第7日目 8月2日 その4 タクシマド製糖工場
17時過ぎにタクシマド製糖工場へと向かいます。途中の通り道は、眼下に町が見渡せる山岳を行くスカイラインに決まりましたが、買い物に出かけたアリフさんが中々戻ってきません。陽が沈んでしまう夕闇前には行きたいのですが・・・・。
ようやく戻ってきましたが、体調のすぐれない方のためにと忘れずにと頼んだ、ポカリスエットを買い忘れる始末にリーダーのO氏もしっかりしてくれと呆れ顔です。
O氏は何度もこの地を訪れておられた先輩から 『 インドネシアには、ゴム時間がある。気を付けるように。』と、教えられたそうですが、次の行動のための時間を考えていません。肝心な事が抜けてしまうのは本人の性格だと思いますが、時間の管理ができないのは、トラベルエージェントとしては問題です。
製造管理の総責任者でもあったリーダーのO氏は、その都度に厳格な時間管理を要求されます。我々同行者にとっては頼もしい限りで、これまでの行動にはその度にチェックを入れられて、アリフさんのミスを未然に防ぎ、救われました。経緯がどうであろうとも常に結果のみを追い求められる営業畑を歩いてきた私にとっては、経緯の時間の大切さも改めて知る機会でもありました。ただ顧客に接した時の集中力だけは磨きぬきましたので、鉄道写真撮影の際には大いに役立ちました。唯一誇れる社会生活での収穫だったのかも・・・。
チャーター車は夕暮れの中を走り出しました。タクシマド製糖工場へは2,000m超の山が立ちふさぎます。気温もぐんぐん冷えてきて車の窓をオープンにしていられません。急坂の続く曲がりくねったスカイウェーを登り切った所で降りました。標高は約1900mです。眼下に遠くの町の明かりを見ましたが、100万ドルの夜景には程遠く、これはジャワ島中央ですから仕方がないですね。
その代り、夜空に輝く星は素晴らしく、よく見えました。
[googlemap lat=”-7.577243608362073″ lng=”110.93219518661499″ align=”left” width=”300px” height=”200px” zoom=”17″ type=”G_HYBRID_MAP”]Tasikmadu, Karanganyar, Jawa Tengah 57721 インドネシア[/googlemap]
パゴッタン製糖工場から走ること約95キロ、約4時間余りを要して、20時過ぎにタクシマド製糖工場に到着しました。
早速に夜撮と集中力を高めましたが、ヤード内は静かなものです。蒸気機関車たちが動いている気配がありません。どうやら職員交代の休み時間のようです
▲ 20:33、取りあえずカメラを三脚に固定して、休んでいる蒸気機関車の夜撮をしながら待つことにしました。
【DATA】 Nikon-D800E VR28-300㎜、焦点距離:62㎜、AF-S、シングルモード、手ブレ補正:OFF、絞りF8、25秒、-0.3段、ISO100
【DATA】 カメラ・レンズ同様、焦点距離:44㎜、AF-S、シングルモード、手ブレ補正:OFF、絞りF6.3、1.3秒、-0.3段、オートISO2000、高感度設定で画質を見ましたが全く問題ないようです。
【DATA】 カメラ・レンズ同様、焦点距離:44㎜、AF-S、シングルモード、手ブレ補正:OFF、絞りF8、13秒、-0.3段、オートISO100
21時を過ぎても蒸気機関車が動く気配がありません。ビデオを回す皆さんも撮るものがなくなってきました。アリフさんに聞いてもらいましたが分からず、『明日は土曜日なので今夜は走らないかも・・・。』と、言い出されました。我々は早朝からの移動続きでくたびれていました。後30分待ってダメなら諦めようと決めました。
21:30、三脚からカメラを外して去ろうとしていましたら、5号機が突然動き出しました。
あわてて手持ちでシャッターを切ったのでブレブレです。
続いてタクシマド製糖工場の『キュウロク 9600 』として有名な6号機にも運転手が乗って発車準備です。
前回はドック入りしていましたので走行を見るのは初めてです。
▲ 【DATA】 カメラ・レンズ同様、焦点距離:50㎜、AF-S、シングルモード、手ブレ補正:OFF、絞りF8、8秒、-0.3段、オートISO220
▲ ヤードからは道路を平面交差して、一旦外へ出てスイッチバックします。ただ夜間は照明がヤード出口付近にしかなく、今回慣れてきました流し撮りで挑むことにしました。
横からの照明は5Wヘッドライトを当てています。『花火』を期待しましたがチョロチョロしか出ません。
シャッタースピードは、1/2秒に固定して置きピン対応ののマニュアルフォーカス、シャッタースピード優先、ISOはオート設定です。
【DATA】 カメラ・レンズ同様、焦点距離:28㎜、マニュアルフォーカス、シングルモード、手ブレ補正:OFF、絞りF4.5、1/2秒、-0.3段、オートISO2800
▲ 続いて5号機も同じ設定で挑みました。逆行でのショットです。
【DATA】 カメラ・レンズ同様、焦点距離:28㎜、マニュアルフォーカス、シングルモード、手ブレ補正:OFF、絞りF4、1/2秒、-0.3段、オートISO2200
両方ともシャッタースピード1/2秒にしてはまずまずだったと思いますが、もう少しシャッタースピードを速くしても良かったですね。
▲ 21:46、積替ヤードから工場への引き出し作業が開始されました。
【DATA】 カメラ・レンズ同様、焦点距離:50㎜、AF-S、シングルモード、手ブレ補正:OFF、絞りF7.1、3秒、-0.3段、オートISO720
21:56、スイッチバックで工場搬入路線に入って行きます。
【DATA】 カメラ・レンズ同様、焦点距離:28㎜、マニュアルフォーカス、シングルモード、手ブレ補正:OFF、絞りF4.5、1/15秒、-0.3段、ISO6400
22:10、お腹もすいてきました。夜の様子が分かったので今日はこれで切り上げです。
▲ 22:25、今夜は、インドネシア料理の夕食です。明日は午前中ソロ市内を走る蒸気機関車の撮影です。その後、IMさんとTJさんはソロ空港から飛行機でジャカルタへ向かわれ帰国されます。今夜は、ご一緒での最後の夕食です。ご苦労さでしたと、美味しいビールを飲み交わしました。
▲ 今日のホテルはソロ市内のIndah-Palaceです。バス付です。日本人には疲れている時はこれが1番です。入浴後はすぐの就寝でした。 Part13へ続く