2011年 春から夏への中国鉄路の旅 Part3  河南省建材廠を走るC2型 その2

第2日目 5月19日 続編
中国人老夫妻に呼び止められたおかげで、橋で来ない列車を待つという無駄な時間を過ごす事は回避できました。しかし車庫でC2型蒸気機関車を撮りだしますと、撮った画像を見てアングルが悪い、もっとこういう位置で撮りなさいとご自分のショットを見せながらの指導を受けました。

▲ ご指導を受けて撮りましたC2型の正面写真。207号機は前照灯が良いですね。芭石鉄道は今年からシールドビームに替わってしまいましたし、ここにあるもう1台のC2型機は2灯になっていますので、正面から撮るにはこちらです。



▲ 注文をつけられて記念写真も撮っていただきました。

今まで鉄道写真を数え切れないぐらい撮影しましたが、これほど熱心に指導を受けたのは初めてです。旦那さんはNIKON、奥さんはSONYのデジタル一眼レフを持っておられました。 聞けばお名前は張さん、地元の郑州お住いの67歳才で奥さんは66歳。今日は2元を支払ってバスできた。根っからの鉄ちゃんで、40数年鉄道写真を撮っている。在職中の職業は、警察官で捜査が仕事だった。ナローゲージを撮りたければ郑州近くの河南省の許昌があります。SLはなくディーゼルだが行ってみると良いよ。私達は明日、この先で新幹線とナローゲージのこの鉄道とのツーショットを撮ります。今日は一緒に撮りましょうと言われました。


▲ ご夫婦仲良くC2型撮影。二人とも決まっていました。

中国鉄路撮影で何度か中国人鉄ちゃんと会いましたが、ご高齢の方とお会いするのは初めてです。撮影歴40数年と言われれば、貴重な写真もあったはずです。特に郑州近郊では、最近まで平頂山はじめ蒸気機関車がたくさん走っていました。警察官であれば職権を生かして一般人民で撮れない写真も撮られているでしょう。もっと中国語が話せれば過去のいろいろな話を聞けたのにと悔やみましたが、私の語学力ではこれが限界でした。

▲ いろいろとご夫妻と話をしていると昼食を終えた作業員が戻ってきました。機関車に潜り込んで作業を開始しますとすぐに復活しました。


▲ 復活後の作業は、次のトロッコ列車の準備です。構内をスイッチバックしながらトロッコを編成しました。ポイント切り替えは麦藁帽のおばさん、手動でよいしょです。どこからか現れた電チャリに乗った親子は、入換作業中のC2型との競争を楽しんでいました。

14:16、ようやく午後の1番列車が出発しましたので、張ご夫婦と一緒にレンガ橋を目指しました。

▲ 15:34、ご夫婦の道案内で橋を見下ろす高台に登ってのふかん撮影。河南省建材廠の専用線のハイライト、レンガ橋を走行するC2型207号機牽引のトロッコ列車です。レンガ工場の専用線だけあって、きりとおし壁や橋は殆どレンガ造りでした。

この後、線路を離れ車庫付近に戻りましたが既に折り返しの列車は出発した後です。修理に手間取って午前中の列車運行に支障がでたためにピストン輸送になったようでした。
再び線路沿いを歩いて橋方向へ向かいました。張さんは9:00~17:00が運行時間で次に来る列車が最終だと言われます。快晴で夕暮れを楽しみにしていましたので、途中で分かれて私は池の下から撮影することにしました。

▲ 17:00 池の周りを歩きながら夕日が沈むアングルを探しました。約30分待ちで、レンガ材料の土を満載したトロッコ列車26両編成が降りてきました。やや下り勾配ですので残念ながら煙はでません。そして日没は19時過ぎですので、夕日にはまだ早すぎました。

これで今日の撮影は終了です。張さんご夫婦は「明日の撮影でまた会いましょう。」と言われて、ホテル近くのBus停から帰宅されていかれました。
ホテルへ帰リましたが、遅くとも16時頃に到着すると言われていたO氏一行はまだ未到着です。ホテル1Fの売店におられたおばさんに冷たいビールを頼んで、話をしながらゆっくりと待つことにしました。
話が弾みだした約30分後、突然汽笛がなって今日の運行が終了しているはずの列車がまたやってきました。すぐの場所はホテル下しかありません。

▲ 17:40、多分今日4本目の上り列車です。バック運転を正面で撮っても写真になりません。

この後約1時間後に下り列車が来ます。橋で「ヌキ」を撮るにはとてもいい時間になりました。急いでもう一度挑戦です。

▲ 18:35、予定通りに下り列車がやってきましたが、「ヌキ」をするには夕日の高さはまずまずですが、太陽の位置が左に寄っていました。

▲ 直通ブレーキはありませんので、後部のトロッコにはブレーキ係が3人乗っています。この作業はかなり揺れますので、慣れないと危険ですね。

この1往復は、昼間に修理で運行が出来なかったので増発された列車と思われます。ホテルのおばさんは毎日8時始発が通ると言っていましたので、正常なら6往復あるはずです。ノルマを考えるともう1本来るかも、上りなので煙も期待できます。
7:25まで待ちましたが結局、最後の1往復は運行されませんでした。次の日に聞きます、撮影した列車はこの後カーブを曲がった所でトロッコが1台脱線して運行できなかったようでした。

ホテルに帰るとようやくO氏一行が到着されました。18日哈尔滨21:36(Z16)→7:20北京9:47(D123)→14:46鄭州、遠路遥々1935キロを来られる予定でしたが、Z16・D123とも予想外に満席で別の列車になったそうです。早速近くの食堂へと夕食に出かけ、再会の乾杯をいたしました。  Part4  へ続く

その1はこちらです。

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