▲ 13:23 撮影地② Google座標; 51.149872, 13.677221
青く晴れた空の下、多くの観光客を乗せた9両のレトロ客車編成が丘陵を駆けてきます。
ドイツらしいメルヘンな光景が広がっていました。
ラーデボイル(Radeburg)鉄道は、レスニッツグルント鉄道(Lößnitzgrundbahn)とも呼ばれています。
開業は1884年、ラーデボイル-オスト~ラーデブルク16.634キロの路線でゲージは750㎜、最大勾配16.6‰、最高速度30km/h。
ドレスデン近郊にある他の2路線と合わせてサクソン蒸気鉄道会社(SDG)が経営しています。
ラーデンボイル鉄道としての公式HPはこちらです。
レスニッツグルント鉄道としての公式HPはこちらです。 ▲ ドレスデン中央駅からは乗車約15分弱でラーデボイル鉄道との接続駅に着きました。 ここから約16.6キロのメルヘン鉄道が始まります。路線図は自作です。
▲ SDG公式HPに掲載されています路線図です。
▲ こちらもSDG公式HPに掲載されています時刻表です。本数は多くありませんが、始発は4:56と早く生活路線との位置付けもあるようです。この列車を撮りたいとは思ったのですが、初めての訪問では撮影地の土地勘もなく今回は諦めました。路線図と時間表のどちらにも駅の標高が記載されています。
第14日目 6月7日 その2
① ラーデボイル-オスト(Radebeul Ost) 10:20→11:15 Badeburg 10:13 発車時刻直前に1789号機が機関区からやってきました。
時刻表を見ますと、1本の編成で運用されているようです。 往路復路とも同じ蒸気機関車、客車編成ですね。
▲ 列車の編成は、1789号機+荷物車+970系客車2両+オープン客車+970系客車6両の計9両編成です。最後尾の展望車も良かったのですが、今日は天気も良いのでオープン客車に乗車する事にしました。
▲ 10:20 大勢の観光客を乗せて列車は定刻に発車しました。
発車して約300mをDB本線と並走します。
▲ 10:23 シルテン通りから分岐してペスタロッツイ通りを走り、トラム4系統が走るマイスナー通りと斜め平面交差をします。列車は、狭い道路に沿った専用軌道を走って行きます。
▲ 10:26 トラム線との系面交差を渡ります。道路側には遮断機が下りていました。この場所はトラムとのツーショットが撮れるラーデンボイル鉄道の撮影地の1つだそうですが、ツーショットは列車とトラム双方の運転間隔が長い事もあって至難だそうです。
渡ってしばらく行くと最初の駅「Weißer Roß」がありました。
▲ 10:30 住宅街を抜けて森林地帯に入ってきました。オープン客車では気の合った仲間たの”ビールで乾杯”が始まりました。
▲ 10:33 2番目の駅「Lößnitzgrund」に到着。森の中にありますが、付近にはホテルやレストラン、そして人家も点在しています。
▲ 10:37 3番目の駅「Hp Friedewaid」に到着。車内改札に回っておられた車掌さんが笛を吹いての発車合図です。
▲ 10:44 次の「Bf Friedewaid」を過ぎると大きな池(ディッベルスドルファ池)を横断して行きます。最高速度は約30km/h弱、日差しは強いのですが爽やかな風で心地良い乗車です。
GPSロガーは乗車中の列車速度を表示できます。他に電源ONしてからの移動距離、高度、歩行数(万歩計)も表示できます。終わってからPCに接続(USB)すると、当日に移動した軌跡がGoogle地図に表示できますので、とても便利です。価格も10,000円前後ですので、費用対効果も大きく、旅のお伴にお薦めします。
▲ 10:48 起点のラーデボイル-オストからの1/2の列車が折り返に到着しました。約半数以上の乗客がここで降りられました。街を走る観光馬車もあって、沿線一の観光地です。
▲ 10:52 Moritzburaを出発すると美しい街並みを見渡せます。やがて列車は丘陵地帯へと入っていきます。
▲ 10:55 牧草地の中に「Cunnertswalue」がありました。別荘地でもあるのか家族連れの乗降がありました。
▲ 10:59 牧草地を抜けて、「Barnsdorf」に到着。もう乗車客はないと思っていましたが、家族連れが待っておられました。
▲ 11:12 牧草地、赤い屋根とメルヘンな光景が続き、終着駅のラーデボイルに到着しました。
▲ 11:15 直ぐに機回しが行われて1789号機は車庫前に移動です。
▲ 駅舎です。自転車を積む込んだ乗客はこれからサイクリングを楽しまれます。
▲ 駅舎内です。中はソファが置かれてゆったり過ごせる待合室になっています。折り返し発車まで約20分、ビールを飲んでしばしくつろぎました。
さてこれから撮り鉄です。希望としては牧草地が広がっている終点よりのラーデブルク(Radeburg)~モーリッツブルク(Moritzbura)なのですが、列車が1往復しかなく撮っていると戻れなくなります。残念ですが、列車本数があるMoritzbura~ラーデボイル-オストを選ばざるをえません。
▲ 今日歩くことになったMoritzbura~Lößnitzgrund 約5.1キロの撮影ポイントです。記事と合わせてご覧ください。
② ラーデブルク 11:36→12:02 モーリッツブルク(Moritzbura)
▲ 12:02 撮影地① Google座標; 51.155256, 13.682779
折返し列車で中間の折返し駅「Moritzbura」に戻りました。ここから歩いての撮影開始です。
▲ 12:05 まずは踏切で列車を見送りました。この後は駅舎見学です。
▲ 12:11 待合室にはドイツでは今まで見ていなかった発車時刻表が設置されていました。駅舎内は乗降客の多い駅だけあって鉄道グッツ類や観光パンフが置かれています。小さなレストランもありました。
ここで軽食を取ってからラーデボイル-オスト方向に向けて徒歩でロケハン開始です。
次の正向きの列車を撮ったのが冒頭のカットです。
▲ 13:37 撮影地③ Google座標; 51.151904, 13.674806
撮った場所から反対側の牧場に移動しての折り返し列車です。
▲ 14:03 撮影地④ Google座標; 51.143563, 13.667960
車窓からディッベルスドルファ池(Dippelsdorfer Teich)を横断する場所が良いだろうと思ったので来てみましたが、堤防は雑草に覆われて車両の下回り(車輪)が見えません。夏場は難しい撮影地です。この池は緑色に濁っていて、そんなに綺麗だとは思えませんが多くの観光客は泳いでいました。
▲ 14:18 撮影地⑤ Google座標; 51.138275, 13.662914
Moritzburaから歩く事約1.5キロ強、Bf Friedewaid駅舎に設置されている時計の下にも綺麗な鉢植えの花が設置されています。何気ない場所ですがドイツ人のセンスの良さを感じます。
▲ 14:51 撮影地⑤ Google座標; 51.139257, 13.664459
終点のラーデブルクに向けて発車しました。まだ昼過ぎですが、終点まで行くにはこれが最終列車です。
▲ 15:21 先ほど撮った列車の折り返し通過までは、約1時間半あります。どこか良い場所はないかと探している内に次の「Hp Friedewaid」まできました。
▲ 16:26 撮影地⑥ Google座標; 51.125901, 13.652443
逆向き運転ですので横から撮れる位置を探しましたが山中ですので難しく、結局順光になった場所を選ばざるをえませんでした。
▲ 16:51 この鉄路沿いは結構歩きやすい側道が並行しています。坂道も少なかったのですが撮影ポイントを探しての歩行ですので約1.5倍は歩いています。とうとう燃料切れになってしまったので近くにあったレストランでしばしの休憩です。次の撮影列車まで約50分はあります。冷たいビールをいただいて、ふと見ますと面白い物がありました。
▲ 何と、無人ソフトクリーム自動販売機です。見るのは初めてです。
値段は1€(約140円)、これは試さなきゃと思ってコインを入れました。
少し小さめですが直ぐに出来上がりました。お味はまずまずです。日本にもあったらいいですね。
▲ 17:42 撮影地⑦ Google座標; 51.123293, 13.653667
先ほど決めていた撮影ポイントから撮りましたが、日差しが当たらずでした。バックの建物はレストランです。駅を発車して直ぐの場所です。陽が当たって煙を噴き上げてくれたらいい写真が撮れるのですが・・。
▲ 18:18 撮影地⑦ Google座標; 51.121289, 13.653865
起点駅のラーデボイル-オストへと戻る最終列車がやってきました。これで今日の撮影は切り上げてドレスデンに戻ります。
③ Lößnitzgrund 18:19→18:31 ラーデボイル-オスト
▲ オープン客車内です。皆さんお疲れのようですが子供たちは元気でした。
④ ラーデボイル-オスト 18:39→18:59 ドレスデン中央
▲ 20:53 ホテルに戻ってしばらくすると大津の86さんが着かれました。これで一安心、ご一緒にビールで夕食です。お別れしてからの出来事を語り合いました。
充実に満ちたドイツメルヘン鉄道の旅も明日帰国の途となります。明日はドレスデンからフランクフルト空港まで約6時間の乗り鉄旅となりますが、大津の86さんはお買い物があるようで一足先に向かわれ、私はドレスデンのトラムを昼前まで撮ってからの出発です。
旅の締めくくりを無事にできるように祈っての就寝でした。 Part28へ続く