叡電“二ノ瀬”に ぞっこん

新緑が美しい季節になりました。家に籠り勝ちの高齢者も、写しに行きたくてウズウズします。コロナ以降、撮影は「テーマ限定」「短時間」がスタイルになりました。最近、足繁く通っているのが、叡電二ノ瀬です。同じ叡電の八瀬、三宅八幡は以前から、お気に入りとして何度も行っていますが、最近は、二ノ瀬も加わりました。“紅葉のトンネル”として知られている二ノ瀬ですが、最近は“青もみじ”の頃にも、市原~二ノ瀬は徐行運転が行われ、ことしは、夜間ライトアップして特別列車も運転されています。つい一週間前にも二ノ瀬へ行ったが、両側は山が迫ってモミジが覆い被さっていて、陽が射し込まない。午後が適切と踏んでいたが、時間は過ぎていて電車は日陰のなかだった。詳細な方角を検討すると、陽が射し込むのは、午前中のある時間帯だけと判明、一昨日、晴れ間に再度行ってみると、みごと的中して“青もみじ”の「きらら」が撮影できた。

日中、鞍馬線は15分ヘッドの運転、二ノ瀬で交換があり、手前の出町柳行きが先着、鞍馬行きと交換する。

 

 

 

 

ポイント通過時に、中間の連結部の食い違いをデジタルズームで撮ってみた。デジタルズームは、私の場合、2倍、4倍にできる。画面の拡大なので、4倍ではさすがに苦しいが、2倍なら問題なく使用できる。機材が少ない時に便利な撮影として重宝している。

つぎに来た811-812編成も同じ位置で、時間帯の選択はピタリと合って、正面、側面に陽が当たっている貴重な時間帯となった。

 

 

 

 

 

 

つぎに、少し歩いて、貴船口寄りの二ノ瀬2号踏切付近へ。Sカーブを下って来る、もうひとつの「きらら」901-902を写す。数年前の台風による倒木もようやく片付いたようで、同系色の取り合わせもいいものだ。

この付近も両側は青もみじが続く。カメラの設定をちょっといじって、WBを「晴れ」、PSを「ヴィヴッド」にするだけで、眼にも鮮やかな新緑が得られる。同踏切は、夜泣峠に通じる京都トレイルのハイキングコースだが、踏切横には、神社があって、赤い鳥居が、新緑のなかのアクセントになっている。駅に戻ってもう一度、「きらら」を待って、一時間で二ノ瀬を去った。やはりこの塗装、このスタイルが絶妙にマッチしている。「きらら」は製造後26年が経過するが、今も新鮮に映る。どちらも天国に召された、澤村さんと沖中さんが酒飲みのアテ話で浮かんだと言う観光電車「きらら」の構想、お二人の顔が思わず浮かんだ。

 

 

 

 

 

戻りの電車の後部から、徐行通過する“もみじのトンネル”。

 叡電“二ノ瀬”に ぞっこん」への5件のフィードバック

  1. 総本家青信号特派員様
    お近くにこの様なホームグラウンドがありよろしいですね。何度も通えば勝手を知ったもので始めての訪問地に比べてアクセス等での時間的ロスが無くなり光線の具合もわかり効率的な撮影ができると思います。とは言え、天候や車両の長さや編成等により微妙に当てが外れることもあるかもしれません。一般には太陽が高い時期の真夏の濃い緑よりも新緑の方がよさそうですね。新緑には「きらら」のオレンジ系の色が冴えて見えるように感じました。ところで最近撮影していて苦労していることがあります。教えてください。一つには大きくなりさらに傾斜も見られる最近の車両の正面窓に電線や電柱の影がバチッと写ることです。叡電は関係なさそうですが、LEDの種類にもよるのかもしれませんが行先表示が見づらく写ってしまうことです。シャッタースピードを低くするのは解決方法のひとつですが、流し撮りもなかなかうまくいかないので悩んでいます。本題に関係のないコメントで申し訳ありません。

    • 準特急さま
      コメント、ありがとうございます。今朝も、大活躍されているプロの鉄道写真家からメールがあり、私の記事を参考に、鞍馬線へ来ていますと連絡がありました。二ノ瀬へは、家から正味40分程度で行けますから便利です。新緑も、この時期と、真夏のものは濃さが違いますから、桜ほどではありませんが、チャンス時期は意外と限られています。さて、お悩みの2件、私も同感です。正面窓の映り込みは、連続シャッターを切り、反射の無いものを選ぶようにしています。LED表示は、最近のものは、1/250S程度で途切れないようですが、これも写してみないと分かりません。1/60Sなら安全パイですが、走行中ではムリです。どうしても止めたい場合は、流し撮りしかないでしょうが、私はハナから諦めて、高速でバンバン撮るようにしています。

  2. 総本家青信号特派員様
    プロの鉄道写真家からメールがあるとはすごいですね。京都界隈の場所などには総本家さんに質問するように著名人のネットワークの中に入っているのかもしれません。これも日頃の旺盛な活動の賜物と思っています。今日は1日8000歩歩行達成に向けて富士急に行ってきました。いつも同じ三つ峠-寿です。終日富士山が見えましたがここは逆光気味でこれまた苦労しています。私の最近の鉄道写真の悩みという愚問にお応えいただき有難うございます。私はオーソドックスな正面がちの写真が好きなんですが、行先や列車種別がほとんど消えかかっている写真はダメだと思っています。某出版社も「工夫せい」と言っています。停車中を60分の1で切るしかないですね。わたしのような不勉強な人間はデジ青投稿のパソコン操作でも「これどうやるんや」と総本家さんに電話で訊くことが多いですね。デジ青でも時々写真談義(最近では、デジカメ初期に購入したカメラのこととかフィルムカメラ回帰のこと)など大変参考になっています。たまにはこういう記事があっていいような気がします。

    • はい、その方からは、朝の6時30分にメールが入り、もう鞍馬線へ向かっているとのこと、朝が極端に弱い私にはとてもできません。デジ青は、いつもご覧いただいているそうです。準特急さんこそ、富士急行へ行かれるなど、その行動力に脱帽です。富士山周辺もすごい人出だったようです。デジ青の記事への提言、同感です。撮影の結果としての成果物の発表の場になっています。もっと、撮影の過程を論じる記事があってもいいと思っています。

  3. 総本家青信号特派員様
     外は青空と緑が美しく、空気も乾いて5月らしく快適です。
     この季節らしく輝くような作品の数々は本当に美しいですね。
     鮮やかな若葉とカラフルな叡電の取り合わせは見事の一言です。
     お近くにこういう場所があるのは羨ましい限りです。

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