2016年 西方見聞録 Part21 ブタハタール鉄道「豚のしっぽ鉄道」を撮る

第8日目 9月25

今朝の楽しみはドイツ版余部鉄橋の上をどんな蒸気機関車が走ってくるかでした。

▲ 9:10 撮影地③ Google座標; 47.819024, 8.553502
朝食を終えてホテル前でカメラを構えて待つことしばし、鉄橋を渡る音が聞こえてきました。東側の起点駅Blumberg-Zollhausから列車は発車するのですが機関区は西側のフュッツェン (Fützen )にありますので1番列車の牽引機は回送されます。青く晴れた空の下、風もなく綺麗に白煙を残しながら単機回送のD型タンク機が来ました。
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ドイツのクリスマスマーケットとトラム③

朝早くフランクフルトを出て世界遺産のレジデンツのあるロマンチック街道の北の起点 観光人気のベルツブルグへ向かいます。クリスマスマーケットのオープンより少し早く着きましたので ありがたくトラム撮影の時間が取れました。
↓ 早速やってきたのが少し古風なドイツデザインの236号です。
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ドイツのクリスマスマーケットとトラム②

翌日はフランクフルトからアウトバーンを通ってローテンブルグとニュルンベルグへのバスの旅です。軸重12トン以上のトラックのみ有料というほとんど無料の便利な高速道路は都市間の移動に便利です。
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ドイツのクリスマスマーケットとトラム①

ドイツ各地では11月末から12月20日頃まで各町の広場にマーケットが立ちます。12月の始めに その賑わいと少しだけトラムを見に行ってきました。
成田からフランクフルトヘ 空港からバスでホテルへ ホテルからレーマー広場へ行く途中のバスで出会った名物の「リンゴ酒電車」です。2連の後ろT車とそれを牽くM車でバスの前方を右方向へ走って行きました。
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2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 Part29 最終版  ドレスデンからフランクフルトへ、帰国

00_Map03▲ 〝ダンプスペクタクル2014″ での撮影を終えてから今回訪問した蒸気機関車が走るナローゲージ鉄道へと乗り継いだドイツ鉄路の軌跡です。
乗車は全て昼間でしたので、車窓を堪能できました。そしてドイツはEUで一番の工業国で工場地帯を走るだろうと思っていましたが、むしろブドウ畑、麦畑や牧草地の中を走る方が圧倒的でフランスのような農業国でもあると実感しました。
蒸気機関車の走る保存・観光鉄道は旧東ドイツ側にたくさんあって今回訪問したのはごく一部で、今後が本番です。トラムが走っている町も多く楽しめます。多種の地ビールがあるのも嬉しいところです。

今回はドイツに熟知されているO銛(O氏)さんDukeさんN田さん、そして当会員の大津の86さんにご同行させていただいたおかげで何不自由なく旅を楽しめましたが、一人で行くには言葉が話せず不安があります。今後またお誘いをいただければ喜んで参りたいと思っておりますのでよろしくお願い申し上げます。
乗車区間は、GPSロガーの軌跡が途中飛んでしまって、多少間違っているかと思いますが、お許しください。
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2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 Part28  ドレスデンのトラム

1616_1▲ アウグスト2世騎馬像に向かってT字路交差点を左に曲がって行くトラム。
東洋から伝わった白磁は中世の西洋では憧れの陶器でした。これを西洋でも作るように命じたのがアウグスト2世。そして作られたマイセン磁器は今日、世界に名だたる西洋白磁の頂点として育ちました。
またアウグスト2世はドレスデンに多くの宮殿を建築し、ドレスデンを芸術・文化の町へと導きました。その功績をたたえて、ここには金色に輝くアウグスト2世像が立っていました。

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2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 Part27 ラーデボイル(Radeburg)鉄道=レスニッツグルント鉄道(Lößnitzgrundbahn)

106 ▲ 13:23 撮影地② Google座標; 51.149872, 13.677221
青く晴れた空の下、多くの観光客を乗せた9両のレトロ客車編成が丘陵を駆けてきます。
ドイツらしいメルヘンな光景が広がっていました。

Logo Traditionsbahn Radebeul e.V.ラーデボイル(Radeburg)鉄道は、レスニッツグルント鉄道(Lößnitzgrundbahn)とも呼ばれています。
logoslogan89blau開業は1884年、ラーデボイル-オスト~ラーデブルク16.634キロの路線でゲージは750㎜、最大勾配16.6‰、最高速度30km/h。
ドレスデン近郊にある他の2路線と合わせてサクソン蒸気鉄道会社(SDG)が経営しています。

ラーデンボイル鉄道としての公式HPはこちらです。
レスニッツグルント鉄道としての公式HPはこちらです。 続きを読む

2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 Part26 ドレスデン駅、ドレスデントラム、ラーデボイル(Radeburg)鉄道へ

10▲ 8:53 ドレスデン駅前に向かう主力のボンバルディア製の低床式5連節トラム、NGTD12-DD型、2806編成。2003年より投入されています。最初の32編成にはそれぞれ名前が与えられていて、この編成はゲルリッチ市です
車両長45,090㎜、車幅2,300㎜、出力85kw×8、最高速度70km/h NGTD12DD_Dresden_edited-2ドレスデンのトラムは、1872年開業の馬車軌道で始まり1893年に電化されています。現在の総営業距離は131.4キロ、12系統が運行されています。ゲージは1435㎜です。
ドレスデン交通局の公式HPはこちら
ドレスデントラム路線図は
こちら

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2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 Part25 リューゲン軽便鉄道 その3 ドレスデンへ

14_014_1▲ 9:24 ビンツ Binz~ゼリンSellinの間には路線図にはあるが、時刻表には掲載されていない無人駅が3駅あります。
ホテルの最寄駅Binzを出て線路から離れた山中の小道を歩くこと約40分、無人駅のGarftitzにようやくたどり着きました。ホーム1面2線の交換駅になっていますが、今は列車本数も少なく列車交換はありません。
付近に数軒の農家が見えますが乗降客は皆無です。それでも車掌さんは確認してから発車合図をされました。

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2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 Part24 リューゲン軽便鉄道 その2

26▲ 19:18 Baabe駅での列車交換を終えて発車した1782号機牽引列車、上り坂が続きます。

第12日目 6月5日 その3
① Binz 15:44→16:27 Gohren
②  Gohren 16:49→16:59 Baabe

ホテルに荷物を置いたら撮影開始です。最寄駅Binzに戻り、終点駅のGohrenへとロケハンをしながら向かいます。

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2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 Part23 リューゲン軽便鉄道 その1

07▲ 13:05 Putbusに入線してくる99-1781号機牽引のP104 列車。到着すると最後部にDL251-901号機が連結されて先頭となり、スイッチバックでLauterbach Moleに向けて発車しました。我々も予定を変えて乗車しました。 03_路線図 続きを読む

2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 Part22 モリー鉄道からリューゲン軽便鉄道へ

03 ▲ 7:14 起床後、朝食前の散歩に1番列車を撮りに街はずれまできました。 朝の静寂の中、向こうの木陰を抜けてカンカンと警鐘を鳴らしながら2324号機牽引の列車がやってきました。手前に街の駅がありますがホームはありません。 04▲ 7:16 駅を発車してカーブを曲がると街の目抜き通りへと入って行きます。 今日は大津の86さんお奨めのリューゲン軽便鉄道に向かいます。この鉄道はドイツの北東端のバルト海に突き出たリューゲン島を走るナローゲージです。

 

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2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 Part21 モリー鉄道へ その2

10▲ 16:19 撮影地② Google座標;54.103922, 11.902299
街の繁華街の入口、Bad Doberan Stadtmitteを出発して、DBとの接続駅バートドーベランBad Doberan Hauptbahnhofに向けて99-2322号機牽引の列車が発車しました。親子連れもカメラを構えて撮影です。こんな光景が各所で見られました。

【モリー鉄道】 1886年にドーベラン~ハイリゲンダム(旧駅)の6.61kmが900㎜ゲージで開業されました。その後キュールングスボルンOstseebad Kühlungsborn Westまで延伸されて15.43kmが完成しています。国有化されて生活路線として運行していましたが赤字路線のため廃線指定を受けます。しかし、モリー鉄道を愛する地元の皆さんが資金を出し合い1995年から第3セクターとして新たに発足していました。名称のモリーとはドイツ語で「ぽっちゃりした女性」という意味だそうです。D型タンク機がそう見えますね。モリー鉄道の公式HPはこちらです。http://www.molli-bahn.de/
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2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 Part20 モリー鉄道へ その1

04▲ 6:33 朝日を浴びて目覚めようとしている99-7243号機。また会いにきますと約束してハルツ狭軌鉄道と別れました。

今日はローカル列車の乗継で蒸気機関車がトラムのように街中を走るモリー鉄道へと向かいます。

第11日目 6月4日 その1
① ヴェルニゲローデ 7:38(HEX80223)→8:44マクデブルク Magdeburg
② マクデブルク Magdeburg 9:08(RB17812)→10:37 ヴィッテンベルク Wittenberge
③ ヴィッテンベルク Wittenberge10:50(RE83959)→12:21 ヴィスマール Wismar
④ ヴィスマール Wismar12:42(RE13123)→13:29 バート・ドベラーン Bad Doberan
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2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 Part19 ハルツ狭軌鉄道 その5

01第10日目 6月3日 その3

20_113:20 ヴェルニゲローデ駅前に戻ってチャーターするTaxiの料金交渉です。
案内所があっておばちゃまが仕切っておられるようですが大津の86さんが流暢に挑まれます。おばちゃまは客待ちの運転手を呼んで双方の料金提示を聞いての仲介をしていただきました。

乗って目指すはブロッケンノルトハウゼンへの路線が分岐するドライ・アンネン・ホーネ手前のカーブです。

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2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 Part18 ハルツ狭軌鉄道 その4

12▲ 10:33 撮影地⑤ Google座標;51.832167, 10.780331
ブロッケン山を登る登山鉄道としてハルツ狭軌鉄道は有名ですが、ヴェルニゲローデを出るとしばらくは高低差もなく、ロッジ風な自然の緑に合う家々が並ぶ街中を走ります。道路との平面交差もあって撮影場所には困りません。

 

第10日目 6月3日 その2

9:00 美味しい朝食後は路線バスに乗って、大津の86さんお奨めの最初の撮影地”Wernigerode Hochule Harz”へと向かいました。
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2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 Part17 ハルツ狭軌鉄道 その3  ヴェルニゲローデ機関区の朝

また南の島に行ってきました。その間投稿が途絶えてしまい申し訳ございません。1週間ぶりの投稿になりますが、ハルツ狭軌鉄道の続編投稿を続けさせていただきます。

03 第10日目 6月3日 その1
6:30 今日は終日、ハルツ狭軌鉄道の撮り鉄です。まずは朝食前の運動にと、ホテル前のヴェルニゲローデ機関区に行ってみました。
ホームに入線していたのは、7:25始発のディーゼルカー187系017号車の8901列車です。187系は、1999年に4両が投入されています。古そうな外観に比べて室内は近代化され、自動切符販売機が設置され、始発と最終の2往復に運行されていました。
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2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 Part16 ハルツ狭軌鉄道 その2

3433▲ 交換待ちに蒸気機関車運転席を見ていると、お招きをいただきました。

外観はご覧のとおり、どの蒸気機関車も磨かれて黒光りする美しさですが、運転席内もこれでもかと磨き上げられています。ほとんどの機器が新品かと見間違うほどです。

35床に落ちた石炭がらも放置されず清掃されてて、とても蒸気機関車の運転台とは思えません。
ここまでするには、毎日の整備にありったけの時間と手間をかけているのでしょうね。鉄道員、そして機関士としての誇り高いドイツ人気質に感服です。
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2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 Part15 ハルツ狭軌鉄道 その1

04▲ 13:22 発車準備が出来たブロッケン行きの8935列車。8両の客車を牽引するは、HSBの主力機99-7234-0号機です。麓のヴェルニゲローデ(Wernigerode)から山頂のブロッケン( Brocken)までは約34キロ、30‰以上の勾配を上り、標高差891mの標高1,125mまで参ります。
まだ本格的なシーズンに入る前で月曜日の午後とあって乗客は少ないようですが、それでも親子連れや年配者がホームで蒸気機関車の見学をされていました。これから約2時間の山岳鉄道の旅が始まります。

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2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 Part14 マンハイムからハルツ狭軌鉄道へ

03_Map0▲ 今日はマンハイムから鉄路でハルツ狭軌鉄道に向かいます。ドイツ中央部に位置するハルツ地方は東西の壁のある時は東ドイツに属し、開発が遅れました。そのため運良く蒸気機関車運用が残り、現在は生活兼観光路線として保存されています。
マンハイムからはICEに乗ってDB本線のヒルデスハイムまで行き、ここで支線に乗換えてハルツ狭軌鉄道の起点、ヴェルニゲローチへと参ります。所要距離は約500キロ弱、所要時間は乗換時間を含みますと約5時間20分です。

第9日目 6月2日 その1
① マンハイム(Mannheim)7:32(ICE694)→10:39ヒルデスハイム(Hildesheim)
② ヒルデスハイム(Hildesheim)11:21(RE3607)→12:42ヴェルニゲローチ(Wemigerode)
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