2014~2015年 凍える大地への旅 Part4 三道嶺 2日目

今日から3日間、終日三道嶺での撮影です。目的は新線の走行写真と花火ですが、新線は運行されなければ撮れません。花火は夕闇になる頃が勝負ですが、どの程度のスケールなのかさっぱり分かりません。見てからの楽しみとしました。

DSC_0133_109▲ 撮影地② 東露天鉱の高台から俯瞰撮影をしていましたが三道嶺の主、アイグリさんより北泉線にプッシュプルが運用準備中との情報が入りました。アイグリさんは回族で多くの友人を持っておられます。蒸気機関車運転手からの直接情報が瞬時に取れますので確実で信用できます。急いで向かいました。
10:45 空車とは言え
42両ものセキを牽引してゆっくりと上り勾配を上って行きます。噴きあがる白煙も見事で撮りながらも見入りました。

第4日目 12月29日 2の1

7:10 まだ真っ暗な中、チャーターバスに乗ってホテルを出発しました。日本の約25倍もある広大な中国ですが地域時差は設定されていません。しかし北京とは実質約2時間は違っていますので、5時と言えば夜明けには2時間も以上あります。

DSC_9951_115DSC_0001_101▲ 7:30 撮影地③ 蒸気機関車たちが集結する東剥離站(略;東站)に到着しました。皆さんは三脚を設置して夜間撮影開始ですが、私はこういった構内で蒸気機関車を撮る場合は煙が不自然に写ってしむので好みません。手持ちでシャッタースピードを自分では手ブレ限界と思っている1/6秒で挑みます。

かつてフイルム時代はピント合わせが暗くて難しかったので被写体深度を確保したいがために三脚を使っていました。絞りF8、バルブで30秒~1分30秒が適正でした。上手くいったのか分かるには帰宅してプリンントする時でしたのでワクワクでした。しかし今はオートフォーカスになりISO感度も6400でも十分使えます。撮った画像も現場でモニター出来てピントも露出も直ぐに分かります。ダメならやり直しがきき、フイルム代を気にする事は不必要です。便利になりましたので、ファインダ-を見ながら気になったシーンと思ったら、息を殺して手ブレしないように身を固めてバシャバシャと連続シャッターを切りまくります。露出や色合いの問題もRAW画像で撮っておけば画像を劣化させずRAW現像処理時に補正できます。

DSC_0012_102▲ 出発準備中の作業員車を牽引するJS8173号機です。投炭して蒸気圧を上げていますが、パイプ関係が凍っていますので、バーナーや高熱蒸気を噴射して溶かしています。現在の気温はマイナス14℃、直ぐに溶けるはずもなく手間がかかっています。

DSC_0015_103 DSC_0051_1068:15 東露天鉱に向けて作業員を乗せた通勤列車が発車していきます。作業員を降ろした後の返しを撮ろう、花火も見られるかもとの小竹先生の号令で東露天鉱のお立ち台に行く事になりました。

DSC_0073_102撮影地① 【DATA】 ズーム28~300㎜、焦点距離;135㎜、AF-C、3Dトラッキング、f/5.6、シャッタースピード;1/30秒、露出補正-0.7段、ISO5000

DSC_0085_107▲ 8:54 通勤列車の返しが上がってきました。肉眼では薄っすらとしか見えませんでしたがデジカメでは見えていました。ただ手前に来ると見えるのは白煙だけで、もっと明るいレンズでないと無理でした。またはISOオートではなくISO6400に固定すべきでしたね。技量不足です。
【DATA】 ズーム28~300㎜、焦点距離;70㎜、AF-C、3Dトラッキング、f/5、シャッタースピード;1/40秒、露出補正-1.7段、ISO2200

(Microsoft Word - 216O223271227344222n220}.doc)DSC_0113_100▲ 積込場のある八二站手前に信号所があります。ここを見晴らせる場所⑧から発車が撮れるので行ってみる事にしました。
9:59 残念ながら列車の動きが止まってしまいましたが、ようやく朝日が昇ってきました。そして南站から北二鉱に向けてのプッシュプルの運炭列車が走るとの情報がアイグリさんより入りました。急いでチャーターバスに乗っての移動です。

DSC_0118_101▲ 10:40 撮影地② 列車は遠く南站から発車して左カーブを回って直線上り勾配へと入りました。ここまでは約4分をかけてやってきます。皆さんは三脚にカメラやビデオを設置して静かにお待ちになります。

DSC_0141_101DSC_0145_102DSC_0162_102DSC_0175_103▲ 列車が見え始めてから約15分余りのシヨーが見られました。以前は南站から国鉄柳樹泉站までの柳三線では正向きのプッシュプルが見られたそうですが中国鉄路局から引込・接続線への蒸気機関車牽引は禁ずるとのお達しが出てDL牽引に代わってしまいました。
今日も曇っていますが晴れ渡った日には天山山脈がバックに見えての美しい光景が撮れたそうです。

返しもプッシュプルにならないか様子を見ていましたが動きが止まってしまいましたので再び東露天鉱のお立ち台へと戻る事にしました。   Part5に続く

2014~2015年 凍える大地への旅 Part4 三道嶺 2日目」への4件のフィードバック

    • GuoTaiban先生,領受評語,謝謝。
      可以與郭先生讀嗎?請讓我看了HP。是極好的照片的許多。與今後也請多多關照。

  1. 生まれて初めて運転中の満鉄4動輪と同型であろうと思われる機関車、側面撮りの写真を初めて見せていただきました。9歳年長の兄は撫順炭鉱生まれで、満鉄の大型機関車が大好きです。40年ばかり前にHOで真鍮板を組んで居りましたが、色がわからんと言って塗装なしで本箱内であくびしております。30年ばかり前に当家のレイアウト(ジオラマとはいえない)で試運転したことがありますが、いつかぶんしゅう氏の写真を見せて刺激してみようと思っています。

    • 乙訓の老人様、コメントをいただきまして、ありがとうございます。
      この蒸気機関車は戦後1956~1988年に中国でミカイ(JF1型、解放型1D1)の改良?(コピー)として、大連と大同で1921両が製造されました。2270 PSを誇り今尚、中国炭鉱で使用されています。現役する中国蒸気機関車としては最大です。D51を凌ぐその大きさ迫力はさすが満鉄からの血筋を受け継いでいます。

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