先般、北海道の黄帯・道外禁止のH100が紹介されましたので、私は九州の黄帯のヨを紹介します。
ヨ9000形が黄帯を巻いていました。
ヨ9000形はヨ9000・ヨ9001の2両があり、時速100㎞走行を目標にした試作車でしたが、所期の成果が出せず、それどころか65㎞制限付きになってしまったのです。
私が撮ったのはヨ9001で、香椎貨車区の一番端の一番隅に留置してありました。かろうじて後位妻面が見える位置でしたので、窮屈な写真しか撮れず、また、変色も激しいのであいかわらずお見苦しいのはご勘弁ください。1984年3月25日撮影


↑昭和43年東京汽車會社の銘板があります。ヨ9000は川崎車輌製だそうです。

↑2位の1枚板バネ式走り装置です。ミンデンドイツ式と関連があるのでしょうか。


↑廃車後、平成筑豊鉄道源じいの森駅近くの源じいの森入口付近に保存されています。露天でしたが、手入れがされているようで良好な状態でした。2013年12月31日撮影

ヨ9001の説明板ですが、「日本初の100㎞/hで走行ができる車掌車『ヨ9001』」は正しくなく、本当は65㎞/h制限だから黄帯を巻いて「ロ」標記なのです。「ヨ9000」ならそのとおりなのかもしれません。

ヨ9001の標記 換算の「算」の書体が他で見たことがありません。現役時からこのとおりのようで貨車特有なのでしょうか。
ヨ9000の写真が、吉岡心平『黄帯を巻いた貨車』RM LIBRARY232 p.40に掲載されていますが、この足回りは2軸車ではなく、1軸ボギーなのです。1軸台車で首を振るしかけがどうなっているのだろうと思っていたのですが、前後の台車を強制的につないでいたのですね。国鉄で1軸ボギーは珍しいと思います。
井原実様
貴重な黄帯貨車と少しだけ白帯を巻いた貨車及び事業用代用貨車が写っている写真掲載大変感謝します!!!白帯を巻いた貨車及び事業用代用貨車が写っている写真については他にもあれば掲載投稿今後とも宜しくお願い致しますが・・・なかなか自分だけで探してもなかなかインターネットや書籍には白帯車及び事業用代用車についての写真や資料が見つからないので・・・
画面の右に見えている客車の撮影が目的で、貨車はこの1両しか撮っていません。
井原実様
九州では、黄帯の車掌車があったのですね。100km/h走行の目的を果たすことはできませんでしたが、筑豊地区の石炭輸送という当時の九州の鉄道を支えた存在といえるでしょう。
機会があれば、保存車も見てみたいと思います。
1軸ボギー台車を見たかったです。
保存車訪問の際はカラアゲもよろしく。