凍える大地への旅 2016年 Part7 三道嶺の火の玉列車を撮る④

毎晩第6日目 12月14日

三道嶺滞在も4日目を迎えました。三道嶺を離れるのは明日ですが移動のため火の玉列車を撮影できるのは今日が最後の日になりました。今までは朝の撮影はパスしてきましたが最後の機会なので見ておこうかと参加することにしました。

▲ 8:08 撮影地③ 夜明け前の東站
哈密と北京では実質2時間の時差がありますが、中国ではどこへ行っても同じ時間で時差は設定されていません。北京ならこの時間はもう明るい朝を迎えていますが、哈密ではまだ夜明け前の暗い朝です。運行される列車の発車站、東站では仕業へと向かう列車がまだ休んでいました。

▲ 8:18 今日は満月です。太陽と違って空での位置は毎日違っています。今朝はこの時間、低い位置に上がってくれたので満月とのツーショットが撮れました。

▲ 8:42 白々しく夜が明けてきました。蒸気機関車もブローを噴出して出発の準備です。

▲ 10:38 撮影地⑧ 皆さんから今朝は哈密に来て以来、天山山脈が1番良く見える日だと言われます。東露天鉱でバックに天山山脈を入れて見える場所へと移動して撮りました。

▲ 12:19 今日のお昼は市内に戻っての蘭州拉麺です。具材は牛肉、ゆで卵とネギだけのシンプルな麺です。
漢族の料理ですがここではウイグル人が調理をしておられました。
美味しく完食です。

三道嶺の市内でよく見かけたカラフルな電動自転車、日本はアシスト式ですが、中国では日本の原付バイクと同じく漕がずに走ります。同じタイプの電動バイクがが街中を走っているのをよく見かけました。速度は20~30km/hでそれほどの高速ではありませんので安全で便利そうです。

▲ 13:00 撮影地⑨ 東露天掘鉱、北一、二鉱から集められた石炭をセキへと積み替えて南站から中国鉄路本線の柳樹泉站へと向かう列車が来ましたのでこれをキャッチしました。北京オリンピック以前は蒸気機関車がプッシュプルで長編成の運炭列車を牽引して国鉄柳樹泉へと運びましたが、今はディーゼル機関車に替わりました。
戻りを待っても1日1、2往復程度ですのですぐには来ません。次の撮影地②へと向かいました。

▲ 13:31 撮影地② 具合よく直ぐに空セキ列車がJS8358号機に牽引されて、北二鉱方面に向かってきました。時々、後補機が付くことがあるのですが今日は単機です。

▲ 13:47 積み込みが終わっての折り返しはいつもは1時間後ぐらいでした。待つこともないと帰ろうとしていたらなぜか単機で戻ってきました。こんな運用は初めて見ました。
今日は薄くになりましたが天山山脈がまだ見えています。

▲ 15:01 撮影地④ 東露天鉱積み込み八二站
三道嶺で蒸気機関車が正向き、爆煙で走るのは八二站から坑口站の区間です。八二站にはコンベアで石炭を運び、ホッパーで落として貨車に積み込むのと、手前のクレーンで積み込むのと2カ所の積み込み場があります。ダイヤはなく積み込みが終われば選炭場に向かいます。現場立入は禁止されていますので手前の小高い丘からの撮影です。
【DATA】NikonD500 ズーム70~200㎜ 撮影175㎜ F7.1 1/1000秒 ISO400

▲ 15:02 手前に来たところでもう1台のNikonD800Eに切り替えての撮影です。牽引してくるのは、JS8081号機です。坑口站に向かった後すぐに空きセキ列車が入線しました。
【DATA】ズーム24~70㎜ 撮影58㎜ F4.5 1/1000秒 ISO200

▲ 15:39 次発は奥のホッパーからの列車かと思っていましたら、先ほど入線した手前のJS8225号機牽引の運炭列車でした。

▲ 最後尾は珍しく猫のひげを付けた緩急車です。

▲ 16:37 後方のホッパーで積み込みが終わった運炭列車が発車しました。

▲ 夕日を浴びてJS8225号機牽引の列車が坂道を上がっていきました。

こちらの緩急車は、ヒゲなしです。
これでここでの撮影は打ち切りです。今日も定番の撮影地①へと向かいました。

▲ 17:51 日没直前の夕日を受けてJS8190号機牽引の運炭列車が来ました。

▲ 18:22 日没後の1番列車は、約30分後でした。JS8167号機牽引です。

▲ 19:02 王さんから次の列車で行くとの連絡がありました。今回最後のチャンスです。昨夜以上のものが見たいと期待しましたが、花火はチョロチョロで飛んではくれません。

最後の挑戦でしたが残念な結果で終わりました。

 

▲ 花火のカーテンを見るために直ぐに追っかけです。東站近くの築堤へと行ってみましたが、着いた時にはカメラの設定をする時間がなく列車が来てしまい、今度は撮影に失敗しました。
三道嶺の東露天掘り炭鉱の蒸気機関車運用は来年の春節明け(2017年2月)に打ち切りとなり、以降はトラック輸送に切り替わります。今回が最後の撮影チャンスでしたが生かせることなく終わりました。小竹先生では年末、年始も撮影ツアーを実施される予定だそうです。
リベンジもありかなと思ったりしましたが、お正月は老人保健施設に入所している年老いた母親が日帰りですが自宅に帰るのを楽しみにしています。今回のリベンジは諦めざるをえませんでした。


▲ 年末ツアーではこれぞ火の玉列車だと思えるシーンが演じられたそうです。こんなのを見せてもらうと行きたかったと悔います。上の写真の撮影者は小竹直人先生です。左は小竹先生経由でいただいたO氏の作品です。

直前に雪が降ったそうで蒸気機関車を浮き出させる格好のレフになってくれています。ラッキーだったようです。

▲ 20:00 毎晩宴会をしていたような気もしますが、4日間凍てつく西の大地で傑作を撮ろうと戦った仲間たちとの現地でのこれが最後の打ち上げ会です。

明日は飛行機で北京へと戻ります。それまでに朝撮があるそうです。最後の三道嶺撮影になるようなので参加させていただきますと表明しました。 Part8へ続く

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