《協撮企画》583系を追って(前編)

このたび、583系が秋田→大阪(4/26~27)、大阪→海浜幕張(4/28~29)と運行されました。
関西および関東のクローバー会有志数人が、この列車を撮影しました。

下り583秋田発大阪行き 山崎-1(撮影:総本家青信号特派員)
下り583秋田発大阪行き 山崎 (1)
コメント:雨のサントリーカーブ前で583系、バッチリ撮れました。

今回の企画に携わった人は、KAWANAKA、新所沢都民、1900生、総本家青信号特派員、デカンショまつり号、鉄鈍爺の6名(敬称略、五十音順)です。
【お断り】
多くの作品が集まったので、前・後編に分けて掲載します。


【承前】
今回の「ニコニコ超会議」の運転計画が発表されたのが、2月17日。また「583系夜行列車、秋田~大阪の旅」が発表されたのが3月28日でした。
いずれも発車時刻と到着時刻のみの発表で、どんな経路を、どんな時刻で走るのか、サッパリ分かりません。
そこで登場するのが「運用予報士」たる、1900生。彼がダイヤの予想を立ててくれました。

583系の運行検討表(作成:1900生)

583系の運行検討表(1900生、作成)

583系の運行検討表(1900生、作成)


この解説を以下に載せます。

— start —
★下り(583系夜行列車、秋田~大阪の旅)
A時刻:長岡から先もローカル列車の所要時間をベースに予想したもの。
一応、武蔵野線→南武線→横須賀線経由を前提にしたものです。

B時刻:長岡→高崎の古ダイヤにあった予定臨のスジを使用し、上野東京
ラインを経由する前提のものです。

C時刻:京都13:45着から逆に辿った時刻です。

これらがうまく繋がれば言うことなしですが、そうは問屋が卸しません。
見ての通り、A時刻では1時間半の誤差を生じました。B時刻だとうまく繋がりそうですが、長岡で1時間半も無意味な?停車をするかどうか疑問ですし、出来るだけ目的地に近づけるというダイヤ作成のセオリーからも外れます。ただ深夜の長時間停車は例がないこともないので、案外すんなりかな?という気もします。

ただC時刻で気になるのは静岡前後がラッシュにかかり、うまくスジが入るかという点です。それなら静岡を一時間半早く通過してしまい、浜松~豊橋辺りの比較的ヒマな処で時間調整するのがベターなように思われます。

★上り(ニコニコ超会議号2016)
イ時刻:ローカル時刻に準じたものです。

ロ時刻:大垣からムーンライトながらのスジに乗るものですが、「イ」
とそう変わりません。つまりトロトロ走ってもこの時刻には
横浜に着いてしまう、ということです。

ハ時刻:海浜幕張からの逆辿りですが、こんな時刻に南武線~武蔵野線
を通過するとは思えませんが、いかがでしょうか。

ということはやはりラッシュ前に武蔵野線まで通過し終え、どこかでヘタリ込むというのが順当かと思います。ただはたしてそんな処があるのかどうかです。

結局小生には関東近辺の事情がわかりませんので、この辺りまでの分析が限界ですね。
首都圏ルートについても同様ですが、下りで上野東京ラインが出来たいま、なにも武蔵野線を経由する必要はないと思いますが。上りは武蔵野線経由しか海浜幕張には行けませんよね。ただ武蔵小杉で横須賀~南武と渡ることが出来るのか、また南浦和には大宮方面東北→西船橋方面へ渡れるのかどうかでルートも変わってくるのではと思われます。

いずれにしても583をキャッチしたいなら、夜明けとともに出撃すべしでしょうね。
— end —

最後まで詳細な経路や時間が分からず、1900生作成の検討表を元に「余裕時間を織り込んで」各自が撮影プランを練りました。


【下り】583系夜行列車、秋田~大阪の旅
下り列車は関東圏が深夜の通過だったため、昼間の東海道を走る姿を総本家青信号特派員と、鉄鈍爺が撮りました。

秋田発大阪行き 山崎-2(撮影:総本家青信号特派員)

下り583秋田発大阪行き 山崎 (2)

コメント:雨に濡れた583系、ひとしお綺麗に感じました。


秋田発大阪行き 高槻近郊(撮影:鉄鈍爺)

583秋田発大阪行き 高槻

583秋田発大阪行き 高槻

コメント:雨模様の天候なので、撮る場所に困りました。相当離れて撮りましたので、水煙で眠たい景色になりました。そろり、そろりと通り過ぎて行きました。

583系の関西での宿(停泊地:笑)は、てっきり向日町だと思っていたら、なんと宮原操車場!
雨の降り方も激しくなり、宮原での撮影は諦めました。(号泣)


【上り】ニコニコ超会議号2016
夜の走行は関西組、昼の走行は関東組が受持ちました。通過地点順に写真を掲載して行きます。

上り583ニコ超 高槻(撮影:鉄鈍爺)

ニコニコ超会議号2016 高槻

ニコニコ超会議号2016 高槻

コメント:高槻駅は両側のホームからの照明を借りられます。割と早くに現場へ到着し、まずまずの位置取りをしましたが、続々と鉄ちゃんが現れ、しかも撮影のルールを無視する(知らない?)方が多く、閉口しました。

上り583ニコ超 長岡京(撮影:総本家青信号特派員)

上り583ニコ超 (1)長岡京

コメント:長岡京駅前の横断陸橋から、通過のシーンです。

上り583ニコ超 向日町-1(撮影:鉄鈍爺)

ニコニコ超会議号2016 向日町-1

ニコニコ超会議号2016 向日町-1

コメント:向日町駅の京都寄りで、ひっそり佇む583系に、突如スポットライトが当たりました。

上り583ニコ超 向日町-2(撮影:鉄鈍爺)

ニコニコ超会議号2016 向日町-2

ニコニコ超会議号2016 向日町-2

コメント:そうです。4075レ(EF510-13)の通過です。

検討表から、4075レの追い抜きが分かっていました。この向日町に集う鉄ちゃん達は、それを先刻ご承知で、ホームから離れます。その瞬間を待って撮影した訳です。


上り583ニコ超 向日町-3(撮影:総本家青信号特派員)

上り583ニコ超 (3)向日町

コメント:貨物列車の通過後、向日町には再び静寂が訪れました。

上り583ニコ超 京都駅-1(撮影:総本家青信号特派員)

上り583ニコ超 京都 (1)

コメント:京都駅へ到着です。

上り583ニコ超 京都駅-2(撮影:鉄鈍爺)

ファンが群がる583系

ファンが群がる583系

コメント:ぎりぎりで到着したので、既にホームは鉄ちゃん達で満員です。そこで583系より鉄ちゃんを撮影主題に。(もう半分、ヤケクソです:苦笑)


上り583ニコ超 京都駅-3(撮影:総本家青信号特派員)

上り583ニコ超 京都 (3)
コメント:京都駅の0番線の東寄りに停車しました。西口の連絡橋上からです。

上り583ニコ超 京都駅-4(撮影:総本家青信号特派員)

上り583ニコ超 京都 (4)
コメント:やがて発車して行きました。

後編に続く

《協撮企画》583系を追って(前編)」への9件のフィードバック

  1. 鉄鈍爺さま
    、2回に渡って掲載していただき、ありがとうございました。私も拙い写真を載せていただき感激しています。これも、一ヵ月も前から、企画を披露して、参加を煽っていただいた?鉄鈍爺さま、また、的確な運転予報を開示いただいたダイヤ予報士の1900生さまのお陰です。
    本掲示板は、基本的には個人投稿で成立していますが、協撮企画と言う、会員が特定の列車・車両を追い掛けて、みんなで写真投稿をするという、新しいジャンルが切り拓かれました。個人ではできない、会ならではの企画ですね。
    583系も一夜明ければ、別の会員が遠く離れたところで撮影して、一つのストーリーを作っています。私も参加できたこと嬉しく思います。

  2. 583系の写真を快くご提供頂いた皆さま、ありがとうございます。
    また暖かいコメントを寄せて頂いた方々に、厚く御礼申し上げます。

    世の掲示板システムは殆んど全てが「個人の投稿」から成り立っており、フォローにコメント(文章)は入れられるが画像を入れる仕様で無いのが一般的です。
    よって元記事に対して補足のフォローと共に画像を添付したい場合は、別途新たに投稿せねばなりません。

    趣味の世界の話ですから話題の軽重は個人の主観によります。よって本来は「小ネタ」なんて言葉はオカシイ筈なのですが、一個人では投稿の範囲は限られ、投稿者自らが話題を矮小と捉えてしまったり、投稿自体を躊躇させる方向へ導く場合も有るのでしょう。

    しかし、ここで掲示板の仕様を云々しても問題の解決にはなりません。
    それより、その仕様を「特性」と捉え、掲示板を使いまくる or 掲示板で遊び倒す なんて感覚で取り組んでみようと思いました。

    これは「キルが有っても良いんでは?」との発想に近いものです。
    かつてガリ版刷りの青信号に「元祖 青信号」と言うコーナーがあり、「あんな話 こんな話」とか、和田平助と清水三重子との話など、奇想天外な話の中に世相の様子が散りばめられていたり、些細な事を針小棒大に取り上げたりしたものでした。
    そんな鉄道同好会の佳き環境風土の中で育まれた精神が、今も息付いていると思います。

    今回の投稿を読まれた諸氏が「こんな手も有ったのか!」とか「先を越された!」などの感想を持って頂ければと、お届けする楽しみを糧にして作りました。

    決して奇を衒うのでは無く、誰もが普通に出来る事を、そのまま行うと言う、投稿の一つの形態として、ご活用を頂ければと望む次第です。

  3. 来年のニコ超は583系で鹿児島中央からのようです。これはすごいです。鹿児島に583がおるのですぞ。東シナ海を眺め北上したあと、山陽、東海道を経由するのでしょう。新所沢都民、1900生、総本家青信号特派員、デカンショまつり号、鉄鈍爺さま各位に今回撮れなかった893-2さまや西部方面隊の西村さま、その他力を合わせてやりませう!

    • KAWANAKAさま
      もう来年のニコ超ばなしですか。あんまり煽らないで下さいね。すぐに糸が切れてしまうタコですから。
      しかし鹿児島本線に583ですか。これはもう追っかけツアーを企画しない訳には参りません。例え小生一人であっても(他に誰がそんな酔狂なことをするか、の声)全区間新幹線との並行区間とあらば、ここでダイヤ学の蘊蓄を披露せねば、半世紀に亘る趣味人生の成果を残すこと能わずです。時期など情報をぜひお教え下さい。

      • 来年のGWは九州行くで、とカミさんに言いましたが、その気にならせるためにはハウステンボスや長崎を入れねばなるまい。こっちの方が追っかけより難しいかも知れません。
        いっそ、乗ってしまうという手もある、どうしようか。
        なお、鹿児島中央に583は主催者本人がその積りと言うたという話なので、また投票で日豊廻りは僅差でおれんじ鉄道に負けたとありましたので多分本当になると思います。ぞくぞくするではありませんか。

        • KAWANAKAさま
          情報有難うございます。俄かには信じ難いような話ですが、かなり真実味がありそうですね。やはり日豊回りも話題になっていましたか。ニコ超列車本番がオレンジ鉄道経由なら、送り込み回送が日豊回りとかだと楽しいのですが。益々夢が膨らんできますね。

      • 来年は鹿児島からですか・・・、これは参戦しないわけにはいきませんね。日豊本線経由でしょうか、個人的には肥薩おれんじ鉄道経由もいいなと思います。485系国鉄色の引退が決まって583系も危ないと囁かれていますが本当なら嬉しいことですね。楽しみが増えました。

  4. あのー、鹿児島から583はまだ決定していませんので、今の段階は楽しみにしておきませう。
    報道によると、超会議でのこと;
    ニコ生のアンケート機能を使って回答がちょうど50:50になるような質問を考える「鉄道50vs50」コーナー内でのこと。「これは相当ガチな、これが世の中を変えると言っても過言ではない問題」と前置きした向谷氏は、「来年の『ニコニコ超会議号』も583系でいきたいなと思っています。もし、(来年の超会議号の)出発地が鹿児島中央だったら、日豊本線回りで行くか、肥薩おれんじ鉄道を通って鹿児島本線経由で行くか」と質問を投げかけた。

    「この結果をそのままJR九州さんのブースに向けます」と、出展中のJR九州ブースに呼びかけた向谷氏。結果は僅差で肥薩おれんじ鉄道に票が集まる結果となった。結果を受けた向谷氏は、「これが実現したらすごいですよ。鹿児島中央駅に583がいるということだけでも(すごい)」と期待を語った。

    ということです。
    本人が言っているので実現の可能性は高いと思いますが、難しい問題も多いと思われます。実現すればオモロイことこの上ないでしょう。
    補足しておきたく。

    • KAWANAKAさま
      いえいえご心配なく。少なくとも小生はその類の話題だろうとは想像しておりましたし、またそのように理解をしております。
      しかし、こんな話は「そうかなあ?ホント?」と訝るっていてはクソ面白くもなんともありません。我々にとって「鹿児島に583」というのはやはり青天の霹靂というやつで、実現すればどうなるかを考えることが重要で、かつ大いに楽しいことなのであります。
      既に小生の頭の中ではおれんじ・日豊各線内のポイント候補地とイメージが沸き上がりつつあります。これぞこの趣味の醍醐味だと思います。
      実現を期待しましょう。
      また情報があればお願いします。

893-2 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

wp-puzzle.com logo

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください