三江線　桜満開、春爛漫の旅　Part2　三次到着、潮温泉へ

第1日目　3月31日　その2

16：00　三次に到着、予約してある駅レンタカーに乗り換えます。駅レンタカーなので駅前にあるものだと思っていましたが4日前の27日に開催された「三江線ふるさと紀行ツアー」参加の折に駅員に場所を聞いたところ、「駅前にはありません。駅からはずいぶんと離れていますよ。歩けば30分はかかるので呼んでもらわないと行くのは大変です。」と言われました。撮り鉄ロケハンはすぐに開始したいので、備後庄原を出るあたりで「乗車している列車は定刻で運行しています。16時には三次に到着するものと思われますので駅前まで迎えに来て欲しい。」と電話連絡を入れました。

昨年5月18日からはバスセンターが移転して名実とも街の玄関口となった三次駅の駅前広場に出ますと、お嬢さんが軽四レンタカーを運転してお待ちでした。約5分少々で江の川の寿橋近くのタイムズレンタカー三次店に到着。何と、駅レンタカーから委託を受けているそうでした。タイムズレンタカーはかつて地元”マツダ”の子会社のマツダレンタカーでしたが、住友グループ等の傘下に入り、2009年には駐車場を運営するパーク24に譲渡されました。到着後はテキパキと手続きを完了していざ出発です。

まず向かった撮影地は、三次市の桜の名所「尾関山公園」です。山頂からは三江線尾関山駅が俯瞰できるはずです。公園駐車場に車を停めて山頂へと登りますが、老体には辛いところです。息を切らしながら約20分で到着しました。

▲　16：59　撮影地①　尾関山公園　Google座標；34.814272, 132.840077
三次市を一望する公園山頂からの俯瞰撮影です。公園の桜は1本だけ満開にはなっていましたが殆どはつぼみ膨らむ状態です。暖かい日があと2～3日続けばと思われましたが開花宣言が出てからは春冷えの毎日が続いています。右側の桜が満開なら良かったのですが・・。右上に豆粒のように見えるのが三江線尾関山駅に入線してくる432Dです。

▲　17：00　尾関山を発車した432Dはトンネルに入り、出ると江の川に架かる鉄橋を渡って対岸へいきます。桜が満開なら春らしいアングルを組めたのですが思うようにはなりません。

撮り終わってからは急いで山を下りて車に乗りました。向かうは今回のツアー宿泊地でもある潮温泉大和荘です。

▲　2016年3月26日時刻改正ダイヤ　※ 自作ですのでご使用の際は時刻をご確認ください。他に臨時列車（併結または専用列車）も運行されています。

▲　今日の日没は18時29分、目指す潮温泉は山間ですのですぐに暗くなります。ダイヤグラムをご覧のようにこの時間では撮れる列車は432Dに限られます。三江線は4回も来ていますので車窓からの光景は分っていますが、外から見るのは昨夏に来た時で途中の式敷付近まででした。式敷以北はどうなっているか分りません。

鉄道では尾関山～潮の路線長は46.5㌔ですが、ほぼ並走する国道375線ではショートカットするバイパスやトンネルが1部出来上がって42㌔と1割も短い。ただ問題なのは道路幅です。改良整備された区間は拡幅された広い2車線で60km/h＋αでの準高速走行ができるのですが、まだ未整備区間も多く残っています。そこは江の川に沿って蛇行している急カーブだらけの悪路です。国道とは言え離合できない区間もあり最徐行を強いられます。それでも高規格で建設された浜原～口羽以外は、最高速度30km/hの低速で走行するキハ120には楽に追いつき追い越せます。432Dに追いついてからは並走しながら撮影ポイントを探していきます。

▲　17：57　撮影地②　この先の江津方面からの列車は既に17：16に通過した後ですが、明日に備えて真っ先に見ておきたかった潮の定番お立ち台に到着。桜はまだ5分咲き程度でピンク色です。右下に入ってしまう電線が邪魔なのでもう少し高い位置で撮れる脚立が要りました。しかし、三江線屈指の撮影地であることは確認できました。
【DATA】　ズーム160㎜、F5.6　1/100秒、ISO900