今期の青春18きっぷが利用開始してから10日が過ぎました。ということで今回から、私が昨年夏に青春18きっぷを使って出かけた旅について書かせていただこうと思います。しばらくこの連載が続くと思います(連載が終わる頃には次の18きっぷのシーズンに入っている気がします)。
昨年から授業形態の見直しによって、夏休みが2ヶ月近く及んだこともあり、タイトル通り、我ながらとんでもない旅行をしました。青春18きっぷを使い、できる限り普通列車だけを乗り継いで、稚内から枕崎まで移動するという旅行です。今回は、旅のスタート地点である稚内までの移動についてです。以下の行程で移動しました (ダイヤは2024年8月現在のもので、遅延等は反映しておりません)。
8月20日(火)
京都 9:01 ― <のぞみ>80号 東京行き → 品川 11:08
品川 11:25 ― 1002T エアポート快特 羽田空港行き → 羽田空港 11:39
羽田 12:40 ― <ANA>573便 稚内行き → 稚内 14:30
空港ターミナル 14:40 ― 宗谷バス フェリーターミナル行き →駅前ターミナル 15:10

<のぞみ>80号は、N700Sによる運行 (京都にて)
夏の甲子園も準々決勝まで終わり、この日は休養日。それに合わせてなのか、この日の近畿地方は雨模様。それは自宅周辺も例外ではありませんでしたが、京都駅に着いた頃には雨が上がっていました。まずは<のぞみ80号>に乗って品川まで移動。車内は出張客や観光客で混み合っていました。東へ進むにつれて天気は回復し、名古屋付近で完全に雨が上がり、静岡付近では晴れ間も見え始めました (富士山は雲に隠れていましたが)。東京は快晴で、到着した品川駅は都会特有の熱気が漂っていました。コンコースを進み、京急線の改札へ。エアポート快特で羽田空港までノンストップで移動します。私鉄特有の駅間距離の短さや建物の近さを体感しているうちに、電車は地下へ入り、羽田空港に到着です。

エアポート快特は都営浅草線の車両による運行。京急線は都営浅草線の他、京成、北総の電車が乗り入れる。関西では、見慣れない光景。(品川にて)

羽田空港第2ターミナル。ゴールデンウィークやお盆、年末年始にニュースでよく目にする光景。

搭乗口までは、ランプバスでアクセス。

数分後に離陸の緊張の瞬間。使用機材はやや小型のボーイング737。
ここから、稚内行きに搭乗。機材到着遅れにより30分ほど遅れて出発しました。途中、結構揺れることがありましたが、なんとか無事に稚内空港に着陸しました。到着ロビーからターミナルの外に出てまず始めに感じたことは「寒い」ということ。連日猛暑が続く京都とは20度近く気温差があります。

稚内空港に降り立ち、ターミナルの外へ。涼しいを通り越して肌寒いというのが、第一印象だった。

稚内空港から乗車した空港連絡バス。

空港ターミナルの建物 (バス車内より)。

市街地に向かう途中、海沿いを走る区間もあった (同じくバス車内より)。
空港からは、空港連絡バスに乗車。バスは飛行機に接続しており、15時30分頃に発車。最初は、北の大地という言葉がふさわしい景色の中を走ります。やがてバスは市街地に入り、16時前に稚内駅に到着しました。日頃、YouTubeの画面上で見る駅舎が目の前に建っており、スタート地点とはいえ到着したことへの達成感がありました。また、「稚内より近ければ近場」という格言もありますが、そんな稚内にもその日のうちにたどり着けたということへの感動もありました。(続く)

ついにたどり着いた稚内駅の駅舎。YouTubeで度々見ていた建物が目の前に佇んでいることに、感動した。
岡山好きの元京都人様
「稚内より近ければ近場」という某西園寺さんの格言は大袈裟で滑稽なネタと思っていましたが、昨年、日帰りで宇都宮に日帰りで行けた実体験により、共感できました。
飛行機を使えば日帰り圏内の幅が拡がりますね。飛行機が速すぎます。
道中いろいろとあったと思いますが、次の投稿も楽しみにお待ちしております。
奈良の駅名研究家様
おっしゃる通りですね。ここまで近場の範囲がよく分からなくなるのも、公共交通機関の発達の賜であると思います。動画にて西園寺さんは「新幹線は合法のどこでもドア、飛行機は合法のタイムマシン」と仰っていましたが、乗り物のここまでの進化には驚かされます(私はまだ飛行機には慣れないのですが、、、)。
日本縦断旅行、色々あった旅行で我ながら良い経験になったと感じております。長い連載になりますが、今後の投稿もぜひご期待くださいませ。
青春18切符での日本縦断、私も2014年に試みました。さすがに連続ではしんどいので、8月に最南端の西大山から大津まで、12月に大津から稚内との計画でした。前半の8月は予定通り完結。12月は最北端への旅、低気圧が接近していて心配だったのですが、大雪で直江津から先が運休、高速バスで繋いで新潟まで行きました。その後は予定のコースに戻り翌日に函館まで入りましたが、道内の全列車が運休でまた高速バスで札幌まで移動、結局稚内までは行ったものの普通列車での乗り通しはできずでした。翌年に北陸新幹線が開業し、日本海縦断の青春18の旅はできませんでした。今後の投稿を楽しみにしています。
大津の86様
私もさすがに連続はきついと考え、京都で休み期間を設けました。
人口減少に加え、自然災害も多いわが国ではローカル線は非常に厳しい局面に立たされており、こうした旅行も難しくなっており、そうした中でも旅を完遂できることは非常にありがたいことであると感じます。
今後の投稿もぜひご期待くださいませ。