三江線 桜満開、春爛漫の旅 Part4 江の川に沿って撮る

車窓からだけなく外から見た、かつて三江北線と呼ばれた路線のロケハンは終わりました。列車が運行される時間帯になりましたので撮影開始です。青空が広がる光景が欲しいのですがあいにくと朝から小雨が降ったりやんだりを続けています。しかし咲き始めている桜は待ってはくれませんのでスイッチを入れなおして午後からの撮影に挑みます。久しぶりの長時間の車運転になってきましたが慣れてきました。身体も絶好調に近くなりました。

第2日目 4月1日 その2

追っかけ最初の撮影地は425Dを迎えてのの川平駅です。
DSC_0375034▲ 12:49 撮影地③ Google座標;34.996789, 132.285366
桜咲く川平425Dが入線してきました。木製イスも入れたホーム全体を撮っても良かったのですが、ホームの桜と駅名板を入れたアングルに絞りました。

01‗三江線ダイヤ_425D▲ 赤線が追っかける425Dのダイヤです。

01_路線図‗江津~鹿賀_100▲ 江津~鹿賀の路線図です。江津~川平にも撮ってみたい撮影地はあるのですが、タイムスケジュールを組んでみると他の撮影地への移動が難しくなりますので今回は見送りました。

DSC_0385035▲ 12:50 撮影地④ Google座標; 34.996412, 132.286999
①を撮った後はすぐに車に乗って、ロケハンで確認しておいた道路橋へ移動、桜並木をバックに川平発車の光景です。

01‗江津~川戸_100▲ 1930年(昭和5年)4月20日に初めて三江線が開業した当時のダイヤです。1日6往復が運行していました。蒸気機関車牽引の客車列車だったのでしょうか?

DSC_0396036▲ 13:04 撮影地⑤ Google座標;34.957380, 132.334401
川戸発車の光景です。午後になってから桜が満開に近づいてきました。桜満開は毎年見ていますが日中、朝と昼からと違っているのは初めて気がつきました。廃線がほぼ確実な1年前なのに、この絶景を撮っている鉄ちゃんは私1人しか見当たりません。

DSC_0412037▲ 13:14 撮影地⑥ Google座標;34.952303, 132.381678
田津の桜並木に入るキハ120-357、土手下からの撮影です。

DSC_0417038▲ 通過してから土手上に上がっての撮影です。正面から取れれば良いのですが、安全上それはできません。

01_路線図‗鹿賀~石見都賀_100▲ 鹿賀~石見都賀の路線図です。沢谷までの駅間距離は短く、追いかける道路には信号機はほぼ皆無です。425Dが駅に停車する間に追いつき追い越します。走行していても約30km/hの低速ですので追っかけは容易です。

DSC_0420039DSC_0421040▲ 13:29 撮影地⑦ Google座標;34.952303, 132.381678
追っかけの時間上、石見川越鹿賀は飛ばして因原で待ち受けます。今日はロケハンしていませんが27日のロケハンで桜は確認済みです。しかし1人運転の辛さで効率よい追っかけ撮影ができません。ナビゲーターが欲しいところでした。

DSC_0427041DSC_0433042▲ 13:35 桜の木の下、425Dが入線してきました。降りたお客は1人、乗込み調査では平日15人、休日7人の乗降客ですのでこんなものなのでしょうね。

次の石見川本手前で425Dを待ち受けたいところですが今回は山室さんとのお約束で川本町観光協会有田さんとのご挨拶に伺わなければいけません。石見川本駅へと急ぎました。
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▲ 13:42 石見川本に到着。有田さんは着く列車をお待ちでした。

実はお会いしたいと向かう途中で観光協会に電話を入れましたが有田さんは昨日3月末で協会を辞められたそうで連絡がつかない状況でした。
辞められたと言っても三江線存続の思いの深いお方です。きっと今日も駅にはおられるだろうと向かった次第です。丁重にご挨拶させていただきました。

02_江津~石見川本_100▲ 1934年(昭和9年)11月8日、石見川本まで延伸開業当時のダイヤです。1日6往復は変わっていませんが、キハ40000形がすべてかどうか分りませんが運行を開始しました。。

DSC_6565087▲ 14:12 ご挨拶後は石見川本を発車した425D三江線に沿った狭い県道31号線、途中から分岐したもっと狭い県道40号線を追って走りますが、線路と交差した踏切が多く追い抜けません。列車はまだまだ来ないのですが警報音が鳴って遮断機が下ります。あまりに早い遮断でした。

DSC_0444043▲ 14:23 撮影地⑧ Google座標;35.042025, 132.568421
ようやく拡幅整備されて2車線になった40号線を快走して石見簗瀬でようやく追い抜き桜をバックに撮れました。

DSC_0447044▲ 14:31 しかし石見簗瀬を過ぎてしばらく行くと40号線は橋を渡って対岸をはしるように替わりました。線路沿いの道は軽自動車がやっと通れるほどの道路になりました。そして交差する踏切は長い列車通過待ちを強いられます。これなら整備されている対岸道路を走った方が撮影地に早く着くと何度も思いましたが引き返しもできません。現場に慣れていない辛さです。

DSC_0454045▲ 14:35 撮影地⑨ Google座標;35.072129, 132.594621
ようやく粕淵425Dを追い抜きました。桜並木の駅を発車して終着浜原へ向かいます。

DSC_0464047▲ 14:39 浜原に着いた425Dです。キハ120-357はここで約2時間半の休みをとった後、江津へと折り返し戻ります。

DSC_6570088_1DSC_6571089▲ 浜原駅の開業は戦前の1937年(昭和12年)10月20日です。これから三次までは戦争勃発もあって延伸されることなく、つながったのは38年も経った1975年(昭和50)8月31日でした。駅前には三江線全通記念碑が設置されています。

▲ 改装後に取り付けられた照明器具が印象的な駅舎内です。

04_時刻表‗S25_100▲ 三江線江津から建設が始まり戦前の1937年(昭和12年)10月20日に浜原までが開通しました。戦後の1951年(昭和25年)10月1日改正の時刻表です。1日6往復が変わらず運行されていました。

04_時刻表‗S3111_100▲ 三次からの延伸が進み1963年(昭和38年)6月30日には式敷までが開通しました。石見江津(現;江津)~浜原三江北線三次~式敷三江南線と呼ばれた時代の1956年(昭和31年)11月19日改正の時刻表です。三江北線では昼間に石見川本まで1往復が増便されています。利用客が増えたと思われます。

14:54 追っかけは終わりました。次の列車をとらえるには約2時間後でレンタカーを返すのにはもう時間がありません。切り上げて三次に戻ることにしました。
DSC_0475050▲ 15:47 潮、田津と共に桜並木が続く沢谷です。魅力的な撮影地ですが帰る道からは離れていて迂回が必要です。ロケハンだけにに留めました。

16時になってに近づくと空が晴れて薄日が差してきました。朝5分咲きだった桜も8分咲きまで開花しています。三次に戻ろうとしていましたがこうなるとスイッチが入ります。レンタカー店に連絡して延長を申し出ました。

DSC_0487051▲ 17:16 撮影地② 朝とは違ってすっきりと桜並木が見えます。明るくなったとは言え今日の日没は18:30です。日暮れはもうすぐにやってきます。この場所で撮れるのは7:58と約9時間もおいた後の17:16の2本だけです。貴重な撮影になりました。
【DATA】 ズーム190㎜、F5.6、1/200秒、ISO640

DSC_0509052▲ 17:50 撮影地⑩ Google座標;34.883427, 132.673175
もう1か所寄り道をしようと来たのは口羽手前の桜並木です。ここもまだ5分咲き程度ですが満開になると絵になります。

これで今日のロケハンと撮影は切り上げです。ここから三次までは約26㌔、所要時間は約30分ほどです。山室さんに連絡を入れて日暮れの道を一気に向かいました。 Part5へ続く

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