第16・17日目 3月5・6日
① 昆明9:31(K114次)→5:31成都 1,100キロ 20時間6分
② 成都8:00(D5102次)→10:20重庆北 315キロ 2時間20分
③ 重庆北10:45(Bus)→11:30北碚 約20数キロ 45分
今日は車窓が中国一と言われる成昆線の乗り鉄旅を楽しみます。計画時に成都、昆明とどちらから乗車するのか迷いましたので、いつもの鄭州旅日記さんに聞きましたら、いずれも景観が最高と言われている区間は、夜間走行になる。私のお勧めは、昆明からですとの教えていただきました。
▲ 発車前の待合室。左が一般車、右が軟座車です。椅子が違って、広いです。
▲ 始発駅では、乗客も多く、途中駅よりも早くの約30分前に改札乗車開始ですが、さらに早くの40分前に始まりました。民族衣装の方がいないかと狙ってみたのですが、もう過去のもので、今時は祭りか、民族村にでも行かないと見れないのでしょうね。
【成昆線の歴史】
ロシアとの蜜月時代から一転紛争を抱えた中国では、今迄沿岸部で進めてきた兵器等の重工業建設を、攻撃防止のために内陸部へと方向転換しました。ベトナム戦争時には、兵士物資輸送のために成昆線の建設が行われましたが、世界でも有数の山岳区間を走る鉄路は、41%がトンネルと橋梁で、5ヶ所にループ線があります。12年間の人民総力を挙げての工事の末、1970年に総延長1,100キロが完成、2000年に電化されました。 当時の建設工事に携わった方から、1m進むのに人間一人が犠牲になった区間もあった、工事は難業を極めたとお聞きしました。当初は、軍事用路線ですので、軍事機密として車窓すら撮影禁止でした。
▲ 今では、もう解除されていますが、ループ線に入って撮ろうとすると、トンネルが連続して中々撮るのは難儀です。加えて、今日の同室者に若くて可愛いチワン族(壮族)の美少女が一緒で、会話が弾んでしまいました。
中国には全人口の94%を占める漢族の他、55の少数民族が住んでいます。その中でも最も人口が多いのがチワン族で、美人が多いので有名です。 彼女は、昆明の大学生でまだ19才、少数民族らしく家族には、姉・弟と3人がおられますが、21才のお姉さんと18才の弟とも既に結婚していると聞いてびっくりです。
みんなそうなに若く結婚するのかと聞くと、だいたいそうだと言います。早婚の民族なのですね。貴女には婚約者はいますかと聞くと、まだ決めていないけれども、男朋友はたくさんいますと答えます。 今日は、大学の試験まで1ケ月あるので、成都にいる朋友に会いに行きホームステイさせてもらって、一緒に勉強しますと言います。授業は受けなくても良いのかと聞くと大丈夫との返答です。英語を学んでいて、次はフランス語を修学して、将来は通訳になりたいと夢を語ってくれました。英語でも話してみましたが、私より流暢で熱心に勉強しているなあと思いました。
旅行は好きですが、今迄昆明を出たことがなく、今回が初めての旅です。憧れている日本の方とお会いして話すのは初めてですので大変嬉しいと、日本についての質問がいろいろと出ました。 中国で寝台列車には数えきれないほど乗車していますが、これほど無垢な美少女と一緒は初めてでした。楽しい時間を過ごせました。しかしツーショットを忘れてしまったのが残念です。
▲ 成都局と肩を並べると思われる昆明局食堂車の料理の数々。味付けも美味しく値段も適正です。
翌朝、夜明け前に成都駅に定刻到着しました。私は、乗り換えて重庆まで向かいます。美少女に再見と別れの挨拶をして、待合室に向かいました。
▲ 昆明とは天候が一転して小雨模様の重庆北駅到着でした。
▲ 重庆北駅では、駅前のバスターミナルから 北碚へと向かうバスを探しました。辺りの人民に聞きながらようやく約30分後、558路(10元)が行くと分って乗り込みました。路線数が圧倒されるほど多いだけに番号と乗り場を聞いて探すのはいつも大変です。着いた 北碚では蔵重さんが泊まっておられた川儀大酒店に飛び込みで入りました。宿泊料は228元(約2900円)と予算内でした。部屋の広さはまあまあですが、エレベーター内に貼ってあった朝食無料のレストランがどの階かを聞くと、没有の返事です。なら、さっさと剥がせと言っておきましたが、これで3ツ星ホテルですから全体のサービスはお分かりと思います。
ここからグースの撮影地に向かうには、またバスに乗って、その先はバイクTaxiを捕まえないと行けません。ロケハンが必要ですが、今日は半日ゆっくり静養します。シャワーを浴びて、洗濯物を洗って干して、荷物の整理をしていたら昼はとっくに超えていました。
まず、昼食を食べに行ってから、撮影地へと向かうバス乗り場と路線番号の確認でした。 そして問題は天候です。今迄殆ど晴天でしたが、四川盆地は年中どこも霧・スモッグが多いのです。明日の天気を祈りました。 Part14 へ続く