現役では唯一の連接貨車、太平洋石炭販売のセキ6000形。昭和41年から製造され、機関車からの遠隔操作で、側扉の開閉・連結解放が可能(春採)
湯口先輩から釧路臨港鉄道(現・太平洋石炭販売)に、貨車の連接車があったはずだから発表を、とのコメントがあった。確かに撮った記憶がある。準特急さんから横取りするようで申し訳ないが、写真と一筆を。
太平洋石炭販売には、2車体連接式の石炭車、セキ6000形が14組28両あり、現在でも使われている。同社はJR線とは連絡のない、自社線完結の路線のため、このような独自の貨車が考案されたようだ。訪れたのは一昨年のことになるが、このような運炭鉄道が細々ながらもまだ現役なのは驚異に値する。
なお、貨車の連接車は、以前国鉄・JRにも2例あったそうな。ひとつは、車運車のク9100で、三軸車であり車体が中央部分で分割された中央の一輪が連接構造という、たいへん珍しい連接三軸貨車だった。もうひとつは、JR後、トレーラー車体を運ぶために試作されたワ100で、3車体4台車をアダプターでつないでトレーラーを載せる、デュアル・モード・トレーラーシステム用の試作車だった。
総本家青信号特派員様
有難うございます。
湯口徹先輩より私の「連接車7」に「釧路臨港の石炭車に連接車あったんとちゃうか」とコメントがありました。あのような僻地で異色の連接車を撮影しているのなら葛飾区在住のFさんしかいないと思って早速問い合わせしているところに総本家さんから掲載をいただきました。国鉄蒸機や全国の車両を熱心に記録されておりますが、失礼ながら総本家さんが釧路改め太平洋を訪問されていたとは思ってもいませんでした。しかも丁寧な説明つきで本当に有難うございました。Fさんもご協力有難うございます。引き続き宜しくお願いします。