福塩線 芦田川に沿って

三江線の江の川春景色に触発されて 今朝は福塩線芦田川を訪ねることにしました。実は昨日が どですかでん殿に謎解きをして頂いた昼間の臨時列車が走る日だったので 出かけるつもりだったのですが 生憎の春の嵐になってしまい断念しました。今日はその高校生の帰宅用臨時列車は走らないので 数をかせぐにはやむなく暁の出撃となりました。

下川辺・中畑間 三次行き1723D キハ120 324

下川辺・中畑間 三次行き1723D キハ120 324

江の川もそうでしたが、芦田川上流にもいくつかの吊り橋があります。6:30頃ゆっくりと1723Dが走り去りました。1番列車である府中発5:28 1721Dに乗るには府中で前泊しなければなりませんが、この1723Dは福山に前泊すれば 福山発5:51の始発電車に接続しているので乗り継げます。

列車のスピードが遅いのと 中畑駅で停車するので追いかけられるのではとクルマを走らせましたが、中畑・河佐間の線路は野崎山トンネルでショートカットするのに対して 国道486号線は非常に大回りで追いかけに失敗するとともに、河佐で交換してやってくる1720Dも危うく撮り逃がすところでした。欲張るとロクなことがありません。

中畑・河佐間 府中行き1720D

中畑・河佐間 府中行き1720D

ゆっくりポイント探しをする暇もなく1720Dが来てしまい、うしろから撮るはめになりました。ここは春より秋の方が良いかもしれません。気を取り直して 次の府中行き1722Dを待つことにしました。

中畑・河佐間 府中行き1722D キハ120 332

中畑・河佐間 府中行き1722D キハ120 332

7:30を過ぎ ようやく山の端から陽がさすようになってきました。カーブのところに立っているのは河佐駅の遠方信号機です。少し場所を移動して次の三次行き1725Dを待つことにしました。

中畑・河佐間 三次行き1725D キハ120 332

中畑・河佐間 三次行き1725D キハ120 332

河佐駅の東側に第6芦田川橋梁があります。川土手に常夜灯を見付けました。「天保五甲午年三月吉祥日」と彫られた金毘羅常夜灯です。天保5年は江戸時代後期1834年ですから 182年前からここに立っていることになります。天保4年から天保10年にかけては全国的に天保大飢饉の時期で特に東北地方では多くの餓死者が出た時期です。そういう飢饉のさなかに建立されたのかと不思議です。現在 河佐から上流に八田原ダムができて川の流れは穏やかになっていますが、昔の芦田川は濁流渦巻く川だったと思われます。この常夜灯も水難除けに金毘羅大権現をお祀りしたものだと思われます。そんなことを考えていると 静々と1725Dがやってきました。

同じ地点 鉄橋を渡るともうすぐ河佐駅

同じ地点 鉄橋を渡るともうすぐ河佐駅

午前中の列車はあと1本です。午前中の締めは府中市街地に戻って待つことにしました。

府中・下川辺間 府中行き1724D キハ120 327

府中・下川辺間 府中行き1724D キハ120 327

同地点

同地点

川土手の柳は緑が鮮やかです。一方昨夜の風雨で桜はすっかり散って歩道は真っ白です。9:30で午前の部は終了です。通学用臨時列車がなければ、15:00過ぎまで列車はありません。今日はこれでおしまいとし、府中駅に立ち寄ってみました。

府中駅 15:05発まで約5時間のお昼寝タイム

府中駅 15:05発まで約5時間のお昼寝タイム

今日は下見なしにしてはまずまずの収穫でした。次は4月23日に臨時列車が走るので 好天を期待しつつ 午後の列車を追いかけてみようかと思っています。これから夜明けが早くなれば府中発の1番列車も狙えそうです。三江線の陰に隠れてあまり話題にならない福塩線ですが、地元の利を活かして四季の表情をしっかりと記録しようと思っています。

 

福塩線 芦田川に沿って」への4件のフィードバック

  1. 西村様、
    その節は大変お世話になりました。
    おかげさまで、大変楽しい旅が出来ました。中国山地をヒバゴンさながらに、縦横無尽の大活躍ぶり、楽しませて頂きました。またの企画を楽しみに待っております。
    ありがとうございました。

    • 米手作市様
      コメントありがとうございます。潮の夜は皆さまとゆっくりとお話ができぬまま、早い列車でのお発ちでしたので何か物足りなさを感じていたのですが、考えてみればJR組は長の道中に鉄道談義ができたのに比べ 私はクルマで参加したために写真はたくさん撮れましたが 皆さまとの接点は潮だけだったゆえの空白感かもしれません。さてヒバゴンもそれなりに歳を重ねていまして昔のような体力はありませんが、動けるうちに原風景を求めて中国山地に出没しようと思っています。晴耕雨読ならぬ晴れたら写真雨なら模型といったところでしょうか。またどこかでお目にかかるのを楽しみにしています。

      • 西村雅幸さま
        実は小生も西村さんとはご挨拶はしたものの、ろくに話す機会がなく、なんとなく申し訳ない思いがしておりました。確かに列車組は車内で充分に話が出来たので、貴殿とも話をしたような気になっていたのかもしれません。
        また当夜の行事がたいへん楽しく、ゆっくりとお話しできなかったのも仕方ないかなと、自分なりに納得していたこともあります。かつてご一緒した倉吉線の映像を観て戴いたわけですが、折角のテーマがありながら残念なことをしたと悔やまれます。
        会の行事も続々と企画されていますから、また次回お目にかかって楽しく語らえるのを楽しみにしています。

  2. 1900生さま
    なつかしいC56や倉吉線の映像を見ることができ 楽しい夜でした。ありがとうございました。今日は一足遅くなった桜を求めて 山陽線の入野駅に行きましたが地元の先客2人が来ていて 誰も考えることは同じだなと ほどほどに写して引き上げました。帰り道に河内・本郷間でEF6626が上って行くのに出くわしました。EF66も67もそろそろ見納めなのでしょうね。能勢や富山の案内を頂いていますが、まだどうするか決めていません。これからの新緑から田植えの季節は近場で動き回ろうかと思っています。

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