夏休み 日本縦断の旅 1日目① 最北のローカル線を行く

旅の第一走者、普通列車名寄行き

8月21日(水)

稚内 10:28 ― 4326D 名寄行き → 名寄 14:17

名寄 14:42 ― 快速<なよろ>8号 旭川行き → 旭川 15:55

旭川 16:12 ― 2370M 岩見沢行き → 岩見沢 17:55

岩見沢 18:05 ― 244M 小樽行き → 札幌 18:47

8月にもかかわらず、最低気温が1桁で寒くて布団から出られないのは、さすが最北端の町です。他の宿泊客やスタッフの方々とすっかり親しくなり、後ろ髪を引かれる思いで宿を出発し、駅に向かいます。この日は同じ宿に泊まった苫小牧で英語教師をされているフィリピン出身の男性と、神奈川から来た大学生が岩見沢まで一緒。こうした旅ならではの出会いです。駅隣のセイコーマートで昼食を買い、駅舎の中へ。昨日は夕方に来ましたが、明るい時間帯に来ると、ガラス張りの駅舎内は一層開放的な雰囲気がありました。改札が始まり、入鋏印を押してもらいます。いよいよ旅の始まりです。

朝日に輝く宗谷海峡と北防波堤ドーム

キハ54形と最北端の線路の看板を絡める

最初に乗る普通列車名寄行きは、キハ54形1両。車内はもともと0系で使われていた転換クロスシートが並びます。車内は旅行者がほとんどで乗車率は6割ほど。車両後部には宅配の荷物も積み込まれました。10時28分、ゆっくりと稚内を発車。市街地を走った後、抜海の丘にさしかかった所で、右手に利尻富士が見えました。この日は天気も良く、さっそく北海道らしい絶景を堪能。運転士さんも徐行に加えて、マイクでアナウンスまでしてくださりました。その後は、開けた原野や森の中、多数の牛がいる牧草地と、これまた北海道らしい景色の中をひたすら走ります。冷房は付いていませんが、窓からの風は非常に心地よく、国鉄マークの扇風機も味が出ていました。

この日は利尻富士が非常に綺麗に見えた

今年のダイヤ改正を以て廃止となった雄信内駅

今、音威子府そばで注目を集める音威子府駅

名寄からは、快速<なよろ>8号に乗り換え。車両は新型のH100形です。車内は足下が広いボックス席が並び、冷房も付いているため快適です(カーテンが無いのは少し残念ですが)。列車は快調に飛ばし、やがて塩狩峠に差し掛かります。峠を越えると次第に町並みが広がります。やがて線路は高架になり、終着の旭川に到着です。旭川駅はホームの柱の形や木目調の壁から、まるで森の中にいるような雰囲気でした。(続く)

名寄では、稚内行きの<サロベツ>号と交換。<サロベツ>号には、イベント用のはまなす編成が充当されていた。

快速<なよろ>号で塩狩峠を越え、旭川に到着。

夏休み 日本縦断の旅 1日目① 最北のローカル線を行く」への4件のフィードバック

  1. 岡山好きの元京都人様

    キハ54形は非冷房車だったのですね。猛暑の今夏、大丈夫なのでしょうか。

    旅先での出会いができるのもよいことです。意気投合したのでしょうね。次の投稿も期待しています。

    • 奈良の駅名研究家様
      本州特に京都と比べると過ごしやすいとはいえ、稚内でも25度を超える昨今ですから、暑さは気になります。走行中は、窓からの風がとても涼しかったです。
      途中まで3人旅になることは、私も考えていなかったですが、まさに一期一会だと思いました。

  2. 日本列島縦断の旅がスタートしましたね。前にも申し上げたましたように、私が行った時は冬場で予定が変わってしまい、旭川から始発に乗ってとんぼ返りでその日のうちに札幌に帰り、稚内での滞在は2時間余りでした。当初は抜海でも降りる予定のところ、車窓からになってしまいました。それでも北海道の車窓は他とは違って乗っているだけで楽しめますね。

    • 大津の86様
      雄信内駅同様、抜海駅も廃止になってしまいましたが、風格のある駅舎は今でもよく覚えております。
      添付いただいた、雪の抜海駅のお写真も、冬の北海道を象徴するものですね。暑い日が続く中、恋しくなる光景です(さすがに極寒だと思いますが)。
      おっしゃる通り、北海道の車窓は、やはり広大な大地が広がり山が遠くに感じられること、宗谷本線のように自然の中にお邪魔する風景等、魅力が詰まっているため、乗っているだけでも楽しめます。

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