▲ 今日は西安北からCRH(高速電車)に乗車して北京西に向かいます。赤線が乗車する高速鉄路の区間(営業距離:1,216キロ)です。
中国の高速鉄路は北京オリンピック直前の2008年8月1日に開業した京津城際鉄道(北京南~天津、116.907キロ)から始まりました。実質距離こそ違えてはいますが、日本の新幹線(東京~新大阪、515.4キロ)が東京オンピック直前の1964年10月1日に開業したのとよく似ています。
国家の威信をかけて建設されましたが、中国では大躍進の新規開業が相次ぎ、気が付けば10,000キロを超えて日本の新幹線(2,620.2キロ)の3倍を上回る距離で建設されています。今年中には4倍を越えようとしています。
なぜにこれほど計画通りスムーズに開業が相次いでいるのか、それは都市間移動短縮に伴う大きな経済効果があげられますが、中国では55もの少数民族を有しているがために日本とは違った事情があります。
最近では新疆ウィグル自治区に始まり、少数民族による反政府テロが発生しました。これを武力鎮圧するには短時間で大勢の軍隊を移動させなければなりません。外務省公式HPでは中国960k㎡、日本は38万k㎡と約25倍もの大差があって、もし有事があった場合には高速大量輸送が国策上で欠かせないためでもありました。
高速鉄路建設には最初に用地買収が必要ですが、土地は国の物であって使用権は認められているものの国策となれば転居は強制的に行われます。日本とは全く違った状況が早期の高速鉄路建設の前進を進めました。
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