2014~2015年 凍える大地への旅 Part18 長春軽軌、長春→大連

DSC_2032_147▲ 15:35 3号線との4号線乗換の卫星路站です。軽軌と呼ぶにふさわしい立派な駅舎とホームですが、到着・入線してくるのは低床式のLRTです。中国各地には軽軌が開業していますが、近郊電車との位置づけで走行しているのは一般の鉄道車両タイプです。このように路面電車が走っているのは長春軽軌のみです。

第13日目 1月7日 その3

長春路面電車(トラム)の乗り鉄、撮影を終えて次は長春軽軌です。今までに3回の訪問をしておりますが、軽軌であるにもかかわらず運行されている車両は低床式の路面電車です。こんな変わったところに引かれて今日も乗り鉄、撮り鉄を楽しみます。
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▲ 14:50 直ぐに来たのは長春站行きの3000系の6連節車の3033編成です。
【 3000系6連節車 】
2010~2012年に3・4号線に40編成が投入された6両1組の連接車。車体色は赤・青・緑・紫の4タイプ(各10編成)になっています。70%低床車で4M2T、電動機;DC750V、120kw×8=960kw、加速度3.6km/h、減速度4.0km/h(緊急;5.4km/h)、最高営業速度70km/h、車両長;54.9m、車幅2,650㎜、高さ3,600㎜、重量132t、製造;长春轨道客车股份有限公司

 

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▲ 14:55 反対方向から来たのは、2000系の3連接車の018編成です。
【 2000系3連接車 】
2006~2007年に3・4号線に20編成が投入された3両1組の連接車。車体色は赤・青・銀の3タイプ(赤10・青7・銀3)になっています。70%低床車で2M1T、電動機;DC750V、125kw×4=500kw、加速度3.0km/h、減速度4.0km/h(緊急;5.4km/h)、最高営業速度70km/h、車両長;26.49m、車幅2,650㎜、高さ3,600㎜、重量45t、製造;长春轨道客车股份有限公司

【 3号線 】
現在3号線に運用されているのはこの2種類の編成です。3号線は2002年10月30日に長春站~卫光街が開業し、2006年12月26日に長影世紀城まで延伸されました。総延長は31.9キロ、33駅が設置されています。

SANYO DIGITAL CAMERAしかし開業当初に運用についていたのは、湖南省の湘电集团有限公が日本東洋電機からVVVFの製造供与を受けたQ6W-1型14編成とQ6W-2型2編成の低床車でした。2006年には唐山軌道客車有限责任公司が試作した唐山型の1編成も投入されていますが、2010年からは要求に合わずとの理由で運行を停止して車庫で保管されています。車両耐用年数が経過した車両ではなく異例のことです。詳しい経緯は公表されていませんが、使用を続けられない何らかの不具合や欠陥が発生・発見されたと思わざるを得ません。
上の写真は2005年元気で活躍していた頃です。乗車もしました。快適なトラムでしたが・・。

01_路線図_1▲現在開通している路線です。今後も建設が進められて2030年前後には7路線256.9キロとなる予定です。

軽軌路線図(将来)1

⑨ 寛平橋15:00(軽軌3号線)⇒15:23伊通河

DSC_2019_143▲ 15:23 伊通河で下車してホームから軽軌の撮影です。ご覧のように軽軌と呼ぶにふさわしい立派な高架軌道ですが走行するのはLRTです。専用軌道で踏切もありませんので最高70km/hの高速で快走します。3000系の6連接車の3002編成長春站行きが来ました。

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▲ 伊通河站です。

DSC_2024_145コンコースやホームには時刻表の掲示はありません。あるのはホーム上に「次の列車は後〇分の表示」の表示だけです。しかし頻繁に発着する通勤路線ではこれが一番分かりやすい表示と思います。4号線に乗り継ぐために次の临河街へと向かいました。

⑩ 伊通河15:28⇒15:29临河街

DSCN7855_168▲ 後部運転席です。走行スピードは70km/h、快走します。

DSCN7859_169▲ 15:28 伊通河鉄橋を渡って向かいます。この時間になりますと、もう西日となって夕刻模様となってきました。

02_乗換駅▲ 15:29 3号線の临河街站に到着。4号線に乗換しますが、乗換通路で結ばれた4号線の站は同じ名前ではなく卫星路站になっています。これは分かりにくい、日本では考えられない事です。どうしてこうなっているのでしょうね。

DSCN7860_100▲ 河街站の改札口上には3号線の発車時刻案内が掲示してあります。これが掲示されていると慌ててホームに駆け上がる必要がありません。とても分かりやすく便利です。

改札口からは出ずに乗り換え通路を通り4号線の卫星路站ホームへと向かいました。
⑪ 卫星路15:36(4号線)⇒15:45車場

DSC_2028_146DSC_2036_100▲ 15:34 4号線の反対側長春北站行きの列車がやってきました。3000系の6連接車の3015編成です。

こちら側にも同じ3000系の3021編成が入線してきました。乗り込んで4号線終点の車場を目指します。

【 4号線 】
2011年6月 – 东大桥~车场試運転営業開始、2012年5月6日、全線試運転営業を開始。路線長16.33キロ、750V、2000系・3000系の他、长春轨道交通で製造された100%低床試作車1編成(5両編成連節車、2M3T、車両長;30.1m、出力;110kw×4)が2012年10月から走っているようですが今回、見かけることはありませんでした。

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DSC_2039_100▲ 15:38 終点までは高架軌道が続きます。站はドームで覆われた同じタイプになっています。前回乗車した時は試運転営業の期間中で最高速度は40km/hに抑えられていましたが、今回は70km/hで快走していきます。

DSC_2044_100▲ 15:42 終点に近づくにつれて空いてきた車内です。6両編成ですが車内的には3両ユニットの組み合わせです。低床式の乗降の楽なLRTですが、元々道路と同じ高さで走り安全地帯等の低いホームからの乗降に便利なように低床式が採用されました。長春軽軌は全く新しく建設された訳ですからそんな細工をしなくても、始めから高床式のホームと床がフラットな一般鉄道車両でも良かった、70%低床式では車内が凸凹するだけではないかと・・、むしろ54号系統の路面電車に低床式を採用すべきだったのではと思ってしまいます。ただ今後の展開もありますので、一概に見て考える事は浅はかかも・・。

DSC_2071_150DSC_2061_149▲ 15:45 終点に着いて客を降ろすと高架先端へと進みポイントで反対軌道に移ります。

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▲ 車場站横の北東には車庫が併設されています。

DSCN7864_170▲ 車場站の広いコンコースです。ここでは改札口上に発車案内表示はありません。

⑫ 車場16:05⇒16:13卫星路

DSC_2083_15104_IC▲ 17:05 中国の市内電車に乗る度に購入していますICカードを買いたいと申し入れますと、站員からは「ここでは売っていない」と、販売している站を教えてもらいました。
再び乗車して卫星路まで折り返します。

左はそのカードです。チャージ制のカードを要求しましたがなぜか販売はなく使いきりの200元(約4,000円)のカードです。高いですがこれしかなく今後も使うだろうと購入しました。

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▲ 16:22 紫色の3031編成卫星路站に入線してきました。スタイリシュなボディですと何色でも似合います。以前はあったホワイトも採用して欲しいですね。

⑬ 卫星路16:27⇒16:52長春站北站
東大橋を出ますと高架軌道から地下軌道へと下りて行きます。伪皇宫、北亚泰大街は地下站でそのまま国鉄線を潜って長春の裏站へと地下線は続きます。LRTが地下線を走る珍しい区間です。

DSCN7872_172_DSCN7891_175▲ 16:52 長春站北站に到着。ホームが低いだけで設備は普通の地下鉄站となんら変わりません。これから先は工事中で延伸が予定されています。

DSCN7880_200▲ 3号線、4号線の路線と駅名です。次に訪問する時は路線が延伸されてからでしょうね。1、2号线は都心部を走りますので全線地下線になるらしいです。あまり知られてはいませんが、瀋陽と同様に満州国時代に計画された地下鉄がようやく日の目を見るようになります。さてどんな車両が走るのか楽しみです。

▲ 18:47 夕食をとってから軽軌長春站周辺のコンデジNiknCOOLPIX P310を使用しての夜間撮影です。
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▲ ズーム15.2㎜、f4.5、1/6秒、ISO800、0段

DSCN7916_177▲ ズーム5.5㎜、f2.1、1/50秒、ISO1600、-0.7段

DSCN7920_178▲ ズーム5.5㎜、f2.1、1/100秒、ISO1600、-0.7段

DSCN7925_179▲ ズーム9㎜、f3.3、1/25秒、ISO1100、-0.7段

あえてコンデジで挑戦してみましたが、十分とは言えませんが工夫すれば何とか使えそうに思えました。

⑭ 長春20:28(K1230次)⇒6:10大連
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DSCN7935_182▲ 20:12 今日14回目の乗車は大連行きのK1230次です。お昼にチチハルを出発した列車で長春からの途中乗車です。哈大高速鉄道が開業したおかげで以前は取れにくかった夜行列車の寝台切符が取りやすくなりました。

最後の訪問地は大連の路面電車です。前回10月も訪問していますが途中まででしたのでその先を乗車します。その後大連空港から帰国します。長かった中国の旅の思い出を思い浮かべながらの就寝でした。  続く Part19へ

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