八月だ、もっと熱くなろう! 2013年 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part11 パゴッタン(PG.Pagottan)製糖工場

第7日目 8月2日 その3 パゴッタン(PG.Pagottan)製糖工場

01_カニゴロ→パゴッタン_地図01_パゴッタン製糖工場_地図[googlemap lat=”-7.704421139480215″ lng=”111.53778433799744″ align=”left” width=”300px” height=”250px” zoom=”17″ type=”G_SATELLITE_MAP”]インドネシア[/googlemap]
▲ カニゴロ製糖工場撮影後は、近くにあるパゴッタン製糖工場へと向かいました。
16:25、約15分で到着しました。


02_ヤード1
▲ パゴッタン製糖工場は、道路を隔てて、積替えヤード(後方)と工場内ヤードに分割されています。蒸気機関車が作業するのは工場内ヤードだけで、積替えヤードには行かないそうです。

02_8号機▲ 最初にお会いしたのは、8号機でした。
03_重連103_重連2
▲ 16:33、何と7号機6号機の重連がやってきました。
スンバルハルジョ製糖工場と同様に頭から突っ込んで押しますが、こちらには前頭部にバッファー(緩衝器)が付いていますので、これでローリーの台車枠を押します。

04_足回り7号機の動輪部分です。ロッドは4軸のみに連結されていますが、5軸目は内部の歯車で伝達されています。

製糖工場の蒸気機関車によく見られます。
02_ヤード2▲ 重連の後ろ補機の6号機です。ご覧のようにバッファー(緩衝器)が設置されています。
06_ヤード1▲ カニゴロ製糖工場と同様の熱帯林が茂るヤードの中、単機で工場へと満載ローリーを押し込む8号機。後部下にはバッファーで押されるための台枠が設置されています。
06_ヤード6▲ 8号機を横から見たカットです。帰国後にTJさんからお聞きしましたが、この機関車たちはすべて無火機関車に改造されています。この時になんかおかしいなと気づくべきでしたが、誰も気づかずでした。テンダー車を連結していません。マキも積んでいませんので頼りないスタイルでした。
無火機関車には、蒸気をタンクに貯める無火蒸気機関車と圧縮空気を使用する形式の2種類があるそうですが、これはどちらのタイプなのでしょうか?

機関区に他の機関車がないかと行ってみました。
05_機関庫205_機関庫1▲ 朽ちた廃車体が転がる工場ヤードの横を行きますと、機関庫がありましたが出庫口へのレールは埋もれていました。施錠されて中には入れません。機関車らしき姿が奥に見えましたが、周りはガランとしていて、生活感というか作業をしている職場とは思えない静かさです。
今、現役の機関車は、普段のお休み時間はどこで眠るのでしょうね。

06_ヤード406_ヤード506_ヤード3温度▲ 工場前のヤードでは可愛いDLも動き回っています。左のドーム屋根はローリーに積載された荷重を計測する所と思われます。

ようやく暑さもなくなってきました。27℃です。

07_工場207_工場1▲ 製糖工場内に行ってみましたが、今まで見た製糖工場とは違って近代化されています。満載されたサトウキビはクレーンで引き上げられて、ラインへと運ばれます。流れ作業でスムーズな製糖行程が出来上がっています。これなら生き残れる工場になりますね。

09_ラマダン1▲ 17:02、夕暮れが近づいてきますと、住民の皆さんが集まってこられました。ラマダンでは夕陽が沈むとようやく飲食ができます。近くに市場や屋台がありますので、その時を待っておられるようです。
我々も次の撮影地、タクシマド製糖工場へと移動する時間です。ここでは夜撮をします。撮影を切り上げて、チャーター車に乗り込みました。  Part12へ続く

八月だ、もっと熱くなろう! 2013年 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part11 パゴッタン(PG.Pagottan)製糖工場」への5件のフィードバック

  1. ご無沙汰してます団長です
    インドネシアはもうずいぶん前に二度ほど行ったきりなので大変懐かしく拝見しています
    チェプ・カニゴロ・パゴタンは行かなかった所なのでこちらは興味深いです
    なんとここの機関車は無火に改造されているのですか?もともと無火で製造されたものはスンボロで見ましたが、こうゆうタイプは初めてです
    ところでこのコッペルのEタンク、ロッドがかかっているのは中央3軸だけではないでしょうか?

    • 団長様、ご指摘をいただきましてありがとうございます。
      ご指摘の通り、ロッドがかかっているのは中央の3軸だけですね。
      メカに詳しくなく、大変失礼をいたしました。申し訳ございません。
      O氏さんからは、無火でなかった時代の写真も受け取りましたので、改めてパゴットンを追加投稿させていただきます。ご覧ください。

  2. このコッペル機は、サイドロッドが中央3軸にしかありませんが、第1軸、5軸には、各2軸、4軸から台枠内部で特殊な歯車装置により連動しており、Eタンクであることに間違いありません。これはルッターメラー方式といい、第1、4軸はラジアルタンク機の先従輪のごとく左右に振れるのです。加えて第3軸は車輪がフランジレスですから、Eでありながら、実質1B1と同様の曲線対応力があります。我国でもかつて鉄道聯隊が、大量のルッターメラー式Eコッペル機を保有していました。
    国産の川崎製K2機は、外側台枠・クランクでのEタンクで、への連動はロッドですが、車軸が2重になっている第1、5軸は、特殊な装置で首が振れ、3軸はフランジがなく、やはりEでありながら1B1と同様の性能を持ちます。戦時中から敗戦後にかけ、三井鉱山神岡鉄道にこのK2機2両が働いたのも、かような特殊な機関車だからです。

    • 湯口大先輩様、ご教授いただきましてありがとうございます。
      蒸気機関車のメカ音痴の私には、大変勉強になりました。小さな蒸気機関車ですが、またそんなに古くから複雑なメカを搭載していたのには驚かせられました。製造には高度な技術を必要としたのでしょうね。保守管理や修繕にも苦労があったでしょうね。
      もう少し、メカについても勉強しなければと思いました。ありがとうございました。またよろしくお願い申し上げます。

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