【71028】クモルがあるのにキルがない!?

事業用車両のひとつに配給車があります。形式名に「配る」の「ル」がつきます。国鉄時代には各地にあった用品庫から管内の機関区や駅などに部品や物品を配送するために使われていました。客車なら荷物車などを改造したオルなど、電車ならクモル、クルをよく見かけました。今でも現役のクモルは電車区などで見ることができます。貨車にも「配給車代用」貨車がありました。「配給」という言葉も昭和の言葉ですね。救援車も同様に客車ならオエ、スエなど、電車ならクモエ、クエ、貨車にもエがありました。そう考えると なぜ気動車改造の配給車がなかったのだろうと 素朴な疑問がわいてきました。

一方手元にある模型車両や部品の整理をしていたところ、大破したディーゼルカーの車体が出てきました。これは修理が難しそうなので不燃物として捨てようと思ったのですが、そこでひらめいたのが気動配給車の製作です。そしてでっちあげたのが「キル」です。

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もとの車体がキハ51だったようなので、キハ51を種車にして両運車に改造されたという想定にして エンジンは1基が下されたことにしました(エンジン2基にすると部品代が高いので)。パワトラ装備で試運転も快調です。20m車ではなく17m車にした方が恰好が良かったかもしれません。

ではなぜ「キル」は誕生しなかったのでしょうか。用品庫のある引き込み線は架線のない場合が多く、また無蓋のクモルに車輪などをクレーンで積み込むには架線が邪魔になるので わざわざ機関車でクモルを架線のない引き込み線に押し込んでいる写真を見た記憶があります。ならば自走できるキルの方が機動性があるように思うのですが。多分気動車の台枠の曲げ強度がないため 貨物の積載に適さないのだろうとは思いますが、どなたか明快な講釈をお願いします。こんな仮想車両が楽しめるのも模型の世界ならではです。そう言えばキワ90があったのに 国鉄にはクモワはなかったですね。そうそう 最近ではレール輸送用の気動車や佐川急便のコンテナ電車もありましたね。というようなことで 一年中ゴールデンウイークのヒマなオジサンのヒマつぶし作品のご紹介でした。

クモルがあるのにキルがない!?” への5件のコメント

  1. 西村雅幸さま
    仰る通り、実物ではキハ→キユ・キニなどの改造車は有りましたが、、、
    さて、
    40年ほど前に、フリーランスで考えていた車両

    貴賓気動制御車 キク80
    未電化区間の行幸に御料車を使用せず、DCによる軽快さを強調している。
    但し排気音並びに振動の関係から、付随制御車として設計された。
    どういう訳か、等級種別の表示がない。
    (解説)
    前頭部はキハ82のお面で、側面はクロ157と同様の窓割りである。

  2. 西村さんと鉄鈍爺さんとなれば珍奇車の世界と相場は決まっておりますね。それはともかく確かにたとえ珍奇車であっても、自由に仮想できるのが模型の一つの魅力でしょうか。特に在りそうで無かった車両などは、その真骨頂ではないかと思います。
    さて本題ですが、やはりエンジンの非力に由来するのではと推察します。非力~車体軽量化~積載重量制限、というようなことではなかったかと。とはいえもしキハ51なら2エンジンですから、あってもよかったようにも思われます。
    ところで鉄鈍爺さま、40年前に一窓分をカットされたキハ25の車体はどうなりましたでしょうか。小生がプルプルさんにキハ52をと頼んだ際に、別途入手した25キットの窓一つ分をカットし、手持ちのキハ20を車体延長して貰いましたが、残骸を事故復旧車として作り直すと仰っていましたが。
    珍奇車~自由仮想からの連想で、大昔のことを思い出してしまいました。

  3. デカンショまつり号です。
    私もNゲージで同じようなことを考えたことがあります。
    種車は、安いKATOのキハ20を改造し、キル20です。
    クモル23のように両運転台を残し、1位側は、乗務員室だけ、便所のある2位側は、客扱いドア後ろの戸袋まで客室を残した車両です。
    配置は、高松運転所。
    多度津工場から高松運転所・高知運転所・松山運転所間の運用を想定していました。

  4. 鉄鈍爺さま、デカンショまつり号さま
    1900生さまからは奇人変人呼ばわりされて落ち込んでおりましたが、世代を越えて キク80やキル20を真面目に 配置区や運用までも考えておられたお仲間がおられることがわかり、大変意を強くしております。ありがとうございます。鉄鈍爺さまのコメントで気付いたのですが、もうお召列車というものは走らないのでしょうか。牽引する機関車や運転士の問題、JR各社をまたがって運行することの障壁などなど できない理由はいくつでも思いつきます。あの御料車たちは今どこでどうしているのでしょうか。時期が来ればきちんと全検を受けていつでも走れる状態を維持しているのでしょうか。飛行機や新幹線利用に代わってきたのは時代の流れとは言え、ロイヤルトレインの存続もまた難しいのでしょうね。模型の世界で残すしかないのかもしれません。

    • 西村さま 鉄鈍爺さま
      いえいえ「珍奇な車がお好きな方々」と申し上げたのであって、決してご両人を「奇人・変人」呼ばわりするつもりはございませんのでご理解下さい。お気を悪くされたのならお詫びいたします。人が余り見向きをしないような車両にスポットを当てる「貴人・偏人」だと思っております。また楽しい車両をご紹介下さい。

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