凍える大地への旅 2016年 Part8 三道嶺を撮る、北京へ

第7日目 12月15日

今日は三道嶺撮影の最後の日です。午後には北京へのフライトになりますので、早朝からの撮影から参加することにしました。
▲ 7:50 撮影地 東站 昨日と同じく夜明け前の東站で出発前の撮影です。
ISO51200の解像力はどの程度だろうと絞りも解放値で挑戦してみました。
【DATA】NikonD500 ズーム70㎜ F2.8 1/125秒 ISO51200 露出補正-0.7段

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凍える大地への旅 2016年 Part7 三道嶺の火の玉列車を撮る④

毎晩第6日目 12月14日

三道嶺滞在も4日目を迎えました。三道嶺を離れるのは明日ですが移動のため火の玉列車を撮影できるのは今日が最後の日になりました。今までは朝の撮影はパスしてきましたが最後の機会なので見ておこうかと参加することにしました。

▲ 8:08 撮影地③ 夜明け前の東站
哈密と北京では実質2時間の時差がありますが、中国ではどこへ行っても同じ時間で時差は設定されていません。北京ならこの時間はもう明るい朝を迎えていますが、哈密ではまだ夜明け前の暗い朝です。運行される列車の発車站、東站では仕業へと向かう列車がまだ休んでいました。
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凍える大地への旅 2016年 Part6 三道嶺の火の玉列車を撮る③

第5日目 12月13日

13:00 今日もお昼までゆっくりで昼食から参加です。

▲ 13:30 いつものウイグル料理屋で注文したのはラグメンとタンドリー窯で焼いたサムサです。中には羊肉とたまねぎが入っていますが、皮のパリパリ感とジューシーな中身がコラボしてとっても美味しいのです。私はラグメンよりもこちらの方が好きです。具材は違いますが、台湾・台北の夜市で見かける胡椒餅とよく似ています。
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凍える大地への旅 2016年 Part 5 三道嶺の火の玉列車を撮る②

第4日目 12月12日 その1

今日は年を考えて早朝、東駅での撮影をパスして部屋で熱いシャワーを浴びたりでゆったりしました。何回も来ていますのでいくら煙を見たといっても同じ光景を見ての感動は高揚しません。今回は陽が沈む午後7時前後が全てですのでスイッチを入れるのは午後6時半と決めていました。

10:40 撮影を終えて皆さんがホテルに戻ってこられましたのでチャーターバスに乗り込んで露天掘りへと向かいます。夜のお立ち台から南へ少し行った坑口站としました。
▲ 11:13 撮影地⑦ 昼前になってようやく陽が当たりだした坑口站付近、 東露天鉱から石炭を満載して上がってくるJS8225号機牽引お運炭列車、サミットはもうすぐです。
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凍える大地への旅 2016年 Part 4 三道嶺の火の玉列車を撮る①

第3日目 12月11日 その2

三道嶺へ来た目的は火の玉列車の撮影です。2年前に来た時に初めて見ましたが、インドネシアの花火とはスケールが違ってすごいとしか言いようがありません。ただ全列車で見られるものではなく2年前はJS6209号機でしか見る事はなかったのですが、引率者の王さんの話によると試しに1年前に粉炭を投炭すると他の蒸気機関車でも可能だったとの事でした。昨年は見ていませんので確かな事は理解できません。本当にそうだったら良いなあと楽しみにしました。▲ 2014年12月31日、撮影の火の玉列車です。 【DATA】Nikon800E、ズーム90㎜、F5.3、 1/25秒 ISO6400
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凍える大地への旅 2016年 Part 3 北京から哈密へ

第3日目 12月11日 その1
▲ 6:13 今日は空路で哈密に向かいます。国内線ですが2009年ウイグル騒乱があったウィグル自治区への空路です。イスラム問題もあって非常に厳密な搭乗前の検査があるので早めに向かうことになりました。早朝ですが出発案内の表示はびっしりとあります。何と7時台は39便のフライトです。
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凍える大地への旅 2016年 Part 1 旅立ち 天津へ

私の最も訪問の多い国はお隣の中国です。まだ地方には定期運転の蒸気機関車が残り現役で走っていること、また乗り鉄が大好きですので、車内2泊3日乗車時間50時間にも及ぶ夜行寝台列車の乗車は、日本国内では経験できない素晴らしさです。

2014年12月31日、撮影の火の玉列車です。 【DATA】Nikon800E、ズーム90㎜、F5.3、 1/25秒 ISO6400

毎年何度も訪中を重ねていた中国鉄路ですがついに蒸気機関車の煙を見る日もカウントダウンが近づいてきました。現在確認できます定期運行は、SL観光鉄道として生き残りを図った四川省の芭石鉄道と、露天掘り炭鉱で現役として活躍する三道嶺だけになってしまいました。
後者の三道嶺は2年前に見た火の玉列車に驚嘆しました。あまりの衝撃に、また機材の性能不足もあって上手く撮れず何としてもリベンジしたいと、昨年も訪問したかったのですが家の事情で動けず撮りに行けませんでした。
今回は何としても撮りたいと決めましたが、問題は手持ちの機材では撮影不可能なことです。照明もない暗夜の中で走行する列車を撮影するに対して必要とするカメラ、レンズの機材調達です。そして前後のコースをどうするかの問題でした。
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2014~2015年 凍える大地への旅 Part9 三道嶺 5日目 最後の朝

今日は2015年元旦ですが、ここ中国では0時に爆竹が少しなったぐらいでお祭り騒ぎはありません。春節(旧正月)がお正月になっていますので普段と変わらずの2015年を迎えました。DSC_1361_104▲ 8:47 夜明け前の東站ヤードも出動前の静かな朝を迎えていました。左はJS8190号機、右は昨夜見事な大輪の花火を上げてくれたJS6209号機です。
【DATA】 ズーム32㎜ F3.8 1/10秒 ISO1000 露出補正-1.3段

明け方は刻々と露出が変わっていきます。カメラのクオリティを信じてシャッタースピード、絞りと露出補正を変えての出来上がり具合を楽しむ事にしました。
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2014~2015年 凍える大地への旅 Part8 三道嶺 4日目 大輪の花火

DSC_1237_200▲ 19:07 皆さんが待ち焦がれていたそれは突然に夕闇の中から現れました。高く火の粉を吹き上げて突進してきました。花火と言うよりも火の玉列車のようでもあります。こんな蒸気機関車を見るのは生まれて初めてです。無我夢中でシャッターを押し続けました。
【DATA】 ズーム90㎜、F5.3、 1/25秒 ISO6400 露出補正-1.0段

第6日目 12月31日 その2

18:24 花火の最後の挑戦に期待して東露天掘りの高台に来ました。皆さん思い思いに撮影場所を決められて運炭列車を待ちます。

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2014~2015年 凍える大地への旅 Part7 三道嶺 4日目 

DSC_0959_100▲ 8:28 遥か西にある三道嶺の朝は遅い。ようやく夜が明け出した暁の頃、停車場には照らし出された白煙が静かに流れる幻想の世界が演じられていきました。
【DATA】 ズーム28㎜、F4、1/15秒、露出モード;マニュアル、露出補正;-0.3段、ISO6400

第6日目 12月31日 その1

昨日はゆっくりとできましたので体調も元に戻りました。今日は三道嶺を終日撮れる最終日ですが、まだ新線を走行する蒸気機関車、そして花火を一度も撮れていません。このままではここへ来た目的を果たせません。今日こそはと、早朝から皆さんと一緒に東站に向かいました。

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2014~2015年 凍える大地への旅 Part6 三道嶺 3日目 今日も見えぬ花火

夕刻からの撮影地は、小竹先生が昨夜花火の大爆発が見えたと言われる東露天鉱の信号所付近です。私もお立ち台から見てはいますが、発車時のみだったのと、余りに大きく明るく輝いていましたので花火?とは信じられませんでした。本当なのかどうかは行って見れば分かります。粘ってみました。
DSC_0775_129_1

▲ 18:46 粘った最後の走行写真です。牽引機は6209号機。この時は分からなかったのですが、この機が花火を演出できるポテンシャルを持った機でした。

【DATA】 ズーム116㎜ F5.6 1/125秒 ISO4000 露出補正-1.0段
DSC_0819_131

この列車だけ、信号所で一旦停車して5分後に発車していきました。そしてお立ち台下の急勾配を駆け上がる時に花火が見えだしました。

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2014~2015年 凍える大地への旅 Part5 三道嶺 2日目 花火は見えず

DSC_0256_112▲ 16:39 夕刻、斜光となった東露天鉱の信号場を発車する運炭列車。西露天鉱のズリ捨てが廃線となった今、夕陽を題材に撮れる撮影地です。

暮れてからは初めての三道嶺の花火に挑みます。さてどんな花火になるのか楽しみです。

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2014~2015年 凍える大地への旅 Part4 三道嶺 2日目

今日から3日間、終日三道嶺での撮影です。目的は新線の走行写真と花火ですが、新線は運行されなければ撮れません。花火は夕闇になる頃が勝負ですが、どの程度のスケールなのかさっぱり分かりません。見てからの楽しみとしました。

DSC_0133_109▲ 撮影地② 東露天鉱の高台から俯瞰撮影をしていましたが三道嶺の主、アイグリさんより北泉線にプッシュプルが運用準備中との情報が入りました。アイグリさんは回族で多くの友人を持っておられます。蒸気機関車運転手からの直接情報が瞬時に取れますので確実で信用できます。急いで向かいました。
10:45 空車とは言え
42両ものセキを牽引してゆっくりと上り勾配を上って行きます。噴きあがる白煙も見事で撮りながらも見入りました。

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2014~2015年 凍える大地への旅 Part3 三道嶺 1日目

DSC_9915_105DSC_9895_100三道嶺の主、アイグリさんから王さんに南站から北二鉱への列車がもうすぐ発車しますとの連絡が入りました。急いで東露天掘り鉱での撮影を切り上げて向かいます。

▲ 16:56 撮影地② Google座標; 43.125831, 92.726284
夕暮れが近づいた頃、南站を出発して北二鉱へとテンダーファーストで向かう運炭列車。今日は風もなく空高く煙を噴き上げてきました。ドレーンは撮影している私たちへの運転士からのサービスです。

三道嶺露天掘り炭鉱は、戦前からの撫順阜新と違って中華人民共和国が建国されてからの1960年に採炭が始まった新しい炭鉱です。そのためか今尚多くの蒸気機関車が活躍しています。
ここへは2011年2月に準特急先輩、クモハ73106さんに連れて行ってもらってから3回目の訪問です。飽きるほど大型蒸気機関車の建設型が見られ堪能していましたが、今回は新しく露天鉱が開鉱されて蒸気機関車が走る運炭新線が開業した。また花火列車が見られるとの情報もあって参加をすることにしました。

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2014~2015年 凍える大地への旅 Part2 Z69次に乗って哈密へ 蘭新高速鉄路開業!

DSC_9837_101[googlemap lat=”43.132453″ lng=”92.66877999999997″ align=”left” width=”300px” height=”200px” zoom=”15″ type=”G_HYBRID_MAP”]43.132453,92.66878[/googlemap]
▲ 15:39  撮影地① Google座標; 43.131671, 92.668308
夕日を浴びながら東露天鉱積込場から石炭を満載して地上へと上がってくる運炭列車。三道嶺お馴染みの場所ですが、西露天掘り鉱が閉鎖された今、正向き力行で撮れるのはここだけになりました。

 

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2014~2015年 凍える大地への旅 Part1 旅立ち、北京到着

新年好! 昨年はよく動きましたのでしばらく休養を取らせていただきましたが、年末年始は凍える大地の鉄路を求めての旅に行って参りました。驚く発見もありましたので、これより発表させていただきます。
製造67年も迎え老朽化が進み出しました老体ではございますが、身体が動ける元気な間は頑張って大好き鉄路を世界各地のどこまでも追い続けていきたいと思っております。今年もよろしくお願い申し上げます。

DSC_1241_3今年1番目のショットは火の粉を吹き上げながら向かってくる新疆ウィグル自治区の露天掘炭鉱「三道嶺」の運炭列車です。中国語では汽車を『火車』と書きますが、まさにその通りの火の玉列車です。海外鉄ちゃんの間では「花火」とも言い、インドネシアのシュガートレインが有名ですが、ナローゲージの小さな蒸気機関車です。こちらは標準軌の大型蒸気機関車ですのでスケールは比べようもなく、大輪です。
【DATA】NikonD800E、レンズ;VR28~300㎜ f/3.5-5.6G、焦点距離100㎜、AF-C、3Dトラッキング、手ブレ補正ON、露出; f5.3、シャッタースピード;1/25秒、露出モード;マニュアル、露出補正;-1.0段、ISO感度設定;6400、手持ち撮影

この驚きのシーンを動画撮影されておられた同行者がおられます。YouTuduにアップされましたので、是非にご覧ください。もっと、もっとすごいシーンが見られます。下記をクリックしてください。
http://youtu.be/ANFlnrZMoMA

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