2012年 冬から春への中国鉄路一人旅 Part16  江合煤鉱鉄路 グースの里北碚(ベイベイ) その3

第20日目  3月9日


▲ 昨日より1本早いバスに乗ろうと早くに出ましたが結局、水土で乗継時間が長くなっただけで、泰山石着は同時刻でした。

今日は、泰山石から302工場に向けて歩きます。
▲ 道路とは3ヶ所ほど交差していますが、踏切番はいません。



▲ 最後の踏切を超えると、別方向に分かれます。線路際の犬走りはコンクリート舗装されている道路でもあります。さすが英国人が造った600㎜ゲージで、あり余る広い立派なトンネルです。
最初の列車は8:58と意外と早く来ました


▲ 続いて9時6分、7分、8分、11分と続行列車4本が来ました。真っ暗なトンネルですが、列車が来ても」、地元人民は気にせずに入っていきますので、つられて突破しました。

▲ トンネルを抜けると、細長い家に置き忘れられたように、トロッコが1台止まっています。このトロッコは、通常続行時の最終編成の後部に連結されていますので車掌車かなと思っていました。中を覗くと、砂が一杯積載されていて、床に開けられた穴に漏斗が突っ込まれていて、砂をレールに撒くようになっています。空転止めの砂撒き車ですね。同じようなものはDLの床にも付いていました。いずれも手動です。
見ていると、乗務員らしき人が来られて、何をしているか聞いてきます。いつものように答えますと、こんなところに写真を撮りに来るとは珍しい。日本は地震と津波で大変だったろうと、励ましのお言葉をいただき、車の説明をしていただきました。
約15分あまりお話をしてから、農民を乗せて下へと降りて行かれました。


▲ 緩やかな下り坂が続く途中で、線路補修をしている保線員にも会いました。砕けた枕木の入替です。人力ですからこれは大変な作業です。辺りには、民家も点在してきました。

▲ カーブ途中で、砂撒き車が止まっていました。倒木です。農民が木を根元から掘り起こしたら、線路に向かって倒れて、線路をふさいでしまったようです。近所のみなさん総出で、どこからか持ってきた台車に積むといった作業でしたが、結構手間取っていました。石炭列車の運行に障害が出そうです。



▲ 10:10、泰山石から撮影しながら歩くこと約2時間、302工場に着きました。ここから、泰山石から炭鉱までの間に見つけておいた撮影地まで戻るにはどうしたらいいのか、近くの人民に聞いてみましたら、ここにはバス停もバイクTaxiもない。歩いて戻るしかないと言われます。どっと疲れが出ました。民家の庭先に坐らせてもらっていましたら、どこからか人民が集まってきます。

丁度蔵重さんが来られた時の写真を持っていましたので、これは誰かと聞くと写真を取りに来られました。その後は私たちも撮って欲しいとエントリーされます。撮っていましたら喜ばれたのか、私のバイクでバス停まで送ってやると乗せてくださりました。
ありがたいことです。 泰山石まで行くバス停に着くと、今度は昨日まで乗っていたバスの車掌が非番でいて、またつかまりました。質問の嵐です。すぐに来た30分毎のバスにも乗せてもらえません


▲ 11:54、ようやく 泰山石 に着きましたが、今度は雑貨屋の親父さんからも頼まれました。話をしているうちに撮影しようと思っていた列車が来てしまいまして、どうしようもできません。


今日、撮りたかったのは沿線のここだけに咲く満開の桜とグースでした。これだけのための1日でしたが、時間がかかり過ぎました。

撮影後は、部屋に戻ってアップロードに専念しました。

【アクセス】
バス507路で水土へ、泰山石と炭鉱へはここでバス乗換で約20分、30分毎に運行。

【グース運行】
炭鉱発   7:30→302工場着   8:20、302工場発   9:00→炭鉱着   9:50
炭鉱発 10:30→302工場着 11:30、302工場発 13:00→炭鉱着 13:50
炭鉱発1 4:30→302工場着 15:20
、302工場発 16:30→炭鉱着 17:20
※ 以上は、私の経験ですので、目安としてご利用ください。確定ダイヤではありません。運休もありますので、当日ご確認ください。続行運行は、2~5列車と思われます。

※ このグース運行については、3月末で停止という情報もありましたが、現地で職員達に確認したところ、「えっ!」と返答されました。実際、これだけの運行が実施されており、活発そのものです。近々に廃止されるとは、とても思えませんと感じました。   Part17  へ続く

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