「家計調査」

「家計調査」は、総務省が毎月実施している家計の収入・支出、貯蓄・負債などの調査である。この調査結果は、餃子やラーメンなど消費支出額のランキングなどで各マスメディアでも取り上げられることが多いので、ご存知の方も多いことと思う。全国168市町村の世帯で調査されているが、よく利用されている調査結果は、このうちの都道府県所在市(46市と東京都区部)とそれ以外の政令指定市(5市)の計52市の2人以上の世帯の調査結果である(本稿でも以下、この結果を使用した)。先日2025年の調査結果が公開されていた。別段食べ物に限った調査ではないので、”鉄道”の支出額(年間の世帯平均額)を調べてみた。なお今年は世間に迎合したのか、2023~2025年の年平均値による品目別の消費支出額を都市別のランキング形式でも公開しているのだが、何故か“鉄道”に関する項目は無い。

【全国の“鉄道”に対する支出額】

“鉄道”は、全消費支出額の1.1%を占めている。調査結果が公開された2000年と比べると0.1ポイント低下しているが、昨2024年と比べると0.1ポイント上昇している。ちなみに“自動車”は、2000年と比べると1.7ポイント上昇し、2025年は6.2%となっている。つまり、“自動車”は“鉄道”よりも約6倍有用だと理解できる。但し、単身世帯の結果(消費支出=2,076,507円)を見ると、“自動車”は99,075円(4.8%)、“鉄道”は34,508円(1.7%)であり、単身世帯では“自動車”はコスパが悪いと考える人が多いようである。

ここで言う“鉄道”は、調査結果の集計項目である「鉄道運賃」、「鉄道通学定期代」、「鉄道通勤定期代」の和である(“バス”も同様)。また”自動車”は「ガソリン」、「有料道路料」の他、駐車場代や整備費、保険料も含んでいるが、自動車購入費や自動車税は含んでいない。

表   交通機関別の消費支出金額(全国)

【“鉄道”に対する支出額の多い都市】

”鉄道”に対する支出額が多い10都市を下表に示す。首都圏や中京、関西圏の都市が並び、鉄道の密度の大きさを物語っているのは理解できるのだが、10位の盛岡市は?である。昨年も13位で支出額の多い都市であることは間違いなさそうだが・・・。

ちなみに、さいたま市は2020年に川崎市から首位の座を奪って以来6年連続の1位である。

表   ”鉄道”に対する支出額が多い都市(上位10都市)

【“鉄道”に対する支出額の少ない都市】

”鉄道”に対する支出額が少ない10都市を下表に示す。モノレールしか無い那覇市をはじめ西日本の都市が多くを占めている。少し意外なのは46位の甲府市であろうか。「あずさ」や「かいじ」が頻発されているのに、その利用者のほとんどは首都圏の利用者ということのようだ。

個人的には、那覇市、徳島市、長崎市を除く各都市が、かつてDF50が走っていた都市であることに少し寂しさを感じてしまう。

表   ”鉄道”に対する支出額が少ない都市(下位10都市)

【“鉄道”に対する支出額が昨年比増となった都市】

”鉄道”に対する支出額が昨年比増となった都市は、52都市中半分強の30都市あった。このうちの増減額の多い10都市を下表に示す。1位の広島市は広電の広島駅乗入効果、2位の堺市は万博効果なのかもしれないが、広島電鉄や南海電鉄の運賃改定も作用してのことと思われる。

広島市は、【“鉄道”に対する支出額の多い都市】では13位ではあったが、昨年は27位であり、大躍進と言ってよいだろう。広島電鉄では間もなく循環運行も始まるということで、今年も期待したいところである。

表   ”鉄道”に対する支出額が昨年比増となった都市(上位10都市)

最後に“鉄道”に対する支出額の多い都市1位のさいたま市に敬意を表し、ウラ154編成の写真を貼っておきます。

▲9866レ(EF66 129けん引、ウラ154)  2009年4月22日  向日町駅1番線

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