったが、観光客は結構いた。
雨のせいもあるが、鉄の色がさび色を帯びて茶色っぽい。
だが、煙室などは原型をとどめている。
穴は戦争時に被弾した弾痕だとのこと。1000発以上の弾丸が貫通していたそうだ。
正面側から見る。
正面には観覧用に陸橋が設置されている。全体的にはさすがに痛みがひどい。
放置されていた間に、煙室の中に木が生えていたそうだ。
その木がここに植えられている。
現在、南北の交流は冷めていて、国境を列車が走ることはなくなってしまったが、
北朝鮮の体制が変わり、また列車が走る日が来ることを祈るばかりだ。