2014~2015年 凍える大地への旅 Part19 大連路面電車(トラム)、帰国

DSC_2263_135200m級の高層ビルがあちこちで建築中の大連を走る路面電車、満州国建国時には想像だに出来なかった発展の中を走ります。当時に製造された路面電車と最新のLRTが同じ路線を走っているのを見るのは路面電車ファンとして引きつけられます。いつまでも続いて欲しいと思いながらの訪問です。


第15日目 1月9日
① 長春20:28(K1230次)⇒6:10大連

2014年12月26日から年を跨いでの凍える大地への旅も今日で最後の15日目を迎えました。DSCN7957_100

6:10、まだ夜明け前の大連站に降り立ち、荷物を預けてからまずは駅前食堂で腹ごしらえです。
豚マンとお粥で何と30元(600円)、これなら列車食堂の朝定食15元やケンタッキーのお粥定食23元の方がお得ですね。

今日は大連站前から201系統に乗って終点の興工街へ、そして202系統に乗換えて小平島前へと参ります。目的は大連軽軌8号線(河口~旅順新港、42.66キロ)が1部開通して試運転が始まったとのネット情報を見ましたのでこれは是非に乗って見たいと思ったからです。

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DSC_2112_200DSC_2113_102▲ 6:49 食後電停で路面電車を待ちますが20分を経過してやって来たのは反対方向への7-2288号車でした。ご覧のようにまだ夜空で月が見えていました。

DSC_2118_103▲ 6:56 待つ事約30分、ようやく興工街行きの7-3510号車が来ました。これに乗車ですが、もう通勤時間です。都市内交通機関としては運転間隔が開きすぎです。

② 大連站前6:57(201号線)⇒7:16興工街

DSC_2120_104▲ 7:00 対向車線の路面電車ですれ違いましたが研鑽すると20分間隔です。利用客の多い路線ですので5~10分間隔が望まれます。

DSC_2121_105DSC_2125_106▲ 7:04、7:10と立て続けに擦れ違いです。それでも8分間隔、バラつきがあります。電停に待っておられる方々には「後〇分で来ます」との表示が欲しいところです。ようやく明るくなってきましたがどんよりとした朝です。

7:16、興工街に到着。この201系統が走る路線は道幅が狭く、また左折のために軌道敷内に止まる車も多く路面電車の進行を妨げています。中々定時運行は難しそうです。

DSC_2130_107▲ 7:17 後方から続行する7-2281号車が興工街に来ました。ダンゴ運転になっています。ここで渡り線を使って折り返します。

DSC_2134_108(Microsoft Word - 225266217221 3)DSC_2142_109▲ 下車した乗客の多くは202号線に乗換えます。以前は国産の旧型車両が活躍していましたが今は70%低床式の3連節車(DL6WA・DL6WC型)に全車置き換えられました。

【 DL6WA型 】
中国北车集团大连机车研究所有限公司大連現代軌道交通有限公司により研究開発されて2001年に製造投入された国産初のLRT、車両長22,500㎜、車幅2,600㎜、営業最高速度60km/h、定員242人。その後2007年に改良されてDL6WC型が量産されています。

③ 興工街7:48(202号線)⇒8:28小平島

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▲ 7:48 満員のトラムに乗車して小平島を目指します。しばらくは道路併用軌道をいきますが直ぐに専用軌道を40~50km/hで快調に走行していきます。

DSC_2153_111▲ 8:27 開発された高層マンション群が見えだしました。202号線が延伸された時は何もなかった地域ですがすっかりと変わってきたのには驚かせられます。

DSC_2154_112▲ 8:28 終点の小平島に到着。

DSC_2159_113▲ ここで渡り線から折り返して興工街へと引き返します。この先は車庫になっています。

DSC_2162_115DSC_2164_116▲ 留置線には以前走っていた2車両が留め置かれていました。運転手の休憩所代わりなのでしょうか。

DSC_2167_118▲ 車庫の向こうに何やら建設中の高架軌道が見えます。これが今回3度目に訪れた理由でした。ネットニュースを見ていますと軽軌8号線(旅顺南線、小平島(北河口)旅顺、42.66キロ)の軽軌が建設中で既に試運転が始まった区間もあると出ていましたので来てみました。しかしこの辺りはまだ架線も設置されていません。まだまだなようでした。

01_大連軽軌_101_大連軽軌将来02_1▲ 大連市公式HPから見る都市内鉄道の建設予定線です。路面電車の路線はどうなるのでしょうか。

小平島からは撮り鉄です。ご覧ください。
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DSC_2215_126▲ 路面電車ですが高架軌道もあります。

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DSC_2222_128▲ 満州国時代には星海広場として海水浴場、保養地だった辺りですが今は開発されてマンション群が並びます。

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DSC_2238_132▲ 順調に流れていた道路ですが、医科大学前で大渋滞です。しかしトラムは渋滞には関係なく走行していました。

DSC_2250_134▲ 201号線と違って専用軌道が殆どの202号線です。ラッシュ時には5分ヘッドでスイスイとトラムが走ります。所々にある踏切を自動遮断機化すればもっと速くに走行できるかと思いますがどうでしょうか。都市内交通にあって高速化も1つの課題です。
またいつか来ようと思いながら撮影を切り上げて大連空港へ向かいました。

DSCN8001_140大連空港14:00(NH946)⇒17:15関空

往路の関空→北京便とは違ってガラガラの搭乗でした。かつてはJAL便もあったのですが、相次ぐ反日運動もあって利用客は激減しました。乗る方にとっては空いている方が嬉しいのですが大地に住み、多くの親日家を知っている者として寂しさも感じます。
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GPSロガーで速度を測っていましたら時速1,000km/hを超えると表示が出来なくなりました。
偏西風にのると往路よりも速度が上がります。

19回にも渡りました「凍える大地」の掲載をこれで終わらせていただきます。長らくのご購読をいただきましてありがとうございました。
次は東欧ルーマニアでの旅です。初めての国で言葉は全く分かりません。中ほどはO氏はじめ日本人の方々と同行しますが前後は一人旅です。どうなりますやら、向こうからネットが出来れば現地投稿をやりたいと思っております。ご覧いただきますよう。よろしくお願い申し上げます。

2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅  へ続く

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