新年好! 昨年はよく動きましたのでしばらく休養を取らせていただきましたが、年末年始は凍える大地の鉄路を求めての旅に行って参りました。驚く発見もありましたので、これより発表させていただきます。
製造67年も迎え老朽化が進み出しました老体ではございますが、身体が動ける元気な間は頑張って大好き鉄路を世界各地のどこまでも追い続けていきたいと思っております。今年もよろしくお願い申し上げます。
今年1番目のショットは火の粉を吹き上げながら向かってくる新疆ウィグル自治区の露天掘炭鉱「三道嶺」の運炭列車です。中国語では汽車を『火車』と書きますが、まさにその通りの火の玉列車です。海外鉄ちゃんの間では「花火」とも言い、インドネシアのシュガートレインが有名ですが、ナローゲージの小さな蒸気機関車です。こちらは標準軌の大型蒸気機関車ですのでスケールは比べようもなく、大輪です。
【DATA】NikonD800E、レンズ;VR28~300㎜ f/3.5-5.6G、焦点距離100㎜、AF-C、3Dトラッキング、手ブレ補正ON、露出; f5.3、シャッタースピード;1/25秒、露出モード;マニュアル、露出補正;-1.0段、ISO感度設定;6400、手持ち撮影
この驚きのシーンを動画撮影されておられた同行者がおられます。YouTuduにアップされましたので、是非にご覧ください。もっと、もっとすごいシーンが見られます。下記をクリックしてください。
http://youtu.be/ANFlnrZMoMA
第1日目 12月26日
① 長岡京(JR)⇒大阪/梅田(地下鉄)⇒なんば/難波(南海)⇒8:11関西空港
② 関空10:00(NH159)⇒12:30北京空港
今回のツアーは、中国鉄の第一人者である小竹直人先生(略;小竹先生)よりのお誘いから始まりました。昨年6月、既に7名の中国鉄ちゃんが参加を表明されておられます。2013年も皆さんとはご同行させていただきました。中国の蒸気機関車もほぼ終焉を迎え、現役で残るのは芭石、广元、阜新、元宝山、鉄法、三道嶺等数える程になってきました。撮影できるのもこれが最後になるかもと参加を決めました。
しかし問題は費用です。アベノミクスの影響で円安が進み交換レートは、かつて10,000円で700~800元だった時代から500元前後になっています。現地物価も高騰して、割安感があった頃より最低2倍を覚悟しなければなりません。世界標準のマクドやケンタッキーでの価格は日本以上にもなっています。こよなく中国鉄路を愛する者として割安感のあった近い国は、気楽に楽しめる国ではなくなってきました。
▲ 今回のフライトは関空から北京への直行便があるANAです。いつもは恩恵があるJALと決めているのですが、関空からの直行便はなくなり、これまで利用していた当日朝の羽田トランジットも無くなってしましました。日系直行便がANAのみとなった機内は独占だけにほぼ満席です。小型で120人乗りのB737-700型機にはご覧のように機内個人TVがありません。PCを立ち上げてインストールしておいた映画を楽しむことにしました。
▲ 今日の機内食です。近距離路線としては、まあまあ満足レベルです。何しろ、関空~天津便が竣航した時に、同じ運賃の北京便がフルセットだったにもかかわらず、天津便の方はコンビニおにぎり+αだった機内食に、CAも搭乗客も信じられないと唖然としたのに比べると、十二分です。
12:45 少し遅れて北京空港着。到着ゲ-トでは小竹先生、助手兼通訳案内人の王さんと、王さんと阜新のSL撮影に行かれていたSSさんがお待ちでした。
【 インターネット予約購入の切符がなぜか発券されない 】
ツアーに参加される皆さんは各地からこの後に到着されますが、小竹先生と私は別行動で、明日朝の北京西站発の夜行列車(Z69次)に乗車して哈密に向かいます。
切符は王さんがインターネットで予約購入していただいていますので早速、ターミナル4階にある鉄路切符代理発売場に受け取りに参りました。前回は係員が昼食休憩で1時間以上待たされましたが、今回は業務されていました。
いつも通りカウンターにパスポートと予約番号のメモを提出します。しかし、小竹先生はOKで発券されましたが、なぜか私はダメです。北京西站で受け取るように言われました。王さんを呼んで訳を聞いてもらいますが、同じ答えが返ってくるだけで王さんにも理解できません。どうやら規則が変わったようで、站外の切符販売代理所では一回目の受け取りは出来なくなり、站の窓口に行かなければならなくなったようです。この国では予期せぬ事が突然に起こる事があるので慣れっこですが、どうしてそうなったのか理解できません。
安心できませんので現物を受け取りに直ぐにでも北京西站に向かいたいのですが、後ほど到着される皆さんが宿泊される空港近くのホテルのチェックイン手続きのために送迎バスで向かいました。
【 空港近くは携帯の電波は圏外 】
前回持ち込んだipadは列車内でもインターネットやメールが見えますので長い乗り鉄旅や撮影現場確認等には何かと重宝しました。ホテルの部屋で早速試して見ますが受信されません。フロントで聞きますと、「空港近くですので電波は飛んでいません。Wifiをご利用ください。」との返答です。ターミナル内では携帯を使えていましたが、ここでは圏外表示です。日本では考えられない事です。中国では携帯電話の中継局からの電波が強すぎて支障が出るのでしょうね。
▲ 17:00 ホテルでしばらく休憩後、今回最初の夕食です。皆さん主食はビールと白酒ですのでおつまみ程度で済ませました。
食後は小竹先生とTaxiに乗って明日乗車する北京西站近くの錦江飯店西站店へと向かいます。飛行機で哈密に向かわれる皆さんと一緒のホテルでは西站まで遠く、明日朝の発車時刻に間に合うのか、支障がでる恐れがあったのが理由です。それほど最近の北京の道路交通事情は渋滞が多く不安でした。
21:50 北京西站の切符販売窓口に行きますと、難なく切符が受け取れました。これで安心です。
北京西站から哈密へは、2,552キロ、約27時間の乗り鉄旅です。
運賃は1等寝台4人部屋で、767.5元(約15,000円)。物価が上昇している中国ですが、鉄道運賃は抑えられています。
ホテルの部屋では、中国鉄道談義で盛り上がり、またも白酒を飲みあかしながらの就寝となりました。 Part2へ続く
その節はお世話になりました。
おかげさまで有意義な撮影行となりました上に
ことを拙作の動画までご紹介いただき、
この場をお借りしてお礼申し上げます。
余談ですが…iPadが通信できなかった件ですが、
三和賓館から香港のVPNサーバーに接続ができなかった事と併せて考えてみると
地域的に通信規制がかかっていたのかもしれませんね。
(北京に戻ると難なく接続できましたことをお伝えしておきます)
いそはち様、コメントをいただきましてありがとうございました。
三道嶺では大変にお世話になりましてありがとうございました。上手く写真が撮れずその後の旅の途中でも小竹先生と何10回もいただいた動画を楽しませていただきました。あれほど感動をした動画は初めてです。今後もあれ以上を見る事はないかとも思います。これで世界各地からの三道嶺参りが激増するのでしょうね。
私ももう一度あれを見たいと思っておりますが、中々同行者が見つからずかかる費用も多額になりますので次回のチャンスを待つ事にしました。またお会いする機会もあろうかと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。