写真集の裏話

おひさしぶりです。1988年度生のこぱんだの保護者です。

写真集も好評発売中ですが、ここで裏話を。

親子鉄日記 ページサンプル

写真集ですが、オンラインの印刷業者にお願いしました。
ちょうど統一地方選挙があったときでしたので、「横長」は受付中止、「縦長」「正方形」はOKでした。

Canonのショールームに行って、フォトブックのサンプルを見に行ってきました。
娘曰く、「正方形」「(用紙は)艶なし」がよいといいました。
艶あり用紙もいいのですが、高級感は艶なしの方があると感じました。

ちなみに、本を正方形にしたのは、娘の写真が正方形が多かったからでした。
娘のスマホも正方形の写真が多いので、それに慣れているようです。

原稿は、illustrator形式でのテンプレートがあり、それをダウンロードして写真や文章を貼り付けていきます。テンプレート自体はページ番号と印刷範囲のガイドラインがあります。

ガイドラインは3本(塗り足しから3mm刻みで3本) あります。

いちばん外が「塗り足し」…写真をページ隅いっぱいに載せたいときの外枠限界です。
そこまで、写真は貼り付けておきます。

真ん中が書籍の切断線(本の実サイズ)

内側が誤差を見越しての「印刷限界」…この線より外に文字や写真を置くと切断の誤差でカットされてしまうことがあります。
ですので、いちばん内側のガイドラインより内側に書く必要があります。
これを守れば、ほぼ問題はなさそうです。

気になるところが「句読点」でした。
鉄道趣味誌を見ていましたが、「、」「。」とのところもありますが、「,」「.」の方が多数派に思えました。今回は、「,」「.」としました。
文章は私と娘で手分けして書きましたが、「、」「。」になっていたところもありました。これを探して修正するのに手間がかかりました。

最大の問題は写真の解像度と色モードでした。
印刷に回すときには「RGBモード」ではなく「CYMKモード」。
解像度は「350dpi」。
にしないと思った通りになりません。
試作品を1冊作りましたが、モザイクがかかったような怪しい画像の部分がありました。原因は、Photoshop(写真編集ソフト)の既定値が「72dpi」であり、解像度が低すぎた点にありました。PCのモニターでは「72dpi」でも「350dpi」でも違いがわかりません。
「プロパティ」を穴が開くほど見る必要があるのがよくわかりました。
折り込みチラシや雑誌でギザギザがかかってボケたような写真がありますが、どうやら「解像度の設定誤り」が問題のようです。
また、「CYMK」にしないと、色がおかしくなってしまいます。これも、プロパティを何度も確認する必要がありました。

最後に…。文字の「アウトライン化」が必要というところです。
文字を「文字データ」ではなく、「線のデータ」に変換する作業です。
作業自体は、一瞬でできるのですが、これも忘れがちな作業でした。
この作業のあとには文章の修正はできませんので、最後の最後にする必要があります。

というわけで…。
原稿をオンラインで送ったのですが、向こうでもチェックは一応してもらえます。
※原稿全体+写真全部を圧縮して一つのフォルダに入れておきます。

但し、
・アウトライン化の漏れ…指摘があります
・解像度の誤り…指摘はありません
・ページ番号の誤り…指摘はあります

指摘がメールで来ると、それに対応する修正をして再送信するというサイクルに泣かされました。標準作業日程は「4日」ですが、指摘があるとまた一からやり直し。
結局できあがりまで10日程度かかりました。

ちなみに。
作った本は、国会図書館に献本する必要があるそうです。
費用の半額は後日(半年程度あとに)お振り込みしてくれるとのこと。
国会図書館に電話すると用紙を送ってくれます。
2冊(東京用と関西用)送ってくれればよいとのことです。
また、同人誌であっても書籍の奥付(発行人、印刷日、印刷業者など)と価格は必ず書いてくれと言われました。
先日、国会図書館に2冊送りました。
これで、うちの娘の写真も永久に残ると喜んでおります。

以上、裏話でした。

都電

こんなものをGWに撮っています。
LEDの行先表示が切れるのがいやだと言って、シャッター速度を1/125。軽くズームしていました。デジカメはフィルムのように枚数と現像代を気にしなくてよいので、どんどんシャッターを切っていました。

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