第1日目 4月5日
【おおボケでの出発】
家の用事も無事済みましたので三江線へと戻ることを決めました。天気予報では5日、6日と安定した好天が見込まれます。桜は満開になったばかりですのでまだ散ることはない。3日に見た絶景は続いているだろう。今回は現地で動きやすく宿泊もできるぶんしゅう7号なら宿代もいらず好天が続くようなら長期泊もできるます。早くに起きて用意を始めていましたら起きてきた家内から今日は私も大事な用事を抱えているので車は使いたいとの申し出です。最近は家内が家計を担っていますし母親の介護も一任していますので逆らえない弱い立場の私です。
それなればどうしようかと、早くに着けるルートを考えます。高速バスが1番早く着けるのですが前回痛い目に会っているので乗りたくありません。新幹線で広島へ芸備線で三次に行って、レンタカーを借りるのも選択肢でしたが、西村さんから三原から三次までは尾道自動車道を走れば1時間で行けると聞いていました。新尾道まで新幹線で行ってレンタカーを借りれば最も早くに着けます。すぐにPCに向かい列車ダイヤを調べてからレンタカーのネット予約をしました。確保しましたとの返信メールを受け取り後に出発です。8時には出かけるはずでしたが時間がかかってしまっています。大急ぎで駅に向かいます。
長岡京駅でレール&レンタカーでのきっぷ購入を申し出ますが、若い駅員はこの発券手続きに慣れていません。そしてレンタカーの予約番号を申し出ても番号が違うと突き返します。「同じJRグループなのにそれはおかしい。手続きはできている。そちらのグループ間の問題ではないか、新尾道の駅レンタカーに電話して確認すべきではないか。」と詰め寄ると、駅員は嫌な顔をして面倒そうに電話をしだしました。長岡京駅では窓口は1つしかありません。問答を続けている間に長蛇の列になっていました。
そしてようやく発券されたのが下のきっぷです。
① 長岡京10:06⇒10:31新大阪10:42(のぞみ15号)⇒11:27岡山11:40⇒11:50新倉敷
上の地図が新幹線に乗ってのルートなのですが、乗ってしばらくしてから大変な事に気がつきました。新尾道を新倉敷と間違っていました。焦っていてはロクな事ににならない見本です。
どこでどう間違ったのかと予約したレンタカーの手配OKの返信メールを見ますと新倉敷になっています。予約している時点で勘違いを起こしていたようです。老人になると思い込みが激しくなります。頭を抱えましたが、もうどうにもなりません。
▲ 11:39 岡山でこだま739号に乗り換えです。レールスターが入線してきました。
11:50 新倉敷到着後はすぐに駅レンタカーに参り手続きです。先ほど電話口に出たおじさんから番号は桁が12桁と10桁に違いがあった。しかしそんな事は窓口駅員ならすぐに理解できる筈だと言い切られ、ご迷惑をおかけして申し訳なかったと謝られます。見るからに人のよさそうなおじさんです。JRの退職者なのでしょうね。「いや、迷惑をかけたのはきっぷについて熟知できていない長岡京駅の駅員であって、あなたではない。」とお答えしてから手続きに入りました。
レンタカー返却は明日夜にしているが三江線を撮りに行くので天候次第では延長する可能性もある。大丈夫ですかと確認OKを取ってから新倉敷駅前を出発しました。
すぐに玉島I.Cから山陽道に入り尾道JTCからは尾道自動車道で北上します。新尾道よりも約55㌔の長い距離を走ることになりましたが、全線とも車の往来は少なくキハ126系並みの高速走行ができました。
もうこの時間ですと三次発14:15発の428Dを追いかけるしかありません。式敷付近で追いつきました。
▲ 15:09 満開時に是非とも撮りたかった口羽の手前道路橋上で428Dを待ち構えての撮影です。他に鉄ちゃんは誰もおらず余裕の撮影でした。
▲ 15:19 口羽折り返しの427Dです。後ろの道路橋が先ほど撮ったところです。
次はホームにそびえる1本の桜の古木が気に入っていた木路原です。車窓から見ていた光景は良かったのですが問題は正面から撮れる場所があるかどうかです。ここから約42㌔あります。高規格国道を快走します。
16:12 約50分で到着。駅付近前後をロケハンして撮影ポイントを探しました。
16:31 丁度、駅を出てカーブしている所に道路がありました。3日に見た時は桜がもう少しありました。散ったのか・・。脚立を立ててもっと高い位置から撮りたく思いました。
次は川戸の発車光景です。ここからは約21㌔、約30分後の到着見込みです。
17:09 両側に桜並木がある川戸を発車した431Dです。
17時前には予定通り到着しました。ここで初めて鉄ちゃん1名と遭遇、先ほどまでは他にも5人がおられたそうです。ところが右に見える勾配標識や桜の木の下に移動して撮影を邪魔する輩となってしまって上手くいかなかった。泣く泣くもう1本を待たれていたとの事でした。私がいたら許さなかったでしょうね。ベストショットは425D(13:05発)または、429D(15:47発)になります。
次はこの列車を追いかけて次の駅、田津の桜並木でキャッチします。田津駅ホームから狙いますがここからは6.5㌔、時間がないのでお別れもそこそこに車に乗りました。
▲ 17:18 田津手前の桜並木を進入してくる431Dです。桜に日差しが当たっているともっと綺麗なのですがこの時間です。また山間ですので、もう2本前の425D(13:15発)でないと好条件での撮影は無理でしょうね。
ホームに駆け上がってしばらくすると列車のライトが見えました。ぶっ飛ばしてきているように思われるでしょうが、制限60km/h+少々の速度違反にはならない程度のスピードで運転しています。何しろ信号がない、走っている車もいない、拡幅された急カーブもない高規格道路ですので無理をしなくとも到達可能です。
▲ 17:20 ついでに431Dの田津発車も撮りましたが暗かったですね。ホームには散った桜のじゅうたんが出来ていました。3日には見事に満開でしたが2日遅れただけで違ってきていました。古木でしたので花の寿命も短いのでしょうか。
これから後も追っかけようかと思案しましたが暗くなっては撮影も思い通りにいきません。それよりも出発時のボケが響いたのか力尽きました。今日は潮温泉にゆったりと浸かって明日に備えようと帰路に着きました。宿泊先にはお昼に電話を入れておいた大和荘です。
▲ 上が18:41、下は20:01撮影のの潮温泉大和荘のしだれ桜です。3日と違ってほぼ満開を迎えたようです。支配人はこれでも今年は花が少ないと嘆かれていましたので例年はもっとすごいのでしょうね。上の写真の時間に列車が来てくれればいい写真にはなったでしょうが次の433Dの潮発は19:03です。20分ほどの差ですが暗くなって低速シャッタースピードでも撮るのは無理です。照明を当てるような工夫が必要ですが今回は持ってきていません。ぶんしゅう7号なら何とかできたかもとまた悔いました。
Part8へ続く